自己紹介

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夏は登山 冬はテレマークスキー。 歳なので、身体が、そろそろ言う事を聞いてくれなくなりつつ有ります。 でも何とかだましだましやって行こうと思ってます。

2019年4月4日木曜日

久々の巻機山

4月4日
季節外れの雪が二日間続き、ようやく晴れ間が来たので山に行くことにした。すかり怠け癖がついたので布団から抜け出すのが億劫だったけれど、グダグダしてると怠惰な生活が増し増しに成りそうなので まだ薄暗いうちから車に乗りコンビニで食料を調達して清水部落へ向かう。
冷え込みはなく少し暖かいような気がする。季節は一応春なのだ。昨日までの降雪も嵩も随分減ったように感じる。
いつもの駐車スペースには、1台停まっていた。おじちゃんが出てきて朝のお勤めをしたいみたいで長靴を履いてトイレットペーパーを持って林の中へ消えて行った。その隙に準備をして出発。
やはり細い板では少し潜る。ふくらはぎ位のラッセルがずっと続く。桜坂まではシールはいらないだろうと判断して、そのままシール無しで歩いて行くが、やはり少し急なとこは後ろにズリズリ下がって思うように進まない。そうこうしてるうちに先ほどのおじいちゃんが追い付いて来た。 オラはいつもの様にキャンプ場の橋を渡り桜坂に向かって川沿いを行く。おじいちゃんはキャンプ場方向から続いているラッセルを夏道伝いに歩いて登っていく。どうも人のラッセルに乗るのは好きじゃないので自分で雪を踏みしめて進んで行く。でもやはり登りきれないところがあってそこでシールを貼る。


いつもの様に桜坂の駐車場に入ってすぐ右側の斜面を登りそのまま尾根伝いに井戸の壁に向かい尾根に出る。先行していたおじいちゃんに追いつくが、偏屈者は隣を自分でラッセルして行く。離れたくていつものは通らないようなルートを大きくジグを切りながら登って行き井戸の壁を上り切る。


ヌクビ沢側の斜面を斜めにトラバース気味に高度を上げて行く。ここは以前からどうなっているのか分からないルートだったので探索してみる。後ろからものすごい勢いで登ってきた青年は、登り方がもう全然違うガシガシガシガシと走ってるようなスピードで登って行く。遠くにその青年の姿を見ながら俺だって負けてないぞ!なんて気にも成ったがもう怠け放題の身体では全然追いつかない。数歩歩いてぜいぜいと肩で息をしている状態なのだ。太い板ならばもう少し楽だったかもしれないけれど、シールの手入れを怠っていた為に、今はウロコ細板(セントくん)しか使えない。細い板だとやはり潜り込んで ラッセルの負担が大きく成るのでスピードも乗らない。まぁこれも言い訳の一つとして・・・。
雪はまだ軽くて、このまま日が当たらなければ其れなりのパウダーは楽しめそうな気がする。
負けず嫌いは遠くの獲物を目で追うが、どう足掻いても追いつけそうにない。かといって諦めるのもしゃくなので、それなりに足を急がせるが相手はどんどん先に行ってしまう。大人しくトレースを使わせて貰えばそれほど引き離されなかったのだろうけど、自分の道は自分で開くと言うポリシーなので天狗岩が見える方面に向きを変えてそこを登っていく。そこはやはり少し遠回りになってしまうので益々差は開くばかり・・・。


物見平に出ると風が強く成る。日差しは当たりそうで当たらない。雲がずっと同じ所に在る。風に当たり続けると体温を奪われるのでオーバーズボンとウィンドブレーカー ヘルメットを装着して、厳冬期の様相の尾根を登って行く。足元にサラサラと風で飛ばされた雪が舞っていて酔いそうだ。
小雪の里と違い、山はこの時期としてはまあまあ雪はある方だと思う。井戸の壁の嫌な藪も隠れていたし、いつも目安にしているダケカンバの枝の様子だと普段より多いのかもしれない。そこに季節外れの積雪なもんだから、もうしばらく楽しめそう。
檜穴ノ段を登り始めると、ますます風を受けるように成る。心は半分折れていて、バックされたこの雪だと細板ではうまく滑れるかどうか不安に成ってくる。


ニセ巻までもう少しという所まで登ったがここから先に行っても大して良い事無さそうなのでここで今日は敗退と決める。シールを剥いで滑走の準備に移り滑り始める。やはり細板の滑り方を思い出すのに少々時間がかかり、おまけにこのパックされた雪なので数ターンして転び数ターンして転びを繰り返す。物見平をだらだらと滑り林の中に入る頃には滑り方を思い出しそんなに軽くはないが美味しいパウダーを楽しむ。結構タイトなラインもショートターンで行ける。昔取った杵柄 身体が覚えている。緩やかな林の中はシャッフリング下って行く。
 

 井戸の壁は結構開けていてどこでもライン取りが出来る。やはり小枝が埋まり切り飛び出てないせいかいつもより広く感じる。でも、気温が高くなってきたのか雪がベタつき自分が滑った後の雪玉がゴロゴロと斜面を転がっていく、後からが滑ってくる人達はオラが汚したこの斜面を滑ってくる訳だがちょっと申し訳ない感じがする。まぁ先に滑った人の特権だから・・・。
あまりにも楽しかったので、少しまたシールを貼って登り返して滑って、いつもとは違うところから下の広場に出る。 


ここでようやく昼飯。 上着は暑く成ったので全部脱いで、休憩&昼飯。
すっかりベタベタになった雪に何とか板を滑らして車まで帰り着く。今日は結構カモシカの足跡を見た うさぎも何羽かびっくりして飛び出して行くのを見たし、この新しい雪で動物たちもチョット活性化したのかな? いろんな動物の足の跡を見た。


まあ人間様もこの新しい雪は有難く、楽しくパウダーを頂いた訳だが・・・。今日は 久しぶりに後ろから来る人に追い抜かれてチョットへこんだが、これが今の俺の実力と諦めて家路につく。

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