自己紹介

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夏は登山 冬はテレマークスキー。 歳なので、身体が、そろそろ言う事を聞いてくれなくなりつつ有ります。 でも何とかだましだましやって行こうと思ってます。

2011年6月20日月曜日

線をつなぐ 前篇


スタートから約40分ほどで毛渡の吊り橋に着く。
ここで歩きやすい道とはおさらばで、足もとの悪い登山道に入る。朝露やぬかるみなどで既に全身びしょ濡れ、まあいつもの事なので気にしない。
道は杉の林の中を緩やかに登り、やがて仙ノ倉谷の渡渉点に着く。


いよいよここから本番の登山道。見通しの利かない急斜面が始まる。
足場自体はしっかりしているが、最近歩いた形跡は無い。もっとも、人気のお山の平標山と言えども、元橋から登れば短時間で登れるのだから、苦労をしてこんなアプローチの長いコースを辿る人も少ないのだろう。
開けた所から、西ゼンのナメ滝が見える。そう言えば以前ここを登ろうと友人と計画を立てた事が有ったな~。いまは、沢登りには興味が無くなっちゃたので、考える事は、冬ここを滑ったら楽しそうと言う事。スキーのことしか頭に無いのだ。


やがて樹林帯を抜け滑らかな山の連なりに心がなごむ。この優しい感じはいいね!


まだ所々に残る残雪の上を歩きながら雪の感触を楽しむ。この雪もやがて消えて無く成り盛夏を迎えると言うのにもう雪が恋しい。

辿りついた平標山の山頂には先客が数人。皆さんと朝の挨拶を交わしそそくさと仙ノ倉に向かうが、久しぶりに来た緩やかな稜線には立派な木道が続いていた。歩き易いのだが、オイラはこの木道という物が好きではない。自然を保護すると言う意味では必要な事だとは理解出来る。でもオイラは嫌い。理屈では無い。生理的に嫌い!ただそれだけ。

花を愛でる趣味は無いので道の脇の花々を見ても何とも思わないのだが、すれ違う方々は綺麗ですよね~といちいち同意を求めて来るのはいささか閉口しちゃう。

まるで宙に浮いて居るかの様な木道を歩き到着した仙ノ倉には、先客のfatなお兄さんが一人。シラネアオイを見に来たそうだが、常に山を歩いているオイラには珍しくも何とも無い花だ。そんな花を目当てに山に登って来る人も居るのだな~と、人が山に登る理由の多様性にあらためて気付く。十人十色なんだな~。

シラネアオイ シラネアオイ もう何だか刷り込み現象で、やたらとシラネアオイが気に成ってしょうがなくて、縦走中ず~とこの花ばかり見て居た気がする。
確かに、小さな花ばかりの山の上でこの大きさとこの色は人を引き付けるのかもしれない・・・。



まだ残雪が残るシッケイ沢を覗きこみながらエビス大黒に向かって降って行く。
シッケイ沢は一度だけ滑った事が有る。ここ自体はメジャーな滑降ルートなのだが、車の回収がネックに成る。基本ヒトリストなオイラは、仙ノ倉の北尾根を8時間掛けて登りこの沢を滑った。もう10数年も前の話だが、あの恐怖の氷結ナイフリッジの登高は今思い出しただけでも冷たく成る。



仙ノ倉と万太郎の間には 毛渡乗越 という鞍部を挟んで盛大な登り返しが待っているが、まだまだ暖気運転が終わったばかりな感じなので全然平気。すれ違うおじさん おばさんのグループの方は盛んにこの登り返しは辛いよ~と嘆いている。


しかし、さすがに有名な山域は違うな~多くの登山者とすれ違う。

毛渡乗越から東俣ノ頭を経てぐんぐん登って辿りついた万太郎山ここまで土樽を出てから4時間17分。まだまだ元気!。これで一応線はつながった。


さてさて、ここで降りても良いのだが、気持ちは先の山々に向かっている。

つづく

2 件のコメント:

ino さんのコメント...

ロング山ラン、お疲れさまでした。
ブログ投稿もご苦労様です。
私も昨日(6/19)の写真をまとめています。

しかし、縦走して思った事は山ランには最適な
天気でしたね。
稜線伝いだと風吹いたらヤバイ、雨が降っても
カミナリが来ても隠れる所が無いので天候には
本当に注意して行かないと。

とんば さんのコメント...

雅雄さん

この梅雨の時期に幸運と言うしかない条件の天気でしたね。
いろんな条件を想定した装備や計画を立てるべきなのですが、あれもこれもと心配しすぎちゃうと身動きが取れなくなるので、有る程度は覚悟を決めて突入です。