自己紹介

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夏は登山 冬はテレマークスキー。 歳なので、身体が、そろそろ言う事を聞いてくれなくなりつつ有ります。 でも何とかだましだましやって行こうと思ってます。

2012年6月26日火曜日

ばてばて馬蹄 - 谷川連峰馬蹄型縦走記 -

梅雨の真っただ中とは言え、お天気も良さそうです。
まだ暗いうちに家を出てお山に向かいます。
今日は、谷川山系の馬蹄型縦走です。谷川の渋滞を考えるとやはり右回りがよろしいかと・・・。
昨年も同じく右回りでなかなか良いタイムが出たので、今年はそのタイムを更新すべく頑張ります。

例によって関越トンネルを抜けるためだけに高速に乗ります。何時もは谷川PAでトイレ休憩なのですが、今回はぼんやりしていて通り過ぎちゃいました。そんなに切迫した状態でも無いので、途中で適当な所で済ませましょう。
何と今回は時計を忘れて来てしまったので、iPodのストップウォッチでタイムを計る羽目に成りました。

いつも通り白毛門の登り口の駐車場に駐車して、身支度を整えて西黒尾根の登り口に向かいます。
途中のロープウエイの駐車場でトイレを済ませて、いざ出陣じゃ~。


西黒尾根の取りつきに向かう途中朝日が昇ります。どうやら良いお天気の一日に成りそうです。
正直言うと、タイムアタックの時はガスっている位の方が気も散らないし、涼しいしで良いのだけど、そんな事行ったら罰が当たりますね。


朝の清々しい空気をいっぱい吸い込みながら、ゼェゼィ バクバクでガシガシと登ります。先行者を次々と追い越し森林帯を抜け出ます。
目の前には朝日を浴びた荒々しい山肌。絶景です!。
しばし見惚れて一休み。
タイムが気に成りますが胸のポーチから出して確認するのも億劫なので気にせずに山頂を目指して一目散で登ります。
谷底にはまだ沢山残雪が残り、そこから吹き上げて来る風は冷たくて、ロングスリーブのシャツでも寒い位です。下に撥水アンダーシャツを着ているので汗冷えは最小限です。
昨日の藪漕ぎの疲れが残っている感じだけど、意外と良い感じで登れてます。



先行者を全部追い抜いて一番乗りで双耳峰の手前のピーク トマノ耳に到着です。
う~んなかなか良いタイムで登り切りましたぞ。良し良し。
何時もはごった返している山頂を独り占め。
おや?標柱の隣に有るこの十字の切り込みの有る石板はもしかしたら三角点の標石の下に敷いてある盤石では?元はここにも三角点が有ったのでしょう。多くの登山者の踏み付け浸食で浸食がすすみ標石が倒れちゃって盤石だけが残っちゃったのかも。
今まで何度もここに来ているけど、三角点に興味を持ちだした今だからこそ気付いた事です。


長居は無用。滑りやすい足元に気を付けながら一の倉岳 茂倉岳を目指します。
途中の一の倉岳には一等三角点 谷川富士一等三角点 が有りますので、勿論訪問して写真に収めます。
緩やかな稜線 残る残雪 を通って茂倉岳に到着です。
丁度居合わせた方としばし山談義。おまけにシャッターまで押して頂きました。
お互いに「気を付けて~」と挨拶を交わしまた歩き出します。
道は笹平に向かって下降して、再び武能岳に向かって登って行きます。
この辺りから、山中泊の登山者の方々とすれ違うようになり、人懐っこい方はすれ違いざまに話しかけて来てくれるんだけど、こんな交流も山の楽しみの一つですな~。中には挨拶してもブスッとして無視する方もいらっしゃいますけどね。
グンと高度をを下げた笹平から武能岳を登り返します。この山頂にもお一人休んでいらっしゃいました。「今朝はどちらからですか?」とお決まりの質問が来ます。「今朝、西黒尾根を登ってここまで来ました。ぐるっと回って白毛門から降りるんですよ。」 「すごいね。昨日プロトレールランナーの鏑木さんに会ったけど、あの人は良く馬蹄形のコースを練習で使ってるらしいよコースタイム6時間だって。」凄いな~。鏑木さんもすっかり有名人だね。さっき笹平ですれ違ったグループのお姉ちゃんも同じ様な事を言ってたから、すれ違うたびに声を掛けられるのかな。
武能からは蓬峠の小屋まで緩やかな下り坂で気持ち良く走れます。ここでは、少し下ると水の補給が出来るので、ザックを降ろして残量をチェックします。2/3程残っているので補給なしに行けそうなのでそのまま長居をせずに出発。
七ツ小屋山に到着です。ここにも三角点 七ツ小屋三等三角点が有ります。三角点の写真を撮っていると居合わせた方々から「その石の標柱は何?」と訊かれます。やはり興味の無い方にはただの石の標柱にしか見えないし、存在自体眼に入らない様ですね~。まあ、昨年までオイラもそうだったので何とも言えないんだけどね・・・。
そこで、知っている限りの三角点の知識をご伝授。お相手は感心して聞いて下さったのでご満悦で先を急ぎます。う~んタイムロスが多いかな。
清水峠の降り辺りから、オイラと逆回りの馬蹄型縦走をしている方とすれ違うようになります。本日の一人目の同士の方は偶然にも昨年もお会いした方で、お互いに覚えていたので、偶然の再会に立ち止まってしばしお話。こんな偶然も山の楽しみの一つですな~。彼と別れた後、何人かトレールランナーとすれ違いました。やはりこのコースは手ごろな練習場所なんでしょうね。オイラはここのコースに来るためにトレーニングしていると言うのに・・・。



清水峠に到着です。ここがこのコースの標高の一番低い場所なので、朝日岳への登り返しがこの先待っている訳だから、エネルギーの補給を兼ねて本日初めての腰を降ろしての休憩です。
今日の食糧は昨日の余り物のカロリーメイトとshotz数個のみ。ハードに動いてい割にはそれ程腹が減らないけど、ばててからでは遅いので前もってエネルギー補給。さて、うんざりしつつ朝日岳への登りに掛りますかね。やはり疲労が溜まって来てからのこの登りは堪えるね。反時計回りで馬蹄を回ると、武能を降り笹平から茂倉岳への登り返しが有る訳だけど、ここの登り程では無いから反時計回りの方が有利かもね。


木陰も少なく、直射日光を浴び続ける割には、残雪の残る沢から吹き上げて来る風が涼しくて助かります。お陰で水の消費量もそれ程多くなく補給なしでも行けそうです。汗かきなので水分の枯渇が一番怖いのです。以前、水を飲み尽してしまって熱射病っぽく成った事があってので気を付けています。
それ程急な登りではないのですが、言う事を聞かなくなった脚をだましだまし登り、ジャンクションピークへ到着、巻機山へと続く県境の稜線を眺め、緩やかに成った道を朝日岳へ向かって走ります。 

おや?お仲間のbabaの兄貴と相棒のタケちゃんがこんな所でお昼にしてますぞ。
今日は、兄貴たちは朝日岳のエーデルワイスを見に来ているのです。事前に会う事は分かっていて、どこで会うのか楽しみにしてたんですがこんな所でばったり出会いました。
兄貴カッチョ良い眼鏡に替えたから一瞬誰かと思いましたよ~。そう言えば、兄貴は先週もエーデルワイスを見に来たんじゃ無かった?。天候の具合で途中で引き返したんだっけ?。
今日は、念願のお花を見れて良かったの~。晴れ男の本領発揮ですな。また、兄貴とタケちゃんと三人で何処かに行きましょう。



 
名残惜しいけど時計に急かされている身なので、おわかれをして先を急ぎます。
成程~。これが日本のエーデルワイスか~。なんと言う名前か知らないけど、babaの兄貴はこの花を見に来た訳ですな。


朝日岳の山頂を通り過ぎ、先行者に道を譲って頂きながら小刻みな上り下りを繰り返しながら笠ヶ岳へ。ここには笠ヶ峰三等三角点が有ります。多くの登山者の方の好奇の目を感じながら、三角点の標石の写真を撮りまくり、そそくさと先を急ぎます。 
もう脚の疲労はピークです。降りでのスピードの抑制が利き辛く成って来た感じで、段差を踏み外す事もしばしばなので気を付けて行きましょう。
白毛門の山頂でタイムを見た時点で、記録更新の望みは無いと確信しました。
それでも、最低でも8時間は切りたいので、よたよたしながらも頑張ります。
もう少しでゴールって所で、いかにも速そうなお兄ちゃんが登ってきました。荷物も最小限ですね。
「これから馬蹄ですか?」
「はい。ここからだとあと5時間で回りたいですね」。・・・・なんだかこの人恐ろしい事言ってるぞ。
逆回りとは言え、オイラが7時間半掛ったコースを5時間だなんて。凄い人もいるもんだね~。嬉しく成っちゃう。



オイラもラストスパートです。木の根に引っ掛かり転びそうになりながらも最後の悪あがきです。
もう、脚は棒っキレの様です。へろへろばてばてでゴールでござる。

目標の7時間半には遠く及ばない7時間52分でゴールです。ちょっと写真を撮ったり、スライドした人と会話を楽しんだりして、タイムロスをした感は有るけど、そういった山の楽しみを犠牲にしてまでタイムを縮めたくも無いので、この時間で良しとしましょう。
西黒尾根の自己新の1時間27分って記録も出た事だしね。

2012年6月23日土曜日

吾泣き濡れて藪と戯る。川東地区遊歩道

仕事にポッカリと穴があいて、珍しく土曜日休みで連休です。
明日の日曜日は谷川山系馬蹄型縦走の予定なのであまりハードな事はちょっと慎みたいとは思っていたけど、地図を眺めていたら面白そうな道を発見して、居ても立ってもいられなくなり、ちょいと出かけて来ましたとさ。

魚沼市の権現堂山に続く低山の縦走路、川東地区遊歩道と言う道が有ります。
大きな電波反射板が有る御岳山から伸びているトレールを辿り、下権現堂山までグルリと回ると4か所の三角点を訪問できる事も魅力です。


グルリと回った場合に登り口と下山口が少し距離が離れているので予め下山口の方にチャリ トンバ2号を待機させて置き、トンバ1号で登山口に向かいます。


登り口が良く分からずにうろうろして、地図を頼りに見当を付け、近くのお宮に駐車して道を探しつつ進みます。
山沿いの畑から踏み跡が見えるので何となく登って行ったら意外と良い道に出ました。
「こりゃ歩き易いわい」と喜びつつ、電源開発の施設の電波反射板を横目に一つ目の三角点 中家三等三角点に訪問しました。

緩やかにアップダウンを繰り返して行くトレールが、急に方向を変えて下って行きます。おかしいとは思いつつ道を辿るけど、どんどん下って行き、麓まで降りて仕舞いましたよ。
おかしいな?と思い地図を確認すると、続いて居ているとばっかり思っていた道が地図上でも点線が切れて道が続いてません。
さて困ったと地図を良く良く眺めると再び稜線に向かう道が有りそうです。
しかしうろうろ探しても入り口は見当たらず、うろうろするばかり。
困った挙句、通り掛かったおじさん二人組に事の成り行きを話して、道を教えてもらおうと思いましたが、「今は整備された道は無いし、遊歩道自体も手入れをしてないので藪がひどく成っているんではないか?止めとけ!権現堂までは行けるか分からんぞ。」との事。
「それでも何とかいける所まで行きたいので、何とか稜線に出たい」と言うと、「今は通れるか分からないけど、俺が子供の頃は道が有ったし、ちょっと前までは踏み跡が有ったので、そこを教えてやる。」と片方のおじさん。「ん?そんな道あったか?」
「ほら。あいちゃんが行くえ不明に成った道が有ったろう」
「あ~あそこか!。でも今は道なんか無いぞ」とおじさんたちの会話を聞きながらちょいと不安に成るオイラでした。
そして、おじさんの教えられたとおりに行くと確かに踏み跡らしきものが有ります。
そこを進むけど、跡はすぐに分からなくなり藪の海を漕ぐ羽目に・・・・。
朝まで雨が降っていたので、すぐに全身びしょ濡れです。
もう自棄に成ってガシガシと藪を漕いでポッカリと出た道は、先ほどおかしいと思いつつ降って来た道でした。1時間のタイムロス。
それからまた途切れている点線を繋ぐためにまたもや藪を漕ぎます。



もう自棄です、どうにでも成れ!です。

またもや散々藪を漕いでようやく道らしい所に出ました。
しかし、漕ぐほどでは無いにしろ、藪道で有ることには変わりません。
ひたすら露に濡れ、時折道は無く成りの繰り返しで、2つ目の三角点 滝ノ沢 四等三角点に辿り着いた所でもうこれ以上進む気力が無くなりました。
地図を読むと、少し先に進むと里に下りる道が有るようですが、先ほど通って来たテレビの共同アンテナの所から降りる道が有ったので引き返してそこから下りました。


低い山です。とぼとぼと車道を歩きながら、こんな里山で藪を漕いで何をしているんだろう と、情けなく惨めな気持ちで振り出しに戻ります。


とんば号が見えて来ました。2時間以上さまよい歩いてきた行程が、車道歩き15分で着きました。
トホホです。
全身びしょ濡れ、泥だらけの落ち武者の様な風体です。

しかし、このトレール手入れをして管理をちゃんとすれば良いルートに成ると思うんだけどな~。



こんな感じです。