自己紹介

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夏は登山 冬はテレマークスキー。 歳なので、身体が、そろそろ言う事を聞いてくれなくなりつつ有ります。 でも何とかだましだましやって行こうと思ってます。

2019年5月19日日曜日

結果 丹後山ピストン

まあ比較的天気も良さそうなので、ぱっと思いついて丹後山から中ノ岳周回コースを行こうと思い家を出る。まだ十字峡まで車が入れないことを想定し、チャリを積んで行く。コンビニで食料を調達し山に向かうが、やはり通行止めで、ダム管理棟のところで朝食をとり自転車を引っ張り出し十字峡へ向かう。
 先に軽トラが1台鍵を開けて入って行ったが地元人だろう。自転車をこぐこと約15分、もう道路は綺麗に掃除してあってガードロープとかも設置してあるのでいつオープンしてもおかしくない。十字峡 に到着しチャリをデポして丹後山へ向かう。先に軽トラで入っていた人は救助隊のOBの方だった。顔なじみだ。「またぐるっと回るのか?」と問われる。「んまあなんとか行ってみるよ」と答える。「お前の脚なら午前中で行ってくるだろう」と言われたが、「俺もいつまでも若くないから無理だよ(笑)」と答える。


「丹後登山口までは結構まだ落ちて来た雪が溜まってるので気をつけて行け」と注意を受ける。まあそんなことは想定済みなので「わかってるわかってる」と言って奥に進んで行く。なるほど谷から落ちてきたデブリの塊がまだ大変残っている。中にはヤバそうな箇所のもあるが慎重に渡ってパスして行く。 30分ほどで丹後山登山口。風で山が鳴っている。山の下の方は暑いので風が吹いて丁度良い。 
いつもの事ながらこの山は汗をいきなり搾り出される。やはり脚が衰えている。臀部からハムストリングスの辺りが怠くなる。それほど急がないように登って行くので呼吸の方は全然平気なのだが脚に血巡るまでがチョッと辛い。


新緑が目に鮮やかだ。残雪も所々現れ始める。タムシバ シャクナゲ カタクリ あとわからない花が咲いている。こういった花の名前を覚えればきっと登山もまた違った面白みが有るのだろうと思うが、あまり花には興味がない。対岸に日向山 中ノ岳 の稜線が見えるが、まだ残雪で真っ白だ。今年は雪解けが遅いのか量的に降ったのかよくわからないが、例年より残雪が多いような気がする。
やがてこちらの登山道も残雪が現れ始める。雪の上を歩くのは楽なのか苦なのかよくわからない。実際のところ歩き慣れているかどうかで感じ方は違うのだろう。急斜面は蹴り込んで足場を固めて登るので膝に負担がかかるのは確か。急斜面ばかりだとアイゼンも必要になるだろうし、膝を痛めそうなのだがここは傾斜の緩やかなところが多いのでその心配はないかな。オイラは雪の上を歩くことは慣れているのでやはり気分的には雪の上を歩いた方が気分が良い。


林の中は芽吹いたばかりの新緑が眩しい。まだそれほどは生い茂っていないので展望も効く。この時期ならではの気持ちよさだ。吹きさらしの所に出ると風を体にもろに受ける。気温自体は低くはないのだが、風に当たり続けると体温を奪われていく。動いているうちはそれほど気にもならないが、ちょっと立ち止まったりすると寒い感じがする。


丹後山の避難小屋まで行ってウインドブレーカー羽織ろうと吹きさらしの中を30分ほど歩く。風が強いし収まりそうな気配もない。これはやばいかも。避難小屋の中で様子を見る事にする。小屋の中に入ってザックを下ろす。体温を奪われたせいかブルブル震えがくる。こんな調子だと吹きさらし中を歩いて中ノ岳まで行こうという気にもならなくなる。もう今日はここまでと決断して早い昼飯を食い、少し横になり休息する。天気自体は晴天なのだが 爆風と言ってもいいような風が吹き続けてる。こんな所にいつまでも居てもしょうがないのでゆるゆると下山することにする。動き出すと身体の震えは治るのだが ウインドブレーカーを着込んでもやはり風に当たると寒い。レインウェアも持ってきているのでそれを引っ張り出してもいいのだが、稜線から降りる一方なのでしばらく我慢して行く。 高度を下げる毎に 徐々に気温は上がり、体温も上昇して身体も調子よく動き出したので、寒さ寒気は消えた。
まだ随分早い時間なので、少し歩いては休憩を取り景色を眺め花を眺めぼんやりと思いを巡らしながらの登山。足元ばかりを睨みつけてぐんぐん登る様な登り方はもうできないのかもしれない。
こんなのんびりした登山の方が良いのかな年齢的に 。図らずも強風のお陰で気付いてしまった。

2019年5月4日土曜日

ネコブ山雪上散歩

連休も終盤で 天気もいいんだけれど、遠征スキー登山に行く気にはなれない。それでもじっとしてられないので この時期にしか行けないネコブ山登山に来た。まだ十字峡方面には車で入れないだろうから念の為にチャリを積んで来た。ダムの管理事務所脇でバリケードが有る。釣り人だろうか?軽自動車がゲートを開けて入っていった。以前オラもバリケードの鍵のナンバーを教えてもらったのだが忘れてしまった。車内で朝飯を食っている間に先程入って行った人達が引き返してきたので様子を聞く。やはり残雪やら落石落ちて来た倒木などで車では奥まで入れないとの事。はい!チャリで正解。
チンタラペダルを漕ぎ残雪を押して越え倒木を持ち上げて越え20分程で五十沢第一発電所の鉄管路脇に到着。


鉄管路脇の階段を黙々と登る。やはり運動不足が祟りお尻の筋肉がプルプルする。いきなり汗を搾り出される。なるべく休まないように努力しガシガシ登るが昔の体力はは無くなり、まだ着かないのかと上を見上げてため息をつく様に成るとは・・・。
しばらくは明瞭な踏み跡の道を登る。やがて残雪が出てきてその上を歩く様になるとずいぶん楽に成る。落合三等三角点を訪座し、雪上に戻り登って行く。


雪の上はやっぱり歩きやすい。前日の足跡だろうか?どうやら二人登った形跡が有るが降りた足跡が無いところを見ると、上でテント泊しているのだろう。羨ましい〜。後ろから来る人は今のところいない。桑の木山の広い斜面を横切りどんどん上に登って行く。ネコブまでの間は一部切れていたり、クラックが入っている所も有るが、雪は硬く安定してる。硬いと言ってもアイゼンなくても平気な程度。ネコブ山に到着手前で前日山に泊まられた方だろうか?すれ違う。二言三言会話を交わし気を付けてね〜とお別れ。暫く歩くとネコブ山に到着。


辺りには良さげな斜面がいっぱい有る。しかしスキーを担いでここまで来るとなると、考えてしまう。
時間も有る事だし、早い昼飯を食い、偵察に行こうとザックをデポしたまま、下津川山の様子を見に行く。 ネコブの山頂で偵察したら、どうも危なっかしい箇所が見受けられたが、近くに寄ってみると大した事なさそうなので、行ける所までと軽い考えで下津川山に向かう。やはりクラックは大きな口を開けているし、雪庇も大きく張り出しているので、気をつけなきゃいけない所もは有るのだが、遠くから見ていたヤブも近くに寄ってみると低潅木で全然平気そうなので、そのまま進んでいく。どんどん下津川山が近くに見えてくる。近づくにつれ何の問題もなく行けそうな雰囲気なのでそのまま行く。


念願の下津川山に到着〜。ここには下津川二等三角点が有るのだがこんな時期でないと来れない山なので訪座出来て嬉しい。辺りに足跡有る。丹後山から巻機山へ縦走している人のものか?奥利根の山々を彷徨っている人のものか?何方にしろ天気も良いし羨ましい限り。


あまり長居をすると帰りの時間が気になるので、写真を撮り景色をぐるりと見渡しそのまま帰路につく。帰りは早い。下りはどんどん走る。平気少し緩み始め足がぬかるむが気にしない。
所々顔を出している藪はしっかり踏み跡が付いている。ここは登山道としては整備されてはいないのだが、沢登りで群馬方面から登って来られてこちらへ降りる方々が歩いたり 藪を求めてやって来る物好きな人がしっかり踏み跡を残してくれている。低潅木が主なのでこの踏み跡は見失うことはないと思う。丹後〜巻機山縦走路のエスケープルートとして最適なコースなのだ。
下り坂はどんどん走り時間短縮。結構短時間でネコブに帰り着く。残りの食料を腹に納めてザックを背負い帰路につく。


走れるようなところはガンガン走り、思いの外早く桑の木山に着く。この時間に登ってくる方がいらっしゃったので挨拶がてらしばらく話をする。やはりテントを背負い上げて山で泊まるらしい。桑の木山にテントを張り明日ネコブに行くそうだ。自分はもう下津川まで行って来たと話したらびっくりしていた。荷物を少なくして素早い行動をとれば全然平気なのだが、まあでもこちらとしては山で泊まる方が羨ましい。「足を止めさせてすいませんと」 詫びを言いお別れ。後ろから二人来ますよと言ってた通り 二人登ってくる。しばらく下るとまたもう一人登ってこられた。連休終盤の好天続きで、マイナーな山だけれども訪れる人が多いね。。
残雪も切れ夏道を下る。さすがに足がヘロヘロだ。軽登山靴は一応ゴアテックスなのだが、湿雪の上を歩き続けて水が染みて不快。足元に気をつけつつ下る。やがて鉄管路上部に着く。ここからの階段が追い打ちをかけて脚に堪える。
思いの外早い時間で行ってこれた。チャリをアプローチに使ったおかげもあるが、好天に恵まれ余裕のある行動が取れたお陰だね。


チャリに跨りダムサイトへ。車にチャリを積み込み家路に。 スキーを背負い上げるガッツが有れば楽しそうな斜面はいっぱい有った。衰える一方だけれどもスキーとテントを担ぎ上げて滑りまくりたいな〜。終

2019年5月2日木曜日

爆風火打山

連休なのに今一つの天候と、久しぶりの飲み会でパーッと使っちゃったもんだから懐も寂しく家でゴロゴロの休日に久し振りにtakeさんより 「火打山に行かない?車は出すから」とメールがきた。有難き幸せとばかりにお誘いに乗る。
家まで迎えに来てもらい笹ヶ峰の駐車場まで。


身支度を整えて出発。何とか天気は回復傾向だが、雲の流れが早く山が鳴っている。上の方は爆風間違い無しだろう。積雪の量次第では黒沢を登れるかなと期待していたが、橋の辺りから覗いてみたら、沢の流れが結構出ていて行ける確信が持てないので、大人しく一般ルートの十二曲をジグを切りながら登る。オラが先頭でルート取りをして林の中を通り抜け富士見平にて休息を取る。


影火打から惣兵ヱ落谷のルートも考えたけど、この風だと山頂に立つことすらままならぬ状況なので、今回この山2度目のtakeさんに帰りのルートを確認してもらう。そこからトラバースルートを通って高谷池ヒュッテに到着。


ここで一息入れて防寒対策を取り爆風の中を火打山山頂を目指す。登るにつれ雪面は固くなり、雷鳥の肩まで行ってそこから先は考えようということになり、慎重に登って行く。雷鳥沢の様子も気になるのでそちらの方へ様子を見に行くと雷鳥が2羽風によろめきながらハイマツ帯から出てきた。我々の到着に怯えて出てきたのかもしれない。takeさんは念願の雷鳥の登場なので嬉々として写真を撮っていた。なんだか俺たちが追い出してみたいでかわいそうだったけれどそれも仕方がない事。
 ハイマツで風を遮りながら天候の回復を待つが、さっきまで晴れていたのにガスが湧いてきて風も治まりそうもない。このまま固いままの斜面だと、もし転んだとしたらかなりヤバイ事になりそうなので、このまま降りることにする 。


結構硬いバーンでターンすると引っかかって転んでしまいそう。 登ってきたコースに忠実に制動をかけエッジをガリガリ言わせながら下ってゆく。登ってくる人に上はかなり固いですよと一応注意を促しておく。
天狗の庭辺りまで来ると風の影響もそれほどなく雪も柔らかくなってくる。ここでまたシールを貼り小さな起伏をやり過ごし高谷池ヒュッテ前でお昼にする。


居合わせたスノーボーダーの方々に上の様子を伝える。彼らも行ける所まで行って帰ってきますと言い残し出発して行った。我々も帰り支度をしてトラバースルートに向かう。前日ヒュッテに泊まられたスキーヤーの方は上の方は風が強そうだったので黒沢方面で遊んできたと言って先に出発して行った。我々もここでシールを貼り朝確認しておいた斜面に向かう。スッカリ緩んだ雪は滑りやすいのだが、所々ストップ雪が有り引っかかってつんのめる。takeさんはぶっ飛ばして飛んで行くのを後ろから追いかけてゆく。
 黒沢を渡りここで ストップ雪対策にワックスを塗る。林の中をルートを確認しつつ木々の間を抜け滑って行く。確認しておいた目印のテープを見つけそれを忠実にたどってスタートゲイトに帰り着く。


今日はtakeさんに声をかけて貰って有難き幸せ。
山頂まで行けなかったのは残念だけれど、何度も来てる山だし、あんな状態だったのでリスクを犯してまでも山頂にこだわる必要などない。
道具の撤収をしてしばらくのんびりしてから帰路につく。空はすっかり青空。風さえ無ければ絶好の山スキー日和だったのになぁ。帰路は車の中で色んなおしゃべりをしながらのロングドライブ。
今日は本当にありがとうございました。また来年どこかで。