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夏は登山 ラン 冬はテレマークスキー。 歳なので、身体が、そろそろ言う事を聞いてくれなくなりつつ有ります。 でも何とかだましだましやって行こうと思ってます。

2011年10月11日火曜日

ぐるりの事 越後裏三山(前篇)

続き レポート    

永い一日に成りそうなので、朝も早くからごそごそ起き出し、
前の晩に準備を整えた装備の最終点検。
最後まで雨具を持って行くかで悩んだが、
いざと成ったら防寒具として使えると思い持って行く事にする。

水は二倍に薄めたアクエリアスを3L
食料はショッツのエナジージェルを4個と
お試しで買ってみたグリコのワンセコンドCCD1個
コンビニで調達したウイダーインゼリー3個と
カロリーメイト2ブロック入りを3袋

何時も通りに すき屋 で朝食を取り道の駅で用を済まし銀山平に向かう。
3連休の中日と言う事も有り、
登山に向かうのだと思われる車が結構シルバーラインを走っている。

トンネルから銀山平に出ると濃い霧が立ち込めている。
もっと早く着いて歩き出したかったのだが、コンビニに寄ったり
あれこれ もたもたしていたので少し出遅れた感がある。

前のりしたと思われる荒沢岳の駐車場の混みこみの車の間に
なんとかトンバ号をねじ込み車中泊の皆さんの迷惑にならないように
そーっと準備を整えてまだ暗い車道を
ヘッドランプの灯りを頼りにジョグで銀の道の入口に向かう。

出発 4時43分


「銀の道」は遠く長寛(平安時代末期)の昔、尾瀬三郎房利が京を追われ、尾瀬へ逃げのびた道としての伝説を持っている。尾瀬発見の伝説から約五百年後に発見された銀山とともに銀を運ぶ唯一の道として栄枯盛衰を歩んだいにしえ道である。

枝折峠経由の車道が有る現在、
ここを駒ケ岳の登山に利用する人はほとんど居ないだろうな~。

自分では、この辺一帯の土地感は有ると思っていたのだが、
なんせ、この濃霧では感が狂ってしまう。
なんとかGPSを頼りに林道からの銀の道の入り口を探すのだが一向に見つからない。
10分位うろうろして、地形図とライトの明かりが照らし出す
狭い視界とを照らし合わせながらようやく入口を見付けた。
霧さえ無ければ何て事無く見つかったろうに。

林道からの入口はすでに三合目、ここで5時05分。

最初から急な登りで肌寒い気温でも体が温まり汗が噴き出す。
そんな急登も少しの辛抱でやがて平坦な尾根道と成り緩やかに高度を上げて行く。
古くから歩かれている道は効率よく地形を選んで登って行く。
重い荷物を担いで登ったであろう運搬道の面影が時折見られる。
切り通しの通路 刻まれたステップ。


暗い闇はやがて去り足元を照らす灯りは必要無く成る頃、
枝折峠からの縦走路と出会う。
銀の道の頂上 明神峠だ。
ここで5時44分。

明神様の祠に道中の安全を祈願する。


今登って来た背後を振り返ると
そこには雲海が広がっていた。

しばし脚を止め絶景に見入ってしまう。
・・・おっと!今日はまだまだ始まったばかり、
先を急がねば。

枝折峠からの登山道には、早立ちした方々が歩いて行く。
緩やかなアップダウンの道を朝の挨拶を交わし追い抜かせて頂きながら走る。



そして日の出。

またもや絶景に脚を止められる。

雲海と御来光。


気持ち良く走りながら紅葉を愛で、整備されたトレイルを楽しみながら
脚を進める。

陽は徐々に高く成り、光は景色を演出し始める。


小倉山までは何とか走れる。
スキーでは何度となく登り下りした道だが、無雪期のトレイルを進むのは
今日が初めてだと気付く。

いつも駒ケ岳に登るのは、水無渓谷の奥の裏尾根(グシガハナコース)からなので
ここは未踏破トレイルであった。

小倉山で6時25分


見慣れた春の残雪期の景色と雪の無い地形の対比を
頭の中で思い浮かべると楽しい。

雪の上だとどこでも好きなように最短距離で登っているのだが、
雪の無い季節はこんな風に道が付いて居るんだな~何て考えながら歩いていると
あっと言う間に駒の小屋。

宿泊者達が大挙して下山していくが、まだ小屋周辺は
山人でごった返して居る。
結構降りて来る方ともすれ違っていたのに、それでもまだこの人の数、
昨晩はさぞ小屋は混雑して居ただろうな~。

「早いですね~」とおじさんに話しかけられる。
オイラの登るスピードを見ていた訳では無いから、
この時間にこの場所に何故居るか?と言う事だろう。
駒ケ岳ピストンならこんな時間にここに居る必要は無いからそう思ったのだろう。
「先が長いもんで」
困惑顔のおじさんに今日の歩く予定の山々を指で指し示しながら説明。
まだ困惑した顔。確かに1日で回るには長すぎる。
オイラもそう思う。


小屋から山頂まではあっと言う間。
飛びだした中ノ岳への縦走路には人の姿が見える。逆方向に少し登ると山頂。
居合わせたお兄ちゃんにパチッとして貰う。
おじさんとおばさんが携帯で何やらパチパチやっているが、
オイラの携帯は圏外だった。
おじさんたちは電波が拾えてるらしい。
どこの電波だ?ちなみにオイラはドコモだけど。


山頂で1回目の補給でウィダーインとカロリーメイトを補給。
腹はそれ程空いて無いが荷物を下ろしたついでに。

さて、先は長いので長居は無用。

裏から見る歪な八海山に別れを告げ、中ノ岳への道を行く。


道は天狗平まで急降下して、降りた分だけ取り戻すかのようにまた登っていく。
下りなのに軽快に走ると言う訳にはいかない。
岩と朝露に濡れた草。滑りやすくて走れたもんじゃない。

何組かのグループを追い抜きながら慎重に歩く。
皆さん年配の方ばかり。
そう言えば、今日はオイラより若そうな人には数人しか会って居ない。
今、巷を賑わせている 山ガール なんてこんなマイナーな山域には居ない。
ちょっと心配に成るようなお婆さんがソロで歩いたりして居る。


天狗平から駒ケ岳を振り返る。
歩き続けていれば前に進む事が出来る。
しかし、紅葉が見事だ。


さて難所の檜廊下の通過。
入り組んだ木の根をよじ登り、背を屈めて潜りぬけ進む。
大きな荷物を背負った先行者達が難儀をしている。
「お~兄ちゃん 軽装で楽そうだな」と声が掛かる。
おじさんたちは気さくに声を掛けてくれる。

この辺りから、中ノ岳方面からやって来る人たちとすれ違うように成る。
何故かソロの方が多い。
オイラが裏三山を歩いていると言うと、「良い道だよ~。綺麗に刈り掃われているし
紅葉がすばらしかったよ」と。どうやらこの方も裏三山を歩いているらしい。



中ノ岳までもう一登り。振り返ると駒ケ岳が遥かに遠い。
短い脚を前後に刻みここまで来た。

山頂の手前で大きな荷物を背負った先行者に追い付く。
彼も駒から歩いて来たと言う。
この荷物でこの時間にここに居るとは、暗いうちに出て来たのだろう。
彼にパチッとして貰い少しお話。
今日は丹後まで行って明日ゆっくり十字峡に下山するらしい。
「鈍牛の如くゆっくりと行きます」 
そう言った彼の朴訥とした語り口が妙に温かかった。


中ノ岳山頂で9時14分

何度となく登ったこの場所に立つと何だかほっとする。
見慣れた景色とこれから向かう未知のトレイル。


さて、先を急ごう、兎岳の分岐まであと少し。歩き慣れた道だ。


つづく

2 件のコメント:

ばば さんのコメント...

いやはや、たまげたもんだの~。
左回りで走ったがんだの。

オラにはとってもムリなので
オラも「鈍牛の如くゆっくりと。。。」 だて。
「牛に引かれて。。。」かも。。。。

しかし、いい天気でよかったです。
せっかくの綺麗な紅葉がなんだかもったいないような。。。。。
あっという間に中ノ岳まで行ってしまうがんだの~。
オラもいつかは牛に引かれて
ゆる~りと歩いてみたいもんだて!

とんば さんのコメント...

ばばさん

オイラなんて大したことね~ですて。
inoさんの方が凄いかもしれない・・・。

確かにわき目も振らず駆け抜けるにはもったいない感じだったの~。
でもオイラはちょこちょこと紅葉を楽しんだよ。
なかなか時間が取れないども。テント背負ってゆっくりと歩きたいコースだの~。