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夏は登山 冬はテレマークスキー。 歳なので、身体が、そろそろ言う事を聞いてくれなくなりつつ有ります。 でも何とかだましだましやって行こうと思ってます。

2014年6月22日日曜日

中止からの〜雨の米山

番長と谷川山系馬蹄型縦走を行うべく準備して、当日早朝3時に迎えにまで来てもらったのに、やはり天候の具合は芳しく無く雨模様。
「パッとしないね」「そうですね〜中止にしますか」と、言う事でこの計画は延期になり、さて何にも無い日曜日だな~なんて思いながら2時間ほど寝る。
起きて再度天気予報を確認したら、県内の天気はそれ程降らない予報なので、先週のロングライドで気に成って居た米山に向かう事に。米山はぐるりと取り囲む様に登山道が有るが、先週パーマークに寄った時に、まこちゃん(社長)が勧めてくれた小村峠から登る野田コースを行く事にした。

辿り着いた小村峠の登山口には駐車スペースは僅かしかなく、空き地に1台しか停められない。あと私有地に向かう道路に路駐するしかない。
雨はシトシト降っているが、2000m級の稜線で降られるのとは訳が違うので、合羽のズボンを履き、上着は羽織らずビニール傘を片手のなめた格好で行くことにした。足は、久しぶりに登山靴。一応ゴアテックスブーティなので濡れずに済むかと思ったが甘かった。しばらく歩いたら浸みて来てきて汗も相まって内部はグチャグチャで、こんな事ならトレランシューズの方が水切れが良い分快適だったかもと後悔する羽目に・・・。古い靴なので防水性能ガタ落ちだった。


峠の登山道入り口から登り始める。しばらく行くと現れた仏様に安全登山を祈願して進む。コンクリート舗装の道路跡をしばらく登り、赤土の滑り易い急坂を登ると異様な建造物が・・・。鉄製の雪庇防止柵が万里の長城のごとく、登山道沿いにずらりと並んでる。はて?これは何の効果が有るのやら。雪庇の崩壊による雪崩の防止か?この辺りは風は強そうだけどそれ程の降雪量が有るとは思えないが・・・。



長く続いてた柵が終わり、道の勾配も緩やかに成ると自然に脚が走り出す。傘を差しながらのランはバランスが悪いが、走り出さずには居られない気持ちの良いトレイルなのだ。既に汗と雨でびしょ濡れなのだが、傘が露からこれ以上身体が濡れるのを防いでくれるので手放せない。


雨はなかなか止まず、林の中に霧が立ち込めて幻想的な雰囲気で良い感じ。ここまで濡れると降ってようが止もうが関係なく成る。雨の山歩きもオツなものものと諦める。途中に、奇形したブナの古木が山の主の如き貫禄を見せ佇んでいた。



ここの登山道には、少しの藪漕ぎで行けそうな所に三角点のマークが有る。霧で様子が分からないが、帰路に寄ってみようと位置の見当を付けて先に進む。
道はアップダウンを繰り返しながら緩やかに高度を上げて行く。このコースのコースタイムは3時間30分だから、2時間位で登れるかなと計算していたが1時間40分程で登り切ってしまった。


山頂の薬師様にお参りをして、米山 一等三角点(992.50m) を訪問。さすがに一等だと立派な標石だな。
人気のお山とは言え、こんな雨の日に登って来る人は疎らなのだろう、山小屋から聞こえる声は少ない。開け放した入り口から立派な造りの山小屋に入って休憩。先客のお二人と会話を交わす。
お二人も、当初計画していた山を諦めてここに登りに来たそうな・・・。

先に下山して行くお二人を見送り、少しでも景色が見える様に成らぬかと待機するが、雨の止んだが、雲はなかなか取れては呉れず、待ち草臥れてすっかり冷えて寒く成ったきたので、合羽の上着を羽織り下山を始める。所々露出してる岩はフリクションが効く。赤っぽい岩は溶岩の様だが、米山って火山だっけ?。(後ほど調べたら、古代の海底での火山活動の跡が隆起した様で、火山ではないとの事)

雨は止んだものの木々に残った露が落ちて来るので状況は好転したとは言えない。まあこれだけ濡れちゃえば「どうにでも成れ」と腹も据わる。
別段急ぐ事も無いのだが、ついついまた走り出す。

さて、登りの時に目星を付けて置いた、猿毛 三等三角点(777.38m) を訪問すべく、藪をかき分けて進むが、根曲がり竹の密な藪に苦戦してなかなか進めない。おまけにすっり方角が見当違いだった様で、なかなか標石を見つけられない。暫く、ぐれぐれと探し回ったが、どうにも見つからないので、諦めて引き返す。帰宅後ログを見たら、かなり見当違いの所を探してた。面倒くさがらずにGPSを取りだして確認すべきだったのが悔やまれる。視界が良ければ辺りの最高地点を探せば見付けられたと思うのだが・・・。

藪を漕ぎすっかりドロドロに成っちゃって、おまけに見つける事も出来なくて、気分は下がり気味。
滑り易い赤土に注意しながら脚を動かす。もうすぐ登り口に帰り着く手前で、麓から正午を伝えるチャイムが聞こえて来た。

久し振りの雨中の登山。これはこれでなかなか良いものです。

行動時間 4時間21分 移動距離13.52km

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