今年になって何故か登山熱が再燃してしまい、毎週の様に登ってますな~。
それも結構頑張り系の山登りが多いね~。
今回は魚沼三山ぐるり登山を計画しました。
この辺りの山は殆ど歩き廻っていますが、中ノ岳~駒ケ岳のルートは歩いたことがないんだよな~。(ただそれだけの為に三山縦走を決めちゃった)
当初の計画では、水無渓谷の十二平よりグシガハナ経由で駒ケ岳に登り~中ノ岳~八海山と縦走して大倉口に下山する予定だったが、色々検討してみた結果、当初の計画の逆周りコースを歩くことに決めた。
装備は、いつもの通り 2.5リットルのハイドロレーションパック 雨具 食料のみだが、暑い日に成りそうなので、水分をいつもより余計に持った。
中ノ岳の手前の祓川で水の補給した時に、スポーツドリンクを作れるように、粉末のアクエリアスも持った。
早く行動を開始したほうが良いに決まっているので、まだ真っ暗な3時に家を出て、コンビニで買出しやら朝食などを済まして登山口の大倉に向かう。
暗いうちから歩き出すので、ヘッドランプは必要だと前もって点検しておいたらバンド部分が伸び切っていて使い物にならなかったので、ミニマグライトを手に持って歩くことにする。まあどうせ使うのは短時間だろうから問題ないでしょう。
4時に出発。空には真夏のオリオンが輝く。
登り口の里宮の神社で道中の安全を祈願して、真っ暗な登山道をライトの明かりを頼りに歩き出す。
連日の猛暑の熱気が残っているのか蒸し暑く、いきなり汗が吹き出す。涼しいはずの早朝でこんなだから陽が高くなったらいったいどうなるのやら・・・。
始めから、手持ちの水分は消費したくないので、出発前に1リットルのスポーツドリンクを飲み干してきたので、それ程喉は乾かない。
30分も歩くと、ライトは必要なくなるくらい明るくなってきて、朝焼けに駒ケ岳が浮かび上がる。
やがて、日の出を迎える。
日課の朝ランの疲労が残っているのか、脚が重くてなかなかピッチが上がらないで、予定時間より遅れ気味でロープウェイよりの登山道と合流する。ここから女人堂までは、結構平坦な道が続くので、軽く走って遅れ気味の時間を取り戻す。
この道を来たのは久し振りなので、新しく出来た
女人堂の
バイオトイレを見学する。トイレの脇に自転車みたいのが置いてあり、用を済ませたらペダルを漕いで撹拌するらしいが、詳しい仕組みは解らないな~。
女人堂の先の水場で喉を潤して、ちょいと一頑張りで千本檜小屋に到着~。
小屋には、泊まり客が居るらしくガヤガヤ声がする。おじさん二人が朝日を眺めていたので、朝の挨拶。「オハヨ~下から上がってきたの、早いね~。今日は、どこまで行くの?」「はい、このまま三山を廻って今日のうちに降ります」「そりゃスゲーな。気をつけてね」「ありがとうございます。では!」
先人の記録を見ていると、だいたい迂回路を通って八ツ峰はパスしているようだが、オイラは八海山に来ら八ツ峰を行かないと気が済まないので、エッサホイサとゴツゴツを越えて行くのだ~。
崩れて通行不可能と言われていた箇所もなんてことはなく通れた。
しかし、通過可能と言っても、飽くまでも通行不可と表示がある訳だから、自分の判断 自己責任での通過ということに成るね。
山頂の入道岳(丸ケ岳)で、ちょっと一服。これから足を踏み入れる険しい稜線に若干腰が引ける。
ここの通過を前半に持って来た事によって、後半に余裕が出来るはずなので、こっち廻りを選んだんだよね。
ここから見る阿寺山は、荒々しい山容の八海山とは対照的なたおやかな姿を見せる。この山も山スキーの良いフィールドなんだよね。
さ~て、険しくアップダウンを繰り返しながら中ノ岳へと続いている尾根に脚を踏み入れますかね。
せっかく稼いだ高度を払い戻す様に急坂を下りどんどん高度を下げていき、やがて五竜岳を通過し上り下りを続けながら最低鞍部のオカメノゾキへと向かっていく。
逆光の中に中ノ岳はドンドン高くなり、両岸切れ落ちた尾根から見える水無川、反対側の黒又川の源流の絶景に目を奪われ立ち止まっては谷底を覗き込む。
やがて最低鞍部と思われる地点に着く。コレといって標識もないので高度計の読みで判断する。
約1260mなので、おおよそ510m程下ってきたことに成り、標高2085mの中ノ岳には825mの登り返しが待ち受けていることに成る。
やがて、陽が高くなり気温が上がるとともにガスが湧き出し、陽射しを遮ってくれて助かる。
ここで、道中始めての登山者とすれ違う。
「今日は、何処からですか?」
「はい、大倉口から今朝登ってきて三山を廻るんですよ。」
「へ~凄いですね。トレールランニングですね。」
「そんな大袈裟なもんと違いますよ。では気をつけて。」
まあそれっぽい格好や上り方をしているから、トレールランナーと呼ばれることがあるが、オイラは恐れ多くてトレールランニングをしているという意識は持てないね~。凄い人達を知って居過ぎるからね~。
彼と別れて、しばらく進むとオイラと同じ方向に進んでいる人に追いつく。
この人、前日に千本檜小屋を出て、あまりの暑さとルートの険しさに、熱射病っぽくなってしまい途中でビバークしたそうな。
先日も、中ノ岳で熱射病での遭難騒ぎが有ったばかりなので、心配に成ってしまい、水が残り少ないと言うので、祓川まで行けば補給できるのでオイラのスポーツドリンクを分けてあげた。
本当は、今日中に十字峡に下山したいらしいのだが、この険しさでは無理そうなので、とにかく中ノ岳を目指すとのこと。
・・・あの人無事に避難小屋まで辿りつけたかな~?。
出だしの頃とは大違いで足取り軽やかに御月山に向かってドンドン登っていく。
御月山を超えれば祓川が待っている。やはり、あそこは、ここルートを辿る者にとってはオアシスなんだよな~。
おお~!見えたぞ祓川~。一目散に御月山を駆け下り、水場の脇に荷物を投げ出しどっかりと座り込み、今日初めての大休止。
水の補給とエネルギーの補給をする。あ~、ここは本当になごむね~本当にオアシスじゃ~。
後編に続く。
大倉口 4:02 ~ 女人堂 5:43 ~ 千本檜小屋 6:14 ~ 山頂 7:00~~ 荒山 7:44
~ 御月山 9:17 ~ 祓川 9:23 (休憩)出発 9:41