自己紹介

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夏は登山 冬はテレマークスキー。 歳なので、身体が、そろそろ言う事を聞いてくれなくなりつつ有ります。 でも何とかだましだましやって行こうと思ってます。

2014年9月21日日曜日

走って登って 自宅~中ノ岳~八海山周回

グリーンシーズンにやりたい事をやりつくした。少し前なら考えもしなかっただろう。別々の行動がリンクして新たな試みを生み出す。
ランニング+登山。今までなら車の回収をどうしたら良いのか?チャリンコを使うか?など悩む所だが、近所の山位なら、走って行っちゃえば良いじゃん。
そんな訳で、自宅からジョグで登山口まで行って、別の下山口から走って帰って来るという試みをしてみた。
中ノ岳から八海山の縦走路は厳しい事で有名である。でもここ美味しいんだな~。水無川の源流のスラブ地帯。黒又川の深い渓谷。足元の危うい縦走路。人影も疎らだが、大好きな道。三山縦走以外ではなかなか行く事は無い道で有るが、自宅からの周回で行けると再発見した。きついけどね・・・。

ばらばらには歩いた事の有る道を、頭の中で繋ぎ合せて大よそのタイムを計算してみた。約10時間と読んだので、5時に家を出れば余裕だろう。
朝起きて、一度コンビニに車を走らせて、買い出しを済ませて帰宅。行動食をパッキングして、朝飯をしっかり取って出発。日の出前でまだ暗いけど、ヘッデンを点けるほどでは無い。先の工程を考えるとセーブした方がよかろうと言う事でキロ6分後半でトコトコ進む。この位の距離ではハイドロパックは用が無いので、空っぽのまま。必要無い水を背負って走るのもあほらしいので、ダムの施設の水道で粉のスポーツドリンクを溶かして、ここで給水する。三国川ダムまでの道や、ダム湖周回道路はオイラのランニングコースなのでタイムは読めるが、山を登る事を考えると自然に脚にブレーキが掛かり、十字峡までのタイムはかなり掛かって仕舞った。

朝日が昇る

ダム湖の右岸側は工事中で車両通行止め中だが、走ってなら問題無く行ける。勿論、工事進行中は入り込むと怒られるだろうが、休日だから問題ないでしょう。左岸側はトンネルが多いので好きでは無い。
湖岸の道路をトコトコ走っていると、陽が昇った。ぽかぽかのお日様の光に猿が体を温めて居た。親子の猿だ。母親はオイラに警戒しつつ、子猿を逃がして、オイラに睨みを利かせている。チラ見しながら傍らを横切る。これから寒くなると猿たちも大変だろうな~と同情してみる。

中ノ岳山頂付近は紅葉が始まっていた

少しセーブしすぎて、2時間掛かって登山口に到着。晴天の休日と言う事で、結構車が停車して居る。何時もの様に登山口脇の神様に手を合わせてから登り始める。
いくらセーブしたとはいえ、ロードを14km走ってからの登り出しはギヤチェンジが上手く行かずに脚が上がらない。手近に落ちてる枝を拾いトレッキングポールに見立ててガシガシと登るが、一合あたり15分のペースを維持できない。それでも四合目を過ぎた辺りから、ロード走の疲労か山道の疲労か訳分からなくなり、何故か復活して先行者をどんどん追い抜いて行く。今回はタイムをあまり意識しない様に登ったが、02:23で何とか2時間半は切れた。

いざ!八海山へ

朝飯食ってから4時間半経って、腹が減って来たが、払川で休憩をとると決めて中ノ岳山頂は素通りし、ガラガラして歩きにくい道を八海山方面に降って行き、このルートのオアシス的な場所の払川に到着。水量は少ないが綺麗な流れが有る。ここでパンとおにぎりを腹に収め、15分ほど休憩する。やはり止まっていると、汗まみれの身体はどんどん冷えて行き寒くなって来たので、保温の為に雨具を羽織り歩きだす。
御月山のじめじめした長い鎖場を降りて綺麗に刈りはらわれて道を進む。出雲先を越えると足元が悪く成る。水無源流部のスラブや滝が凄いきょろきょろと景色を楽しみながら進むが気を付けないと転げ落ちて はいサヨウナラ と成りかねないので注意注意。

険しい道を遥々来た

久し振りの秋の晴天の予報なので、いつもなら人影まばらなこの縦走路も賑やかだ。ソロの方やグループの方々10数人とスライドする。中には余りの辛さに不機嫌に成っており、挨拶しても返事をしない方も・・・。仕方ないよな~。殆どの方が、前夜八海山の小屋に泊り、今夜の宿は中ノ岳の小屋だそうな。荷物が重いと辛い登りですが、オイラみたいに軽装で一日で三山を回る様な慌ただしい登山よりは、羨ましい登山スタイルですな~。しかし若者は居ないもんだね。全員オイラより遥かに年上の方ばかりだ。やっぱり若者の登山人口が増えつつあるとはいえ、マイナーな山域の辛い縦走は敬遠されるのか?。

最低鞍部のオカメノゾキを過ぎて八海山までの登りにかかる。今までも下り基調だが、細かなアップダウンが有り疲労は蓄積されている。ヨイショヨイショと一歩づつ脚を上げて行く。それでもまあ標高差の関係上八海山までの登りはそれ程辛くも長くも無いので一頑張りで山頂の入道岳に着く。それにしても荒山手前で会った方は、かなりへばっていたが、あの時間でまだあの場所に居て無事に中ノ岳まで辿り着けただろうか?。最悪払川でビバークすると言っていたが。まあ装備も持っているとの事なので問題無いと思うが。もっと下調べをして早く立つとか準備が悪い。危険だ。

八つ峰は鎖の順番待ち

八つ峰の岩場には鎖待ちの渋滞が出来て居る。結構待たされそう。当初の計画だと距離を延ばす為に、八つ峰を越えてスキー場まで降りて、う回路の楽々コースを駆け下る計画だったが、時間が掛かりそうなので新開道を降りる。出だしのトラバースこそ悪いが、そこから先は快適に走って降りられるルート。ここも普段なら殆ど人に会う事は無いが、やはり登山日和の晴天の下、結構人が居らっしゃるので、迷惑にならない様に気を付けて降りる。
カッパ倉手前から山体を振り返る。屏風岩が圧巻だ。雪が付いた時の滑れそうなラインを想像してみるが、雪質次第では何とか成りそうな個所もあるが、かなりリスキーなラインだ。命がけで滑るのも違うよな~。

滑れそうなラインを想像してみるが・・・。

お稲荷様手前で高齢の方のグループが休んでいらっしゃった。数人の方はヘルメットを被っていて、「どうしてヘルメットを被っているのか」と聞いたら。「何が起こるか分からないのが山だから、安全確保の為ですよ」との事、そう言えば剣岳や北アルプス方面の落石の危険な山域ではヘルメット装着を推奨してるとの事。良い傾向だと思う。自分の身は自分で守らなきゃね~。他人任せで、何かあった時も他人に責任をなすりつける様な人が多いからね。そんでもって、その方々としばらくお話。ガイドっぽい方は、若い時は水無川源流の沢を良く登っておられたとの事で、ゆっくりと話を伺いたかったが、お互いそうもして居られないので、お先に失礼と走り出し、屏風道登山口に到着。
何時もならここから車でびゅーんと帰宅だが、後7km車道をトコトコと走って帰る。

本日の活動時間10時間31分  移動距離 38.7km



2014年9月14日日曜日

裏の顔 裏巻機 旧道~新道周回

表が有れば裏が有る。外面が良くても裏で何を考えているのか分からない。でも、その裏が悪いものとは限らないのだ。厳しく険しくでも、それも魅力の一つなのだ。
そんな訳で、人気の百名山オイラのホームの一つ巻機山の裏の顔 裏巻機登山道の 旧道(牛が岳コース)と新道(割引山コース)を周回して巻機山に登って来た。

随分前に成るが、1回旧道を辿り牛ヶ岳に登ろうと試みて、9合目付近で力尽きて引き返した事が有る。今回はそのリベンジの意味も有るし、先日パーマークのスタッフと話をしていて、「裏巻機の旧道を登り新道を降りて来る周回コースを歩いてみたいのだが様子を聞かせて」と話題が持ち上がった事が有る。旧道の様子は有る程度思い出せたのだが、新道は踏み込んだ事の無い道なので答えに窮した。「とんばなら知ってると思ったんだが・・・。」そう言われると行かない訳にはいかない。

何せ時間が読めないルートなので早く立った方が良いに決まっている。陽は大分登るのが遅くなって来たので、早いと言ってもたかが知れてるが、ヘッデンを点けずに歩けるのは5時位だろうと、其れを目安に出発するプラン。
何時もの様に、コンビニで朝飯用の弁当と行動食を買い、モソモソと駐車場で朝食を済ませて永松のキャンプ場(五十沢キャンプ場)に向かう。直に行けば我が家から15分とかからない近さだ。
ルートは、水力発電所の送水鉄管路脇の巡視路を調整池まで登り裏巻機渓谷のトレッキングコースと成っている水力発電施設の建設用の作業道現在は巡視路として整備されている道を、最奥の取水口まで歩いてそこから旧道に取り付く。キャンプ場に入場して車道を 天竺の里 まで登ると時間を30分ほど短縮できるが、入場料やゲートオープンの時間など制約が有る様なので(大体そんな事考えもしなかったが)昔ながらのルートで行く事に。

登り口の手前の橋近くに路駐して身支度を整えて5時ちょっとすぎに出発し、前記の道を進む。最近歩いた後は無いが、刈り払いなどの手の入った痕跡は見える。何故か今回はポールを持って来たので、振り回しながらクモの巣を払い進む。約三十分の準備運動で調整池に出る。すぐ隣に舗装道路やら散策道が有るのを見ると複雑な気持ちに成るが、そんな物は見て見ぬふりをして先を進む。

よくぞこんな道を作ったもんだ

この取入れ口を渡り岩山に取り付く


山肌を削り、出っ張った岩を穿ち地形に沿って歩道は続いている。電源開発の大義名分の元に、土木技術と労働力を結集した道だ。この道から見える岸壁や渓谷を眺めるだけでも充分満足できる。
旧道の取り口は発電用の水の取水口の先だ。この手前に新道の入り口が有るのを確認ワリビキ→ と書かれた標識が有るワリビキではなくてワレメキなのだがね~まあいいや。ここをトレッキングルートとして利用する方は、不動の滝と夫婦滝を目標に歩いて来る。河床に沿った通称 下の道 も有る事は有るが、分かりづらいので一般的では無いので皆ここを歩く。
オイラも何度か不動の滝には訪れているが今回は寄り道しないで先を進む。

道は、この先のゴルジュ帯を避けるように高巻きをして再び沢底に降りて徒渉して本格的に山体に取り付く。問題はこの高巻き道だ。まさに足を滑らせたらただでは済まない岩場を、鎖やロープを頼りに進まねばならない。
裏巻機渓谷より巻機山に登る道と考えた時に、まずネックになるのが永松渓谷のゴルジュ帯の突破だ。多くの人の目に触れるこの五十沢地区からの巻機の山容が何故 表 と成り得なかったのかは、やはり人を寄せ付けないこの地形に有ったのだろう。上部の緩やかな稜線の基部には、まさに人の立ち入りを拒む険しい渓谷が守りを固めて居るのだ。山慣れて居るつもりのオイラでさえ肝を冷やす高巻き道の通過で有る。この道は人を選ぶのだ。そんな訳で、比較的安全な新道の開通と成ったのだろうが、此方の道も一山越えて大窪沢に降りて徒渉してから山体に取り付くのだからタフな体力と精神力を要する。結局登山道がこちらからだけだったら、今の巻機山の隆盛は無かったのだろう。

落ち着くな~

気の抜けない高巻き道を登り切った松の根元に三合目の標識が有り、そこから約150m下降して徒渉点に降り立つ。ゴルジュや滝が続く沢にして、じつに穏やかな流れで、飛び石伝いに対岸まで渡れる。緊張から解き放たれて、ドカッと岩に腰を掛けて休憩をとる。通り雨にやられ、おまけに朝露を払いながら来たので、全身びしょ濡れだ。少し肌寒いのでかえって動いていた方が良いので、スプレーのマーキングに導かれて登山道に取り付く。
尾根伝いの急登が延々と続く。人の通りは疎らなのだろう、足元の土はそれ程踏まれていない感じだが、手入れの行き届いた道は明瞭で迷う心配は無い。野生の動物の気配に怯えながら黙々と登り続け、森林帯から灌木帯そして小沢を岩伝いに登ると綺麗に刈り払われた道が見事だ。霧の間から時折見える景色は感動的である。どれくらい歩き続けてるのか気にもしない程、素晴らしく感性を刺激する道。2度目とはいえ前回の記憶は、ほぼ無い状態なので未知のルートを辿る好奇心がそうさせる。
やがて、色付き始めた草はらに飛び出す。ここに九合目の簡単な標識が有る。もう一登りで牛ヶ岳だ。一瞬風に流されたガスの間から巻機全山が姿を現す。春に成ると残雪を求めて滑りに来るオイラのお気に入りのスロープだ。そんな拘りが有るものだから、目に映る景色がすべて愛おしい。

ガスの切れ間から巻機山全山が顔を出す

割引山 こちらの方が遥かに登頂感が有る。

徒渉点より牛ヶ岳まで約2時間全行程で4時間半程。牛ヶ岳 三等三角点の訪座を済ませて、なだらかな稜線を辿り割引岳へ向かう。急に増えた登山者と挨拶を交わしながら再び人けのない割引岳へ。なだらかで登った感が無い本山に比べると、かるかに山頂を踏んだ感が有るのだが、何故か皆さんこちらには来ない。一等三角点も有ると言うのにね。今日は珍しく親子登山のファミリーの方が先着していらっしゃった。
ここで今日初めての補給。パンと野菜ジュースを腹に詰め込む。ずぶ濡れの身体に風は容赦は無い。酷く寒く成ったので、合羽上下を着込んで新道を下り始める。
こちらの道も草を刈って頂いており道は明瞭。ずんずん降りて行くとガスが取れ始めてお日様もお山も顔を出す。北風と太陽 お日様の力は偉大で合羽をたたんでザックに突っ込む。そして残雪のスロープを思い描きラインを引いてみる。滑るべき斜面の宝庫だ。嬉しくてニヤニヤしながら急な下りを降りて行く。

雪が付いた時の斜面を思い描く 

大窪沢の徒渉点 ほっとします。


旧道は高巻きから徒渉点まではなかなか厳しいかった。そこから先は比較的歩き易かったが、新道は、道の手入れは良いのだが延々と急な勾配の道が続く。欲しい所にロープが無い個所も有り、ちょっとここは登りには使いたくない道だ。思いの外難儀をして降り、大窪沢の徒渉点まで降りて来るのに結構時間も掛かった。この徒渉点も心落ち着く場所。ここで一息入れてもう一山越えて行く。旧道の危険な高巻き道と比べると遥かに安全な山道だ。大窪沢の沢底から尾根を越えて約一時間で朝歩いて来た裏巻機のトレッキングコースに出る。ここからは朝歩いて来た道を引き返すだけ。満足感に浸りながら帰路に着く。大岩壁が見事だ。

迫力のフェイス


気が付けばお気に入りの今シーズン新調したばかりのシューズに穴が開いていた。・・・がっくり。
それから、何で今日に限りトレッキングポールなんて持って行く気に成ったんだろう。邪魔でしょうがなかった。

本日の行動時間 09:23:09 活動距離 20.3km


2014年9月7日日曜日

現実から目をそらすな  第28回浦佐温泉山岳耐久マラソン

不順な天候も有ったかもしれない。そんなに走り込まなくてもそこそこの結果が出て居る事に満足していたせいかもしれない。とにかく走り込み不足の今年の浦佐山岳。
事前の準備不足で迎えたオフシーズン最大のイベントと位置付けているこのレース。散々な結果だった。

気が付けばオイラももう直ぐ50歳だよ~。いつまでも若いころの貯金でやって行ける訳無い。今の状態を維持するには、今まで以上の努力が必要に成って来ている訳だ。確かに今年はやる事やる事良い結果が出て居て、もともと怠けもののオイラを堂々と怠けさせる良い口実に成っていた。今回で7回目の出場のこのレース。2周に参加する様に成って3回目。赤いゼッケンに憧れて一生懸命に走り込んだ頃の事を忘れてしまっていた。

朝目を覚ますとまだ雨が降っていた。天気予報では徐々に回復して行く予報。駐車場確保の為に早めに家を出て、朝飯やらの買い出しを済ませて会場に向かう。早く着いたので余裕で駐車できた。車中で朝飯のおにぎり2個と最近出たモンスターの小瓶を飲む。食べ過ぎて腹が痛くなるのは嫌だから、少ないなと思いつつもこんな少量のエネルギー補給。その代わりと言っては何だが、今回はshotzを4個持って走る事にしていた。本来ならカーボローディングなどの事前の補給方法でエネルギーを蓄えておくべきだったが、自分の中のshotz神話を信じ切って事前の準備を怠った。


何時もの通りにレースの成功を祈願に毘沙門様へ歩いて向かい、お賽銭を上げ手を合す。神頼みでは無いけれど、恒例となったルーティーンを変えたくない感じかな。昨年までは前日受付をしていたが、今年は当日に受付をすべくお参りの帰りに受付をして、駐車場に戻りゼッケンをランシャツに取り付けた。朝出がけに済ませて来た筈なのに、便意をもようして来たので、駅まで用足しに行く事に。のんびりして居たので、時間的に余裕が無いので、何時でもスタートできる支度をして駅までアップがてら向かう。このローカル大会はトイレの心配をしなくちゃいけない。同じ境遇の人たちがトイレ待ちの列を作っていた。
無事に用を足してスタート地点に着いたら開会式が始まっていた。今年の選手宣誓は貝瀬君だった。なかなか気の効いた宣誓で感心した。さすがだね。


そうこうしているうちに、JIN先生が近寄って来てご挨拶。彼も精力的に走っているので、ロードのレースでは負けた記憶が無いが今回は侮れないだろうな。
この大会、番長はエントリーしてないのが寂しい所。奴も出ていたら気合いが入っただろうに・・・。今回はだらだらな気持ちのままにスタートの号砲が鳴る。

どうせ2周目は必然的にペースが落ちるので、落ち幅を縮めるべく1周目は敢えて押さえて行く作戦。でも、最低でも2時間は切っておかなきゃね。アップダウンの激しいコースでイーブンペースに持って行くのは難しいのだが、気持ち良く走れるペースを維持しつつ走る。何時もの展開の通り登りでどんどん抜いて下りで抜き返される感じ。沿道の声援に答えながら余裕を持って1周目終了。一周のカテゴリーの方々が次々とゴールする脇をすり抜け2周目に突入。一周01:50か~悪くないペースだ。少し抑え過ぎた感は有るがまあこんなもんでしょう・・・ってこの時は思ったんだな~。

2周め最初の給水所を過ぎての山登り。何だかおかしい。この辺はまだ余裕が有るはずなのに、脚が動かなくなって来た。さっきは5:30ペースで登っていた坂道が辛くてたまらない。距離が酷く長く感じる。足掻いても前に進まない。・・・早くも脚が終わった。2周目に入る時にshotzを1個補給したのだが効いて来ない。青の洞門を抜けての給水所で、塩やらバナナ ポカリ等を補給するも効果無し。難なく無く登れるはずの33曲りの坂道で歩く羽目に・・・。おまけに痙攣と攣りで歩く事も出来ない。遥か後ろに居たはずの方々にどんどん抜かれる。「がんばれ!」と声を掛けて頂くがどうにも成らない。それでもだましだまし峠の第3給水所に辿り着きshotzを補給し一息入れて、坂を慎重に降りる。誘導員のおじさんが「今61番手だよ頑張れ!」と声を掛けてくれる。やはりかなり抜かれたのでこんなもんか・・・と落胆していたら、第2波の痙攣がやって来て、またもや動けない状態。屈伸運動も出来ない感じ。毎年最後の下り坂で起こる症状がこんな所で・・・。まだもう一山越えなきゃいけないのに・・・。一瞬リタイヤするか?と、もう一人の自分ささやいたのが聞こえた。(メンタル的にはヤバい状態だな。)

後山の小学校前の坂を何とか歩いて登り【這ってでもゴールまで行ってやる!】と言い聞かせて、のろのろと走り出す。
相変わらず、脚の動きはぎこちなく後続のランナーにどんどん抜かれるが、順位なんて関係無い。目指すは完走のみ!。

ヤゴ平突入前の給水所でポカリを立て続けに三杯飲み、エアサロを脚にたっぷり噴き掛けてトコトコと登りだす。この頃から漸く補給が効いて来たようで、脚が突然に動き出す。完全復活とまでは行かないが、何とか走って登れる。後ろに迫って来たランナーにはもう抜かれる事は無くなった。
最後の山を登り切り、給水所で頭から冷たい水をたっぷり掛けて貰い気合いを入れて下りに掛かる。
もう大丈夫だ。脚も完全復活。不安なく動く様になった。どれだけロスタイムしただろう?損した分だけ取り返さねば・・・。
歩きの部の高校生諸君の声援を受け苦手ながら頑張って降って行く。漸く毘沙門様のまえを通過した。脚が復活したのも神様のお陰と胸の中で感謝しつつラストスパート。地蔵清水までの折り返しから最後のゴール前の直線。さっきまでの苦悶が嘘のように脚が動き会心のラストスパートでゴール。

反省の多いレースだったな~。でも頑張った!

今回は本当に体力的にも精神的にもタフなレースだった。まさかあんなに早く脚が終わるとは思わなかった。楽をして良い結果を求めようとしても、そんなに都合よく行かない。ましてや、オイラも体力的にどんどん落ちてるのがはっきりした。もう昔の貯金は食いつぶしたのだ。

今回のレースのタイム 2周の部(フルマラソン) 04:13.42(自己計測)昨年より約8分遅い。この程度のロスで済んで良かった。課題は見えた克服有るのみ。

現実から目をそらすな!