台風も近付いて、雨のレースに成りそう。風が吹けば体感温度も下がりそう。・・・上等だ!
今年初めて開催されるレースにエントリーしてみた。番長も同じくエントリーした模様なので、今回も載せて行って貰う事にしていたが、番長は激務が祟り古傷の膝をぶっ壊して無念にも出走しない事に。それでも応援がてらの見物と、参加賞のTシャツを貰いに行くとの事で、お約束の通り迎えに来てもらった。
途中、コンビニに寄ってもらい朝飯を調達。前回の浦佐耐久山岳の事も有るし、しっかりエネルギーを摂取して置く事にした。
今回のレース会場のニューグリンピア津南の駐車場には結構早く着いたので、受け付け開始前に朝飯を腹に入れる。何時ものコンビニ弁当。安いのに結構ボリュームも有るので最近は何時もこれだ。番長は、馬さんと戯れている。
受け付けの開始の時間に成ったので、ホテルのロビーを突っ切って本部テントに向かう。ホテルの裏側スキー場側にスタートゴールが有る。ここで受付を済ましトイレも済まして、行ったん駐車場の番長号に戻りうだうだとレース着に着替えてアップに向かう。涼しくて気持ち良く走れるので、ついつい走り過ぎてしまいそうなので、意識的にのんびりと散歩みたいな感じで身体を温めて置く。今回は、サポート役に回ってもらった番長の「上着は預かるので着て行って良いよ」とのお言葉に甘えて、ウインドブレーカーを羽織っていたので開会式もスタート直前までも寒い思いをせずに済んだ。
しかし、一回目で知名度が低いとは言え、全カテゴリー合わせても400人に満たないのは寂しいね。フルマラソンも100人に満たない寂しい大会。このところ、マラソン大会を観光の起爆剤的に使ってお客さんを呼ぼうと考えている自治体が多い。今回もそんな意味合いで立ちあがったレースみたいだね。
|
参加者が少ないのでかなり前からスタート |
|
施設内のトレール |
フルマラソンのスタートは9:00。開会式やら準備運動などをスタート直前までやっていて。慌ただしくスタート。
まずは、グリンピア施設の周回道路を反時計回りに回って、再びスタート地点に帰って来て、自然観察林のトレイルに入る。この頃には雨が降り出したが、撥水アンダーシャツと水切れの良いシャツとアームスリーブを装着して居るので気に成らない。散策路のトレイルは良く踏まれて居て走り易いが、何せ参加者が少ないので、既に縦にバラけて既に一人旅状態で、先行者の姿が見えなくて、走って居るコースが正しいのか不安に成ったが、様所に誘導員が居るので間違いは無いだろう。でも不慣れなせいか、スタート直後にトップ数人が間違った誘導をされて50m位余計に走って引き返すと言う事も有った。まあここの誘導はカテゴリーごとに複雑な誘導をしなきゃいけない所だったので勘違いしたのだろう。
|
緩やかな登り坂が延々と続く |
トレイルを抜けて最初の山場の登り坂に掛かる。雨が降って喉も渇かないが、エイドで給水をする。参加者が少ないので、ペットボトルから直接カップに注いで呉れて有るので、有りがちな薄いスポーツドリンクでは無くて、市販の濃い奴が飲めて有り難い。コーラも有ったので、有り難く頂く。
前半の文字通りの山場の坂道が延々と続くセクション。急な所は無いが、標高差400mをだらだらと登って行く。遥か前方に居た方を3人ほど抜き去る。標高1000mを越えた高原の畑の道。雨はそれ程では無いが風が強くて寒い。緩やかではあるが、確実に疲労が蓄積する道である。余力を残して登り切り、折り返してもと来た道を引き返す。ここのエイドでは給水は取らない。何時もの展開の通りに、下りで数人に抜かれてしまう・・・。
しかし今回は、GPSウォッチを充電し忘れて居て、普段使っている時計を着けて来たので距離とピッチが分からない。距離表示も5km毎位にしか無いし、それすらない所も有るし、土地勘も無い所なので、先が全然読めなくて、苦労した。番長のを借りてくれば良かった。
|
大谷内ダム |
|
走り易いトレイル |
坂道を下り切り、ジェルを補給して脚が止まらない様に注意する。
コースは、ホテルの駐車場の脇を通り、大きな貯め池(大谷内ダム)の周回路を半周してトレイルへ。車両も通れるくらい広いトレイルだが、普段は使われていないらしく地面は締まって居なくて、足に優しい。このトレイルは有り難い。結構走ったなと思っていたら、ロードに出る。最初の長い登りの入り口に有ったエイドの地点に出た。ここで、通過証明のタスキをわたされて、再びトレイルに入る。先程の続きみたい。草を刈り払ってあるので走り易く、比較的なだらかな地形でスピードに乗って気持ち良く走る。結構走ったなと思った頃に舗装道路に誘導されてどんどん下って、大場集落を通過して進む。前後確認するが、誰も見えない一人旅が続いていたが、後ろから猛烈なスピードで数人が追い上げて来たのでびっくりしたら、ハーフのカテゴリーのトップ集団だった。早い訳だ。びっくりしたが、だらけて居た所なので、喝が入って、下った分の登り返しの脚に力が戻った。
坂道を登り切ると先程通過した貯め池の周回路に再び出て、同じトレイルを進む。まだこの辺りには遅れているフルのカテゴリーの選手も走っていて、先程渡されたタスキの意味がわかった。同じ道に長く走っている人と遅れている人が混在している状態なので次のルートへの誘導の関係上の必要だったのね。
トレイルを抜け出て、タスキを回収されてホテル方面へ誘導される。もう結構走っている様だが、距離が今一分からないが、ホテルの周回道路を駐車場に入り30㎞の表示を見つける。ここで最後の補給にshotzを投入!。ベタベタするのでくわえたまま走っていたら、ちょうど番長が声援を送って居てくれたので、ゴミを預ける。今のところ、補給が上手く行っている様で、疲労感は有るが足は動いて呉れている。施設の周回道路を進みスタートゴール地点を通過してラスト11kmのセクションに。最初の頃は、色んなカテゴリーの選手たちが入り乱れ走って居てにぎやかだったが、途中から「フルの選手の方はこちらです」と別の道に誘導される。延々と下って行く道だ。そろそろへたばって来た脚には堪える下り坂だ。降っていると言う事は、登り返して来なきゃいけない訳で、その辛さは先程擦れ違ったトップ集団の苦悶の顔を見たら想像できた。
もういい加減にしてくれと思っていたら後ろから足音が近づいて来て、一気に2人に抜かれた。男性の方の方はびゅーんと先に行ってしまったが、女性の方と「これだけ下ったら登り返しがキツイですよね」などと話しながら、少しづつ引き離されて行く彼女の背中を追いかけるも、追い付く力はもう残っちゃいない。太田新田集落内のエイドで水分補給しているすきにかなり離されて、また一人旅状態に。
|
こんな所まで来ちゃったよ |
さて、先程下った道の途中にヒョッコリ出て、またひたすらトコトコと坂を登る。登りは得意とは言えない位の情けない足の運びで、次々に下って来る後続者の方とエールを交換しながらゆっくりと登り続ける。終盤のこの登りは辛い。さすがのオイラも精神的に打ちのめされる。でも何とか足は動いて呉れて居るので、ゆっくりでも進む事が出来て、辛い坂を何とか登り切る。最後のエイドのスタッフが「あと2.9kmですよ。頑張って!」と声を掛けてくれる。あと3kmと言えよと捻くれた事を思いながら最後の力を振り絞るが、もう脚は速度を上げては呉れない。スパートを掛けた方に抜かれて順位を一つ落とすが関係ない。ゴールさえ出来れば・・・。
番長の声援を受けてゴールテープを切る。タイム的には、3:50を切ったらしい。記録賞の発行がトラブルで出来なかったので、正確なタイムと順位は分からなかった。
|
無事にゴール出来た |
しかしタフなコースだった。コースを把握出来ていなかった事と、距離が分からない事に寄る覚悟の決め方が上手く行かなかったからな。辛いレースで、二度と出ないぞ!と思ったが、今はもう来年の事を考えている。おもしろいコースだった。
今回サポート役をしてくれた番長に感謝。