なんだか、水を補給するだけではなくパワーまで補充された感じ。オアシス効果ですな~。
さて、名残惜しいが祓川を後に中ノ岳までの最後の上りに掛かります。
この辺に来ると 勝手知ったる自分の庭 って感じで、気持ちも楽になり自然と足取りは軽くなります。
でも、若干疲労が溜まってきた感じはするけど、最大の難所は超えたから後は何とか成るでしょう。
よ~し着いたぜ中ノ岳!。別に、山頂まで行く必要はないけど、来たからには一応行っとかねきゃね。
・・・ガスでなんにも見えません。でもおかげで日を浴びずに済んでいるから有り難いと言っちゃ有り難いんだけどね。
山頂に居合わせた方と、一言三言会話を交わし、分岐点まで引き返し駒ケ岳へと向かうトレールに足を踏み入れる。
この道を歩きたいが為に今回の縦走を決めたんだからスゲ~楽しみ。
マダラに湧き出したガスで景色はとぎれとぎれにしか見えないが、地形の起伏を感じらられるだけで満足。
出だしはなかなか走りやすく、道の草刈もチャンとしてあり、快適に高度を下げていく。
地形図を見て覚悟はしていたが、このトレールも結構アップダウンがあるね~。
檜廊下の辺りは、樹の根が入り組んで歩きにくいけど、面白い。
北の又川の源流部の絶景が見ごたえがあるね~。万年雪が涼しい風を供給してくれる。
水無川源流部を挟んで、さっき越えてきたギザギザの稜線が見える。思えば遠くに来たもんだ。
振り返るとさっきまで居た中ノ岳が遠い。
ここから、駒ケ岳はもう少し。あと一登り(約300m程)してしまえば、辛い登り坂はもう無い。
足の疲労も当初心配していた程溜まっていない。
さ~て行っちゃいますか、駒ケ岳。
最後の上りもサクっと登り切り、諏訪平の笹薮を気持よく歩く。
グシガハナへの分岐点を確認して、山頂に向かう。
たどり着いた山頂には、誰も居ませ~ん。オイラ一人きりです。
小屋を見下ろすと、皆さんベンチに腰掛けてお昼の最中のようですね。
時間的にも、丁度お昼なのでオイラも、残りの食料を腹に流し込み暫し休憩します。
八海山はガスで見えません。
雪がある時期は毎年滑りに来ているけど、無雪期に来たのは久し振りだね~。山頂ってこんなだったけな~、記憶があやふやに成っている(笑)。
ここまで来たら、そんなに急ぐことはないのだけど、ボチボチ出発しますかな。
山頂を後にトコトコとグシガハナに向かいます。
おや、小屋方面から誰か登って来ますよ。 お!山ガールだ~。
・・・と思いきや、山ガールっぽい格好をしたおばさんでした。紛らわしいの~。
喜んで損した。でも、一応百名山なんだから、居てもおかしくないような気がするね。
彼女たちの生息域は、メジャーな山域に限られて居るようだしね。(っと、勝手な思い込み)
さーて、後は下るだけなので、足取り軽やかなのだ~。
さっき確認しておいた分岐点から、グシガハナに向かう吊尾根の緩い坂道を降りていく。
偽木の階段の歩幅が異様に狭くてかえって歩き辛いんですけど・・・。
さっき通過してきた檜廊下の様な木々の根を潜ったり跨いだりしてグシガハナに到着。
さっきまでガスに覆われていたのに、もう山頂の姿が見えますよ。まるでオイラが居なくなるのを見計らってガスが取れたみたい。お山は気まぐれだの~。
さて、ここグシガハナ(1811m)から十二平(487m)への急降下が始まる。駒ケ岳登山道の中でも最短距離の道だ。従ってそれは、急斜面と言うことを意味する訳だね。
どうも急登を強いられる登山道は敬遠される傾向が有るので、この道をたどる人影はまばらだね。
オイラは、無雪期に駒に登る時は、この道を利用しているけどね。
前回登ったのは何時だったろう?。恐らく10年近く辿っていない道だ。
最近は、整備の手が入らないらしく、笹や潅木が伸び放題のワイルドな道に成ってしまっている。
でも足元には、踏み固められた道がちゃんと付いているので迷うことはない。
駆け降ろうにも、足元が見えない箇所があったり、樹の根が張り出していたりで、なかなか思うように行かない。でも、それがまた面白くもあるんだな~。
道は、滝の沢峰で、向きを変え潅木帯から、ブナや松の大きな木が茂る樹林帯に入っていく。
この辺りから道は明瞭に成り、走り降りることも可能に成って来る。
力水 雪見の松を通り過ぎ徐々に大きくなる沢の音に励まされて、いささか下り坂にうんざりした頃に、ようやく十二平に到着する。
以前は、ここまで来るのにも沢を渡り、スノーブリッジを渡り、背丈ほどの草むらを掻き分けみたいな感じだったんだけど、今は堰堤や砂防ダムの工事のために造られた道がすぐ近くまで伸びていた。昔のほうが、深山分け行って来た感じがあって風情があったね。
まあそれも時代の流れで仕方ないし、なにより酷使した脚には整備された道は有り難いのだが・・・。
この時期なのに、まだ残っている雪を横目に、八海山大倉登山口に待つトンバ号の回収に向かう。
清流に涼を求めに来た家族連れや、若者たちの群れの脇をゆっくりと約7Km程走って、朝出発した登山口に無事ご帰還。
合計タイム 10時間36分
歩行距離 30.9Km
累計登高高度 2700m
ハードな行程の割に意外と疲れは感じない。
中ノ岳山頂 10:15 ~ 天狗平 11:24 ~ 駒ケ岳山頂 12:02 (休憩)出発 12:34 ~ グシガハナ 12:34 ~ 十二平 13:43 ~ 大倉登山口 14:40
右回り 左回り どっちが効率的なルートかは解らない。次回の課題として今回の逆回りをしないと気が済まなくなってきた。さーて何時決行しようかな?。
3 件のコメント:
雅雄さん
確かにあの笹薮は全身朝露で濡れちゃいそうですね。
でも、オイラはあまり気にしないですよ。
乾いたトレールを歩いていても、汗でいつも足はフニャフニャですから。
しかし毎日暑い日が続いてますね。
来週の日曜日は、浦佐山岳耐久マラソンに出ますので、再来週辺りに逆回りを計画してます。
天気が良くて、涼しければ最高なのですが・・・。
相変わらず化け物的な行動ですね。
疾風の如く過ぎ去るんでしょうね。
私はまるでステッキに頼りながらやっとこ下ります。
当分は裏の丘で脚を鍛えます。。。
かおすけどん
毎日暑いの~。いつまでこの暑さが続くのやら・・・。
行く前までは、あれこれと心配してましたが、いざ行ってみると、意外とすんなり行けちゃいました。
体力的には、加齢による衰えは極端には進行しない様に感じます。しかし、気力の萎え具合は急激に進行しちゃうので、思い立ったらあれこれ考える暇を与えず、即行動に映ちゃってます。
何だか、危険と隣り合わせな感じですが、自分の潜在能力を信じて行動しちゃってます。
過信し過ぎるのも危険だとは分かってますが・・・。
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