自己紹介

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夏は登山 冬はテレマークスキー。 歳なので、身体が、そろそろ言う事を聞いてくれなくなりつつ有ります。 でも何とかだましだましやって行こうと思ってます。

2015年6月14日日曜日

海を見に行く チャリンコ+登山 米山2015

昨夜の天気予報の、一時間ごとの天気を見ると、お昼過ぎに雨マークが付いている。夕立でも来るのか?。さてどうしたものか。
プランは2つ考えて有る。さっさと帰って来られる。プランだなと決めて寝た。
朝起きて、再度予報をチェックしたら、雨マークは消えていた。空は曇り空だが、晴れて行きそうな予感。計画変更だな。プラン1で行くべ。

寝る前に準備して置いたものを持ち、トイレも済まし、パンを頬張りながらチャリに跨る。
今日は、少し長い距離を走るので、もう少し早い時間に出発したかった。


起き抜けの峠は辛いぞ

先週、気に成った所を調整して、3号車は絶好調だ。後はエンジンしだい。
早朝の動き出さない世間様の隙を突き、脚を廻して峠道を登って行く。起き抜けのこの坂は辛いね。軽いギヤをくるくる回して、のそのそと登って行くので、脚への負担はそれ程でもないし、この程度なら息も切れない。でもさすがに汗だくだ。お天道様は雲の中で助かった。

トンネルを抜けて、びゅ~と下って行く。細い高圧のタイヤに振動の吸収なんて期待しちゃいけない。それにしても、まるで自転車の事なんて考えていない道路だ。端っこなんてデコボコで走れたもんじゃない。ブレーキを握りしめてスピードを殺して降りて行く。

十日町のコンビニで食料調達。坂は空荷で登りたかったので、ここ。
この先目的地までコンビニは無い。今回の目的は、昨年の雨の米山のリベンジ。山頂から海を見るのだ。野田登山口の小村峠までチャリで行くんだ。

日曜日の朝は、人の動きが無いので、どうどうと走る事が出来る。隅っこを申し訳なさそうに走るのは惨めだから、大きな顔をして路面の荒れて無い所を選んで走る。
幾つかの坂を登りトンネルを潜る。湧水 路面ガタガタのトンネルは勘弁して貰いたい。

nexus7に道を尋ねる

さて、曲がり角が分からない。休息がてら、経路を入れて来たタブレットに道順を訊く。現在位置と道順を照らし合わせる。もう少し走って右に曲がって道なりだ。
道順を調べたついでに、自転車の点検。前輪ブレーキの取り付けボルトが緩んでいたので締め直す。遠くに出掛けると故障が怖い。帰れなく成るかも知れないからね。

まだあんな所まで登るのかよ(泣)

幾つかの坂道を上り下りして、目的の小村峠を望む。まだあんな所まで登らないといけないと思うとうんざりする。山肌にうねうねと道が続いている。意を決してクルクルとペダルを漕ぐ。歩く程のスピード。脚にも負担が掛からないし息も切れない丁度良いギヤで登る。

遥々来たぜ!

登り切ってしまうとなんて事は無い道だった。ここから米山登山開始だ。少し腰をおろして休んで、登山モードに入る。いつの間にか、空は晴れていた。道路ばかり睨んで漕いでいたので気が付かなかった。登山口に有る神様に手を合せてから登り始める。
低山特有の夏の暑さは無く、爽やかな木陰を上って行く。コースタイム的には3時間半。昨年は、雨の中を傘を片手に登った。その時は、1時間40分で登れたので、今回も、疲労の具合に寄るが、その位で登りたいところ。

奇形ブナの雄姿

登り始めは、案の定脚が上がらない。防風柵が万里の長城の様に並んでいる。急斜面が終わり、緩やかな勾配の稜線を辿る道。走れそうな所は走ってみる。気持ち良いトレールだね~。近くに有れば通い詰めそうな道だ。見覚えのある奇形ブナの老木を眺め一息を付く。

お互い好きですね~

谷根コースと合流してしばらく行くと自転車を担いで下山して来る方とすれ違う。舗装された米山林道を登って来て、谷根コースを担ぎ下ろすそうだ。こちらも、南魚から小村峠までチャリで来たと説明してお互いにびっくりし合う。

霞んでいて展望は今一つ

頂上に付いた。景色は霞んで今一つ。海も見えるが水平線が定かではない。楽しみにしていたのに残念だ。おにぎりとお茶のランチを取り、のんびりもしていられないので、20分の滞在時間で、慌ただしく頂きを後にする。
足を休めたおかげで、快調に下って行く。意外と早く登山口に帰り着いた。歩いていた時間は往復で3時間程か。途中で水袋の中身が空に成って仕舞ったので、目の前に冷えたコーラがちらつく。チャリのロックを外して、ヘルメットを被り坂道を下る。未だにチャリでノダウンヒルは怖い。

里に下りて自販機に飛びついて、冷えたコーラを一気飲み。生き返った!。
さて、後は慌てる事も無いので、来た道を忠実に帰るだけ。さすがに気温は高くなったが、風を切るチャリンコは歩いたり走ったりするよりは快適なのかもしれない。
途中道の駅で昼食を取り大休止。大きなモーターサイクルの集団が爆音を響かせて通り過ぎて行く。こちとら、道路の端っこをよたよたと登って行く。今更ながらだが、サイクリングってそんなに楽しくはない。山の清々しい空気と違い、排気ガスやら砂埃やらを全身に浴びて・・・。気分良いはずはない。

十日町まで帰って来て、またもや休憩。後は峠を一つ越えれば帰れるのだが、うだうだと現実逃避。
こんな事をしていてもどうにも成らないので、いやいやながらチャリに跨る。緩い坂をだらだら登る。これがじわじわと効いて来る。峠のトンネル入り口で気が折れる。

優しい笑顔に自然と手を合せてしまう

道祖神が「休んで行きなさい」と微笑みかけてくれる。こんな所に道祖神が有った事など気が付きもしなかった。自動車ならスルーする所で気にも留めなかった。長い間旅人の行き来を見守って呉れていらっしゃったのだろう。優しい微笑みに自然と手を合せる。

トンネルを抜けるとびゅーんと下る。余力を残して帰り着く。この位で丁度良い。
出発から帰って来るまで約11時間。

2015年6月7日日曜日

全て人力登山 茂倉岳~蓬峠周回

今年の雪解けは早い様だね。何時もの年なら、春スキーが終わり稜線歩きが出来る様に成る間が、オイラの短いチャリンコシーズンな訳だが、異常に温かいイヤ暑い気候のお陰で、山はすでに準備万端で誘って来る。でも、せっかく持っているチャリンコだからチョッと位乗りたいじゃないの。「さて、どうしたもんかな?」。なんてつぶやいたら、番長が、崖から突き落とすような答えを・・・「チャリで遠くまで行って、山に登って、帰ってくれば良いじゃん」。
それだ!それしかね~。
ってな訳で、土樽までチャリで行き、茂倉~蓬峠のお手軽周回コースを行く計画。まあ取りあえず、茂倉まで行ってみて、気分が乗れば谷川~万太郎 下山というコースも有りだけどね。

新入りの5号車ばかり可愛がって、3号車(ロードバイク)はほったらかし。ホイールのリムテープを交換して、タイヤのローテーションをした位。これじゃまずいので、前夜慌ただしく点検整備。


まさかの寝坊で、予定より30分遅れて出発。何だかラディングポジションがしっくり来ないが、何とか成るだろう。
当たり前だが、土樽までは殆ど登りな訳で、おまけに向かい風で進まない。風を切ると結構寒いので、温まるまで、ウインドブレーカー着用で行く。前日とは打って変わり、良い天気に成りそうな予感。

石打のコンビニで食料調達をして、ついでに朝飯を腹に入れる。ザックを下ろしたついでに上着を脱いでザックに突っ込みいざ行かん!。
脚を温存する為に、重いギヤを踏まない様に、軽いギヤをクルクル回してのろのろと山に忍び寄る。


土樽駅の入り口にチャリをデポ。先客が同じ様にチャリをデポして有る。隣に駐輪して支度を整えて第二ステージに突入。ジョグで茂倉新道入り口に向かう。
駐車スペースには既に数台停まってる。その奥には、ヘリ荷揚げ用の資材が・・・。そう言えば、番長が「今年、蓬ヒュッテ改装工事が有るんだって」と言っていたのを思い出す。その荷物だな。


さて、長~い行程の茂倉新道に踏み込む。いきなりの急登です。チャリで既に疲労している脚には堪えます。でも、使う筋肉が違うので、馴染んでくれば、何時もの様にガンガン行けるんでないかな?。緩急繰り返しながら、森林地帯を登って行く。矢立て場の頭辺りからは森林帯を抜け、眺望を望みながらの山歩きに成る。先客に追い付いたが、山で時折お会いする、同じ地区にお住まいのOさんでした。暫く一緒に歩いたが、先に行かせてもらう事にして、調子が出て来た脚をギヤチェンジしてグングン行く。
茂倉の小屋には、ベテラン 猛者風の方が日向ぼっこしてる。こんな天気にもったいないな~。

茂倉山頂まで、2時間切れなかった。まあ今日は、時計も持って来ない事だし、のんびりと行く事にしようかね。ロング歩く気も無いので、予定の通りに、武能~蓬峠で下山じゃな。のんびり行くべ。
そうと決まれば、空腹を治める為に、パンとRed Bullを腹に納めて景色を眺める。


何時もなら駆け下る武能までのコルまでだが今日はのんびりと下って行く。スライドする人が増えて来る。馬蹄を回る人たちが殆ど。今日は馬蹄日和だね。稜線に居ても暑くは無いし、景色も最高だし。如何にも馬蹄アタックをやっています!風の方を捕まえてはお話を聞く。この時期が涼しいのでベストシーズンかもね。昨年は馬蹄をやっていないと気が付く。年々辛く成るけど今年はやってみようかな。
残雪の芝倉沢の枝沢を詰めて来るグループが有る。覗き込むと良い斜面。案の定誰かが付けたシュプールが見える。考える事は同じで、まだスキーを仕舞えない方が担ぎあげて滑ったんだろうね~気持ちは分かるよ。でも下部の方は割れていたり、帰りの歩き等の 後始末 が大変そう。

武能への登りで先行者に追い付く。話し掛けると「この登りが辛いんだよね~だからここで一息入れて」って。話好きな人の良さそうな方。良くこの辺を歩いているそうで、お話しながら登る。「何でヘルメットなんてぶら下げてるの?」・・・そうであった。チャリ用のヘルメットを置いて来るのも如何かと思い、重い物でも無いのでザックにぶら下げて来たんだった。「いや~チャリにも乗りたいし、お山歩きもしたいので、登山口までチャリ出来ました」。「どのくらい掛かったの?」 「35㎞位で1時間半くらいです」。そんな話題で話がはずむ。三条の方でした。Oさんも追い付いて、ご一緒に山頂でランチ。険しい馬蹄型ルートの中に有って女性的なたおやかさをみせる清水峠から蓬峠の間はお気に入りの景色。ほっと和む。



花には興味は無いのだが、小さな花が道端に多く咲いている。花の季節なんだね。花を踏まない様にのんびりと蓬峠に向かって降りて行く。工事中の蓬ヒュッテが近づく。


職業がら、工事の進捗具合が気に成る。作業する職人さんの休憩 宿泊場で有ろうコンテナハウスが数棟運び揚げられている。ヒュッテは内外装共に剥がされ鉄骨が剥き出しに成っている。外された廃材はきれいに荷作りされていた。どうやら、骨組みの鉄骨はそのままで、内外装を新しくするみたい。工事標識にも 蓬ヒュッテ改装工事 と成っているもんね。改築では無いからそういう事でしょう。うん。
骨組みだけに成っちゃうと、こんなに狭かったっけ?て感じに成っちゃうね~。泊る予定など無いけれど完成が待ち遠しいね。

チョッと上の方に写真を撮りに行きます と言うOさんと別れて、てくてくと下り始める。しばらく降ると水場が有る。この時期だと残雪のお陰で、水は割と簡単に手に入るが、盛夏の頃は、ここは貴重な水場。オイラが馬蹄型縦走する時も、ここの水場を当てにする。今日は、2ℓ入れた水袋の中身はまだ残量が有るし、後は降りるだけなので、補給せずに素通りする。
久し振りののんびり山歩き。Oさんが追い付く。気候は良いし、花は咲き 緑はますます濃くなる。一年で一番良い時期かもね。




山の事 スキーの事 道具の事 ぽつぽつと話をしながらトコトコ歩く。花を愛で、木を愛で 歩く事など頭の中からよそに置いても勝手に脚は動き未舗装の車道に出る。
茂倉の登山口に駐車して有るOさんと別れ、ジョグで相棒の元へ。隣のチャリはまだ有る。おそらく、フォロワーのきっこりん(@takao_kikkorin)さんがツイートしていた方のデポチャリでしょう。


さて、帰りますか。旅はまだ終わっちゃいねえ。家まで35㎞チャリでの人力移動が待っておるのだ。腹減りなので、寄り道してラーメンだな。