自己紹介

自分の写真
夏は登山 冬はテレマークスキー。 歳なので、身体が、そろそろ言う事を聞いてくれなくなりつつ有ります。 でも何とかだましだましやって行こうと思ってます。

2015年7月26日日曜日

八海山 友よ静かに眠れ。

すっかり盛夏の頃となり、晴れれば 暑い暑い と文句を言っている。
今日も暑く成りそうな日曜日の朝、草刈り機を手に皆さんが集まって来る。
毎年恒例の農家組合の共同作業の排水路の草刈りの日だ。すべての田んぼの生産管理は委託した名前だけの組合員なのだが、これも御勤めの内と諦めて、ブンブンと機械を振り回して大汗をかく。皆でやればすぐ終わって仕舞う。

さてと、朝飯を食ってスポーツドリンクを3ℓ程作って水袋に詰めて、新しいシューズを履いてチャリに跨る。
陽はすでに高い。のろのろと坂道を登り汗をかく。急な所はおとなしく押して登る。

八海山屏風道登山口の駐車スペースには既に結構停まって居る。チャリを看板にロックして歩きだす。沢の水はいつもより多い気がする。飛び石伝いに渡ろうとして、滑って水泳をした事が有るので浅そうな所をジャブジャブと渡る。水切れが良いシューズなので濡れてもすぐ乾く。気にする必要は無い。
朝の作業で汗の通り道が出来て、すぐに汗が噴き出してくる。木陰なのでお日様の容赦無い語りかけは遮られるが、自分の動いた熱で汗だくになる。一気に戦意喪失でとぼとぼと歩く。
3合目のお稲荷さんに手を合せると、遠くホラ貝を吹く音が聞こえる。講中の方々が登って居ると分かる。以前は、白装束の団体さんの姿を良く見たが、信徒の高齢化か、この道ではとんと見なくなった。
4合目で白装束の方2人に追い付く。挨拶をして抜かせて頂く。

引っ切り無しに流れ出す汗に負けない様に、ザックから伸びた管でごくごくと水分を取る。暑い日は持ちすぎる位水を持って山に登る。短い行程なので食料はいらない。
何度も歩いている道の勝手知ったるペース配分で登っている積りだが、若いころの様には行かない。言い訳ばかり探して登る。体力よりも気力が先に萎えると勝手に結論を出して、これでいいのだと安心して登る。3人の白装束の方々を追い抜かせて頂く。

このところ立て続けに滑落死亡事故が起こって居るので、慎重に登っていたら、普段より30分も掛かった。先の言い訳の積み重ねだと落ち込む。

文明の利器で上がってきた方々が着く時間。
千本檜小屋付近は、老若男女カラフルな装束な方々でにぎわい始めている。
八つ峰を渡る。先日滑落事故が起きた所を慎重に行く。水無側から雲が湧きだして、岩峰が宙に浮く。幻想的な景色をカメラに取り込みご満悦である。

いつもは小さなウエストバックに入れて置くカメラだが、今日は忘れてポケットに入れたままで来てしまった。手足を曲げ伸ばしする拍子に落ちれば困るのでザックのサイドポケットに入れる。
白川岳で一息入れて、水袋の残量を確認して、再度背負う時、カメラが飛び出してワンバウンド ツウバウンド斜面を跳ねながら落ちて行く。呆然とする。
お気に入りの相棒が居なくなった。20~30m下の草付きで止まった様なので、取りに行こうかと試みる。行って行けない斜面では無い。ホールドを確かめながら数m降りて行き詰まる。
自分が落ちてしまったら困った事になるので諦める。
すっかり意気消沈で、のんびりする気も無く成り最短距離のコースで降りる。

新開道を行く。降り始めてしばらくは難路が続くが、しばらく行くと楽しい道になる。お一人地図を眺めながらきょろきょろして居る方に道を教えてシューズの紐を固く縛る。
走るのに丁度良い道が続く。
四合目のお稲荷さまに合掌して脚を止めずに先行者の方々を追い抜かせて頂く。

盛夏の八海山は久し振りだった。年に何回かは登るが、涼しい時にしか行かない。夏草や灌木が勢いが有る時は、雰囲気が違うと気付く。
降りる度に気温が上がりまた汗が噴き出す。水袋の中身は飲みきった。

今日は下りの脚が早く、思いの外早く振り出しに戻る。
待たせて置いたチャリに跨りピューと帰る。

カメラを山に奉納して来てしまった。前回はスキーで柄沢山に、また同じモデルを買い求めあちこちと連れ回して愛着が増していたが、また居なくなってしまった。寂しい。

2 件のコメント:

番長 さんのコメント...

カメラ…
残念ですねぇ
仕事柄、写真撮影もしなきゃならないので、自分もカメラを無くした時、もちろん本体ももったいないですが中のデータだけでも手元に戻って来ないかなと思ってしまいます。

とんば さんのコメント...

番長へ

残念無念です。あちこち連れ回した相棒ですので、諦めきれずに救出に向かったんだけど、こっちが救出されそうに成ったので諦めました。ロープワンピッチ懸垂下降出来れば救い出せるのにな〜。データは当日のモノ以外はバックアップしてあるので問題ないのだけど。