さて泣く泣く、サマーモードに入った週末に何処に行こうか迷ったが、来週に迫ったグルメマラソンのトレーニングをせねば成らない訳で・・・。でもこんな暑い最中にロードを走っていたら具合が悪く成りそうなので、涼しく身体に負荷を掛けられる山歩きをする事にした。適度なミドルのコースと言えば、馬鹿の一つ覚えの丹後山~中の岳周回コース。
昨年もこの時期に何度か十字峡まで行っているが、記憶によると十字峡までの道が開通して居なかった様な気がしたので、トンバ号にチャリ(トンバ2号車)を積み込んで出かけたが、市道(ダム左岸の道路)は落合橋までは開通していた。橋の上にバリケードが有り周回は勿論、十字峡小屋までも行けなかった。
コンビニで食料調達し、落合橋の駐車スペースでちょっと脂っこい焼肉弁当をモソモソ食い出発!。
今回は丹後山から中の岳への反時計回りコース。落合橋のたもとから丹後の登山口まで林道を行く。まだ残雪が残るが想定内です。難なくよじ登り越えて行きます。足元の水たまりには大きな蛙が産卵のために集まって来ていて、踏ん付け無い様に慎重に行きます。
約20分程のジョグで登山口。
いきなりの急登で直ぐに汗が噴き出すね~。このコースどちらから登っても急登から始まるな~。
どうも日々の夜ランの疲労が抜けなくて、今一つ脚の切れが悪く既にしんどい感じ。おまけに脂っこい朝食のせいか胸やけ気味で、すっかり弱気で頑張れない。それでも汗を滴らせて脚で身体を押し上げ続ける。
高度を上げて来ると、所々に残雪が表れて来る。熱った体に冷気が心地良い。
山頂近くに成ると斜度が緩み視界が開ける。まだ枯れ葉色が多い笹原の斜面を登り丹後山山頂へ。小屋の雪囲いも外されており何時でも利用可能。また小屋に泊って満天の星空を眺めたいものだが、最近はこんな忙しない山歩きばかりしている・・・。
なだらかな踏み跡を気持ちよく走って大水上山経由で兎岳へ。
ここで休憩。ぐるりと景色を見渡しエネルギー補給。沢を覗き込むとあちこちに美味しそうな斜面が誘っている。さすがにスキー道具一式担ぎ上げるのも何だしな~。
まあかなりの物好きの方は苦も無く担ぎ上げて滑って居るらしい。そんな事が丹後山の小屋のノートに書いて有った様な気がしたが、オイラの情熱の熱さでは無理ですわ。
兎岳から中の岳に掛けて、北ノ又側には残雪が結構残っていて、涼しく快適に距離を稼げる。
下り斜面は思いっ切り駆け下りたり、足裏で滑ったりで楽しい。おまけに登山道の嫌らしい所が雪で覆われていて、楽な思いを出来る。登りも雪の上をジグを切りながら登って行くと急な登山道を歩くより随分と楽チンで有る。
所々、沢の源頭斜面を覗き込み、よだれを垂らしながら中の岳へと向かう。
遥か先に先行者が見える。恐らくは丹後の小屋に泊った方だろう。
十字峡からの登山ルートの日向山付近 生姜畑付近はまだ雪に覆われている様だね。夏みたいな暑さを忘れさせてくれる景色。イイね!。
残雪とはいえ、雪の上を歩くのって気分はハイに成る。雪ん子なんですな、結局(笑)。
池ノ段まで来て、山頂までの悪い所もほぼ雪に覆われているのでホイホイといける。
山頂より下の方から板倉沢の源頭の斜面を見に行く。程良い傾斜に滑降欲が湧く。
山頂から「こっちが山頂ですよ」と声が掛かる。「あっハイ。分かってます」と返す。
どうやら先行者の方が気を利かせて教えてくれた。
先行者さんと山頂で在り来たりな会話を楽しむ。久しぶりに富士山を拝めた。越後の低山はスモッグに隠れて見えない。妙高 火打山が辛うじて頭を出している。
ひとしきり山談議を交わし、どちらとも無く「それじゃ」と暇乞いして立ち上がる。
池の段より日向山に向けて下る。小天上までの道は栃の木沢方面に崩れて年々歩き辛く成って来ている。いい気になって駆け下りると滑り落ちてしまいそうなので注意せねば。
生姜畑付近は残雪豊富で爽やかである。
青空に白は映える。
急いで降りるのも馬鹿らしいのでチンタラ雪の上を滑ったりして遊びながら日向山(五合目)へ。
ザックを下し、ドカッと腰を降ろして休憩する。鳥の声が高らかに聞こえる。鳥も天気が良いと気分が良いのか盛んに鳴いている。
しばらくぼんやりして、立ち上がり長い下り坂。
季節の流れは早いもので、つい最近まで雪と格闘していたのに、暑い暑いと嘆いている。
山の中は暑くても嫌な気分に成らない。
一気に駆け下りれなくなって体力の衰えを感じるが、まだ身体は動く。いつまで動く?。
この山域は静かで、すれ違う人も疎らだ。険しく長い山道が続く。なかなかよそへ行く機会は少ないけど、季節ごとに色んな顔を見せてくれる越後の厳しくひと気の少ない山道を楽しんで歩いて行く。
十字峡~丹後山~中の岳~十字峡 周回 行動時間5時間47分
0 件のコメント:
コメントを投稿