世間が大変な状態を迎えていると言うのに、暇人のオイラはまたお山です。
呑気なものです。
呑気なものです。
登録して置いたボランティアにもお声が掛らず、暇を持て余すのも何だし・・・
取り合えず朝飯食って山にとトンバ号を走らせます。
民宿雲天の入り口脇の駐車スペースはまた1台も停まっていません。
例年なら平日でもお天気が良ければ誰か居るんですけどね~。
今日は巻機山では無くて、ノミオ沢をつめて、居頭山を目指します。
(居頭山なんて国土地理院発行の地図には載ってませが、
オイラの寅の巻 藤島 玄著の「越後の山旅 下巻」には載っています。
こっちには井頭山と載っていますが、居頭山と載っている書物も見た記憶が有ります。
オイラは居頭山と書いた方が好きなのでこっちを使います。)
昨晩少し雪が降った様で、3月も終わろうとしているのに真っ白です。
ミズナラの林を抜けて、ノミオ沢に入ります。
沢に入ってすぐが、ここの危険地帯です。
威守松山側の斜面の岩場からのブロック雪崩に気を付けないといけないんだけど、
もう大きい奴は落ちちゃったみたいです。
でも、良く見るとまだ落ちそうな奴が有るので、
沢底を通らず反対側の斜面をトラバース気味に進みます。
このブロックデカイです。
軽自動車位有ります。こんなのに直撃喰らっちゃったら一発です。
危険地帯を脱し、沢の中をちんたら歩いていると水の流れる音が聞こえます。
いつもの事なんですが、ここだけ何故か雪が消えて沢の流れが見えます。
ここもナメ沢なのでツルッとした岩の表面を水が流れている感じです。
この場所を覚えて置かないと、滑り下りて来た時に冷や汗をかく事に成ります。
日影の方はフレッシュな感じのパウダーだけど、
日当たりのよい所は、サンクラストの上に薄ら雪が乗った感じです。
クラストも硬ければ良いのだけど、ちょいとモナカっぽい感じです。
オイラ、モナカは苦手だな~。
降りて来るまでに柔らかく成ってくれると良いのだけど・・・。
降りて来るまでに柔らかく成ってくれると良いのだけど・・・。
狭い感じの沢をどんどん登って行くと、やがて広いブナの疎林に出ます。
色んなラインが取れるので、登りながら滑るラインをイメージするんだけど、
その日の雪質によって、楽しいラインは決まって来ますね。
今日は、成るべく日影がわのラインが良い感じですな~。
ブナの林を抜けると、面ツルパウダーのオープンバーンです。
ウインドパックされたこれまた手ごわそうな雪ですな~。
お天気は下り坂で、急に風あたりが強く成って来ました。
気温はそれ程低く無いけど、手と顔がかなり冷たい。
威守松から延びる尾根に出て、覗きこんで柄沢の様子を窺います。
良い感じだな~。今度行こう。
県境の稜線に出たら、パタリと風が止んで、ぽかぽかと陽が差して来ましたね~。
稜線に飛び出した所は、越後越路と呼ばれる鞍部です。多分ここを通って、
熊撃ちの衆は奥利根と越後の山を行ったり来たりしてたんでしょう。
せっかく来たんだから1900mの柄沢山に行って来ようかと思ったけど、
また今度にして居頭山に向かいます。
風がもろに当たるので新雪が飛ばされて硬い部分が出てます。
それはそれで良いのだけど、
所々パックスノーも有りミックスに成っていて滑り辛そうですな~。
所々パックスノーも有りミックスに成っていて滑り辛そうですな~。
居頭山から見る下ゴトウジ沢の源頭部とトトンボ尾根です。
真っ白の面ツルパウダーの斜面が何処までも続いてます。
チョイと早出をして。滑り下りて登り返そうと考えては居るんだけど・・・。
どのくらい時間が掛るだろう?
見た感じ極上のパウダー何だけどな~。
飛び込みたいな~。
居頭山から見た柄沢山です。
クリックして貰って拡大するとオイラが沢を覗きこんだ跡が見えるんだけど、
完全に雪庇の上まで出てます。
落ちたら這い上がるのが大変そう・・・。ヤバかった。
さて、また風が強く成る前に降りちゃいましょうかね。
いつもの通りにヘルメットを被りシールを剥いでドロップインです。
ミックスの雪の急斜面をジャンプターンで何んとかこなしますが、オイラのスキルでは、
イッパイイッパイです。
案の定パックスノーに引っかかり大転倒!。
頭から急斜面をゴロンゴロンと3回転して止まりました。
硬い雪面に何度も頭をぶつけたけど、
ヘルメットのおかげでダメージ無し。被って無かったら痛かっただろうな~。
硬い雪面に何度も頭をぶつけたけど、
ヘルメットのおかげでダメージ無し。被って無かったら痛かっただろうな~。
初っ端から大転倒でチョッと凹み気味だけど、
そこから下は美味しいパウダーが待っていました。
チョイと重めだけど、この時期のパウダーだから仕方ないですね。
文句を言ったら罰が当たります。
文句を言ったら罰が当たります。
美味しい斜面はまだまだ続いているけど、
下り過ぎると未知の領域に入り込んじゃうので、
下り過ぎると未知の領域に入り込んじゃうので、
トラバースして、登って来た斜面に出ます。
ここは、さっきと打って変わって、パックスノーで、なかなかスキーが回ってくれません。
急斜面は落下の力が加わるので、無理やり回せるけど、緩斜面に入るとまるで駄目。
クラシックなワンステップやツーステップターンで何とか回しますが面白くないな~。
登りの時に見当を付けて置いたラインは、
日差しの影響も風の影響も受けていないので、まあまあ滑りやすい。
ここは楽しい!
日差しの影響も風の影響も受けていないので、まあまあ滑りやすい。
ここは楽しい!
さて、徐々に狭い沢の中に入って行きます。
ここでも滑りやすそうなラインを選ばないとね。
やっぱり日影側の斜面は美味しいパウダーが残っているね。
良さそうな所を、つなぎ つなぎして滑り下ります。
結果的に、ちょっと滑ってトラバースみたいな感じに成るんだけど、それでも楽しい。
高度を下げる毎に、雪は湿り気を増して、やがてストップ雪に変わって行く。
斜度が有るうちは良いんだけど、斜度が緩むともうどうしようもない。
オーリーを掛けてアルペンターンで何とか滑る感じ。
さすがに我慢できずに、ワックス投入!
結果は無いよりマシって感じ。
ミズナラの林の中はころころ雪質が変わる。滑ったり滑らなかったり。
もうバランスを取る為に、歩く感じでシャッフリングしながら滑る。
オープンに成ったら脚をプルプルさせながらズリズリと滑って何とかご帰還。
この時期の降雪はストップ雪を生むので、良し悪しだな~。
本日の行動時間 登り3時間半 降り1時間 で4時間半。
4 件のコメント:
良い山ですねぇ。
私も暗い気持ちを少しでも吹き飛ばしたいです。
とんばさんの山行、良い刺激になりました!
和泉屋さん
この山は、隣に巻機山と言うメジャーな山が有る為に注目されない山ですが、なかなか楽しい山です。
オイラはこの辺を中心に滑っているのですが、あまり他の方とお会いした事が無いですね。
オイラもジッとして居るとどんどん不安になるので、身体を動かして忘れる様にしています。
居頭山って?
どこだいなぁ〜???
巻機山に向かって右っけたかの〜.....
聞いたことも無い沢の名前....
やっぱり、裏山だのし!
来週あたりから、お日様マークが
並び始めたので、やっとこ春になりそう!
春山が呼んでいる!
ばばさん
まちがい無く春は来ると思うども、いつまでも雪が降る変な年ですな~。
湿っぽい雪でスキーが滑らんでおごったですて。早くザラメ雪に成って貰いてもんです。
そうそう居頭山は米子頭山の隣と言うかつながっていると言うか・・・。まあそんなところに有る小ピークの名前です。
ノミオ沢は威守松山の北側に有る沢です。あまり知られて無いけど良いお山です。
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