オイラといえば、未だにスキーの道具を仕舞わないでいて、気持ちは次の季節に移行できないで居る。
東北の方から呼び声が聞こえてくる。空耳か?いや、聞こえる聞こえる。
そろそろ鳥海山に行きますか・・・。
あんなに足繁く通った鳥海山だが、ここ何年かはご無沙汰しています。
今年は何故かスキー熱が再燃して、「行ってみようか」 と言う気になったので東北の名山に向かってロングドライブです。
以前は、仕事から帰って来て、夕飯もそこそこに車を走らせ、深夜に現地到着でそのまま仮眠を取り、登山開始と言うパターンだった。
しかし、仮眠と言っても、狭い車内で眠るものだから熟睡など出来るはずも無く、いつも良い体調では無かった。
そんな事も有って、今回は、早めに就寝し十分睡眠をとった上で出発して、到着し次第に登り始める事にした。
睡眠時間はたっぷり取った。
そして深夜1時に出発。
道路は貸し切り状態なので、順調に距離を稼げる。
眠くはないがロングドライブは苦手だ。
ETCなどは付けていないので、高速利用は最小限に留めて予算削減。
通い慣れた道とはいえ、鳥海山は遠いな~。
徐々に明るく成り、海岸を走りながら朝を迎える。
いつもと違う感じで、なかなか良いもんだな~。
心配だったお天気も、何とか持ちそう。
鶴岡に入って日の出を拝む。
左側に 独立峰 鳥海山のシルエット。
いい山だな~。
片道約320㎞ 5時間のドライブで到着。
宮様入り口あたりまで融雪が進んでいる との情報であったが、行ってみたらもっと上まで上がれた。
先客は、車5台で、1パーティー出発の準備中だった。
オイラは、途中で仕入れてきたコンビニ弁当で朝食。
今日は、細板 革靴のクラシックスタイルで行く事にする。
今日の相棒は、伝家の宝刀 エボリューション!
久々のご登場。
オイラの持っている板で一番高価な板。頑張っておくれよ。
所々雪の消えた車道を進み、車道の終了地点の駐車場に到着。勿論まだ雪の下。
ここで、前に出発したグループに追いつく。
スッキリしないお天気で、黄砂のせいか景色も霞んで見える。
下の方は、風が強かったので心配していたが、それ程でもなく結構穏やかな感じ。
前のグループは、一般的なルートを登っていくが、オイラはいつものように マタフリ沢 を渡り、1250尾根 に上がり 伏拝岳 に向かって直登する。遅い時期だと雪が切れて行けないコース。
おそらく時間的には変わらないのだろうが、人と同じ道を行くのを好まないオイラは、もっぱらこのコースを使う。
霞む景色の中に、折り重なるように幾重もの山の連なりが見える。東北の山の奥深さを感じる。
登っている途中に、盛んにつぶやかれていた 渡り鳥の大量死 の現場に遭遇。
多く発見されていたのは、西斜面の鉾立や大平の斜面らしいが、この斜面にも点々と痕跡が・・・。
既に亡骸は、山の動物に食された後らしく発見できなかったが、羽が散乱し骨らしき物も多数有った。
今年は渡り鳥泣かせの気象条件だったらしい。
登っている途中に、盛んにつぶやかれていた 渡り鳥の大量死 の現場に遭遇。
多く発見されていたのは、西斜面の鉾立や大平の斜面らしいが、この斜面にも点々と痕跡が・・・。
既に亡骸は、山の動物に食された後らしく発見できなかったが、羽が散乱し骨らしき物も多数有った。
今年は渡り鳥泣かせの気象条件だったらしい。
やはりクラシックな道具は軽快だ。軽いし、歩きやすいので登りもサクサクと行く。
約3時間で、外輪山の 伏拝岳 に到着。
今日は、ちょっと本気で登ったので、ちょっと違うルートでしたが先発のグループをブッちぎって登っちゃいました。
でも、相変わらず2000m付近に成とピタっと足が止まってしまう・・・。(低山病です。ハハハッ。)
登ってきた雄大な斜面を振り返る。
穏やかな斜面を見ていると和みますな~。
心臓をバクバク言わせながら飛び込むように滑り出す斜面も良いですが、こんな緩やかな斜面をマッタリと滑るのも良いものです。
鳥海山の最高地点の 新山 ですが、あそこまで行く積りは無いけど、外輪山の最高地点の七高山まで行ってみます。
何度も行っているけど、向こう側の 祓川 からのコースの様子も見たいしね。
スキーは置いてきぼりにして、雪の無い外輪山の稜線を半周するくらい歩いて20分程で到着です。
ここ、七高山は新山が隆起するまで頂上だった所。
祓川方面から登ってきた方々で賑わっていました。


ここ、七高山は新山が隆起するまで頂上だった所。
祓川方面から登ってきた方々で賑わっていました。
やはりメジャーな 祓川 からのルートは、まだまだ沢山の人が登ってきてます。
閑散とした 湯ノ台 からのコースとは大違いです。
確かにこの大斜面は魅力的ですが、山向のこちらまで車を走らせるとなると、湯ノ台 までの時間に2時間程プラスしなければイケないので、時間に余裕が無いと行く気になりませんね~。
あ!滑り降りて登り返すと言うオイラの得意な手があったな~。来シーズンはチョッと考えようかな。
帰りの時間を考えると、ゆっくりもしていられ無いので、元きた道を引き返し、滑降の準備です。
久々の、細板 革靴 での滑りです。
ゲレンデでは何度か滑っていたけれど山で滑るのは久しぶりです。
久し振りと言っても、以前はこの組み合わせで何処にでも出かけて行ったので何とか成るでしょう。
・・・と思いきや、滑り出し早々にコケました。(笑)
この組み合わせはそれなりの滑り方が有るのを忘れていたのだ~。
カッコ付けてもしょうが無い。
慎重にワンステップターン・・・・よしよし体が思い出してきたぞ。
こんな斜面だけど、道具が違うと難易度が増すね~。
クラシックなテクニックはオールラウンドに使えるテクニック。覚えておいて損はない。
長い修業期間は無駄ではなかったね~。
まったりと滑ったり、スピードに乗ったジャンプ系のターンで滑ったり、持っているテクニックを全て出して今シーズンを締めくくる。
東北の遅い春。
ブナの新緑が目に鮮やかです。
原点回帰で、この組み合わせのクラシックスタイルの道具。
忘れかけていた何かを思い出させてくれました。それは、テレマークが本来持っている道具としての未完成な楽しさ。軽快さ。
来シーズンは、細板 革靴の組み合わせで滑ろうかな~。昔みたいに・・・。
しかし、行動時間約5時間半。移動時間往復で約12時間・・・微妙だ。いや、異常だ 病気だ(笑)。
とも有れ、無事に今シーズンのスキーはお仕舞い。
帰りは、広い庄内平野を走りぬけ、日本海の海岸線を気分良く走り、それなりにロングドライブを楽しんだが、それもいささか飽きてきたと言うか疲れたと言うか・・・。
ちょっと贅沢して高速道路の御厄介に成り、意外と早く帰宅。
鳥海山ツアーが終わるとシーズンが終わる。そんな気分です。潮時ですかね~。