takeさんよりどこかに行きませんか?と連絡が入る。
もうこの日は晴天予報で、黒岩峰経由割引岳行きの尾根ルートを探査すると決めていたので、こんなルートだけどいい?と先日より30分早く待ち合わせる。我々の前に一台駐車してあったので、先行者は居る様だ。
地図読みでは何か所か難所が有りそうなので、地図を広げて確認して置く。
もうここはオイラの勝手に進んで付いて来て貰う感じで進んで行く。
ヌクビ沢の合流点より入渓して、地図の等高線の開いた所から取り付き、林の中の地形を利用して登りやすそうなラインを取って行く。木々の間隔も丁度良く、ここを滑っても楽しそう。本当のところ、登ったラインに忠実に滑って来るつもりだったが、ここを滑るより沢を滑った降りて来た方が良かろうと言う事になった。
優しい林の中を登って行く。天気も良くて気持ち良いし、普段見る景色とは違うので、お互いテンションが上がる。
黒岩峰手前の最初の難関で、板を脱ぐ。ザックに括り付けてツボ足で登る。アイゼンは必要なさそうなので、新雪の下の硬い面にグリップさせて登って行く。
思っていたよりも、アップダウンは有るし、雪庇の張り出しによるクラック等も有るので、スキーを使うよりもそのまま歩いた方が良さそうだと判断して歩いて行く。
それにしても良い景色で気持ちが良い。
いったいどれ位の張り出しが有るのか分からないので、完全に安全であろう植生の縁を歩いて登って行く。向いのスタンダードルートに人影が見える。あちらの様に呑気には歩けないが、此方は此方でアルパインな雰囲気で楽しい。
いろんな所から斜面を覗き込み、互いにここは良さそうだとか、表層雪崩が怖いねとか品定めしながらスカイラインに足跡を残して行く。
やはり、地図の要注意ポイントは歩きでも難儀をするので、スキーだと苦労しそうだ。
此処のルートを選んだのは、この尾根の西斜面へのラインの確認の為。下調べをする事に寄り、生来的にこちら側の斜面を開拓できるのだ。
幕岩沢の斜面は素晴らしい!。一本落として登り返す事も考えたが、一人ではない訳だから、ここは大人しく先に進む。
先に進むと、金山沢に向かって落とす斜面も何処も楽しそう。
たさ、下部のデブリーランドをどう処理するかが問題だし、車の回収も問題に成って来る。沢口のバス停に駐車してバスで西谷後まで行きアプローチすれば良い訳だが。登り始めて3時間ほどでドロップできるから。
割引岳下の舞殿で板を着けてシール登高。大きなピッチのジグを切り山頂へ。
絶景である。見慣れた感は有るが、雲一つない景色は良いもんである。お互いうろうろして、風を遮れる地形の所で、エネルギー補給と滑走準備。
コルの所から沢に入れと指示を出して、先行して貰う。底当りはするが気持ち良く滑れる。
ヌクビ沢で正解だった。天狗岩下までは面ツルの斜面を滑る事が出来た。
そこから下は、いつも道理のデブリーランドとスキーカットで流れる斜面。
アイガメの滝をかわし大デブリを右岸をへつる様に高度を落としすぎない様に指示を出して台地に上がり、後はのんびり滑って帰還。
春にはこの地を離れてしまうtakeさん。名残惜しいのかその辺でお茶でもと言う事で、新しく出来たファミマの休息スペースで話し込む。
今日も良い一日。課題の解決のめども立った。