自己紹介

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夏は登山 冬はテレマークスキー。 歳なので、身体が、そろそろ言う事を聞いてくれなくなりつつ有ります。 でも何とかだましだましやって行こうと思ってます。

2016年6月26日日曜日

越後駒山開き 御札を貰いに参ります

この前まで暇でぷらぷらしていた反動で、2週間ぶっ通しで働いた。
怒涛の20連勤。
山に行きたくて仕方がなかった。
どこでも良かったけど、毎年恒例の越後駒ケ岳の山開き登山に行く事にした。
毎年6月の最終日曜日に山が開く。この日に登ると駒の小屋でお守りを頂ける。 

いつもお世話に成っている番長は相変わらず忙しそう。
甘えてばかりいられないので自力で行くしかない。
枝折峠までチャリで行く事も考えた。ロードバイクにキャリヤを付けてザックを括り付けて行く計画も立てた。梅雨時の曖昧な天気予報で雨の降る中チャリを漕ぐのは嫌なので、近所の水無川奥から登る裏尾根を登ることにした。もっとも、以前の様に枝折峠までチャリで登る気力は失せていたのが本音。

前夜に荷物を整えて、付けたばかりのキャリアに縛り付けておいた。
朝起きて空を眺めると、やはりぱっとしない空模様で出発の踏ん切りがつかない。
このままウダウダしていると貴重な休みの日を無駄に過ごしかねないので、降るなら降れ~と腹を括りチャリに跨る。

あまり気温も上がりそうもないので水袋のスポドリの量は半分にしたけど、普段は持ち歩かない雨具を持ってきたので、オイラのスタイルにしては重いザック。
当初の予定よりチャリに乗る距離は短いが、この荷物を背負って走ると堪えると経験上知っているので、キャリア導入。ロードバイクの軽快感は失せるが、天秤にかければこれが正解。


それ程急ぎもしないので、チンタラ漕いで水無川奥の森林公園の駐車場の小屋にチャリを置いて、途中で買ってきた朝飯を食って出発。
荒れ放題の堰堤の工事用に造られた車道を小走りで行く。
昔は、渓谷沿いに踏み跡が在る道だった。枝沢もつり橋で渡った。使われなくなった工事用の道も次第に草が生い茂り自然に帰りつつある。
小雪のため、いつも遅くまで残る雪の巨大な塊もすっかり溶けて無くなっていた。あれはなかなか見物なので期待していたので少し残念。


十二平の登り口から山に足を踏み入れる。急な登りが続く。木の根を足がかりに、黙々と登る。以外に脚が動く。辿る人もまばらな道。裏の道。
風が強く吹いていて、時折木々がゴーと鳴る。高度を上げると沢の音が小さくなる。鳥の鳴き声と風の音と草のそよぐ音。
草露と汗で全身びしょ濡れだ。もくもくと歩を進める。後ろを振り返っても八海山は雲の中。オカメノゾキ付近のギザギザの稜線が見える。辛いが好きな縦走路だ。
変化にとんだ急な道を黙々と登る。グシガハナに着くと道はなだらかに成り歩きやすくなる。湧き上がり風に踊る雲の中に入り、視界は閉ざされる。
天国尾根とは良く言ったものだ。今までの急な道が嘘の様な楽な道へと変わり、最後の一登りで中ノ岳~駒ケ岳縦走路の分岐に出る。


ほんの少し歩くと山頂。こんな天気なのに結構にぎわっている頂。何度となくここには立っているのでまたここに帰って来たって感じ。
居合わせた方からチョコレートを頂き「皆さん御守りは頂きましたか?」と確認して、「それでは私も貰って来ます」とご挨拶して、小屋に向かう。
途中で、久しぶりに知り合いの井上君とばったり。山岳会の清掃登山だそうだ。「いや~久し振りだね~」と挨拶して、駒の小屋に向かい降りていく。
さすが百名山だけあってオシャレなハイカーがどんどん登って来る。
小屋まで辿りつき、小屋の中を覗くも管理人さんの姿は見えない。もう御守りは配り終えたのか?とうろうろしていたら、小屋の中から出ていらっしゃって、「記帳してお守りを受け取ってください」との事。今年も無事に頂けました。安全登山のお守り。


山頂から引き返してきた井上君と近況について語り合う。彼も山岳会に入って沢登りとかハードに山と向き合っている様子。昨年は残業続きでろくすっぽ山に登れなくて太っちゃったとぼやきも・・。また何処かで と別れる。

濡れたままの格好でいたら震えるほど寒い。小屋の温度計は7度から上がらないと管理人さん。
貰うものは貰った。目標達成したので、再び登り帰路に着く。
風の当たらない場所でそそくさと雨具の上着だけを羽織っておにぎりを頬張りエネルギー補給。
動いていないと寒いので、先ほど登ってきたばかりの道を下って行く。雲は相変わらず風に踊り、雲の切れ間から光が差しすばらしい景色を演出してくれる。只只見惚れるばかり。動けなくなる。


最近愛用している地下足袋だが、急な湿った道ではひどく滑り、思うようにトコトコとは降れない。やはりある程度ソールのグリップは必要なのだ。スパイク地下足袋なる物もある様だが、結構値も張るし、不必要に登山道を掘り返しちゃうような気がして、試してみたい気はするのだが躊躇する。
そんな状態なので、おのずから降りのスピードは遅くなる。登りで頑張ったおかげで時間はたっぷり有るので、のんびり行く事にする。
雲の下に出ちゃうと寒さを感じなくなる。羽織っていた合羽をザックにねじ込み、足元の花 木々の様子 鳥の声 普段のスタイルだと見落としてしまいそうな事柄に注意を払いながら降っていくとヒョイと十二平の登山口に出る。
歩きやすい道を小走りでチャリの待つ駐車場へ。


帰り着いて残った食料を腹に収め、靴をSPDシューズに履き替える。ふと見たら地下足袋のソールの張り合わせ部分がパックリ割れていた。無理に踏ん張ったりしたので想定外の力が加わった様だ。軽快で安価で良いのだが、再度購入するはかは未定。

お守りも頂けたし、山のダイナミックな息遣いを感じられたし 山仲間にも会えたし 今日も良い一日だった。

自転車 往復34km 01:27:30
歩き   06:13:28

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