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夏は登山 冬はテレマークスキー。 歳なので、身体が、そろそろ言う事を聞いてくれなくなりつつ有ります。 でも何とかだましだましやって行こうと思ってます。

2015年10月4日日曜日

第2回苗場山麓ジオパーク津南ネイチャーランを走って来た  個人的人体実験の巻


今年は春から全く走る気が起きずに、言い訳を探して 夜ラン 朝ラン 全く走らなかった。
全くレースにはエントリーしておらず、何時もなら冬と比べると5~6kg落ちる体重も落ちる気配なく、70kg前半をキープしている。
それがなぜか、昨年参加して、そのキツさに「もう二度と出ないぞ!」と言い放ったレースに急に参加する積りに成った。昨年はエントリーしておきながら、ひざ痛の為に走らなかった番長が早々とエントリーして、躊躇して居たオイラも、締め切り間際に成って勢いでランネットのエントリー受付をポチリとやってしまった。

今年で開催第2回目の「苗場山麓ジオパーク津南ネイチャーラン」である。
河岸段丘の地形を上手く利用したコースレイアウトで、登って降って未舗装のトレイルも有ったりして、なかなか変化に富んだ厳しいレースで、今年からフル ハーフに加え70kmのウルトラのカテゴリーも新設された。
二人で山歩きをしていた時の与太話でウルトラに出てみよう!なんて勢いで言っていたが、いざ参加を決意する段に成ると、エントリーフィーの8000円が惜しくて、無難にフルマラソンのカテゴリーに落ち着いた。

一応、カレンダーにはカウントダウン的に大会まで あと何日 とか書き込んでみたものの、生来の怠け癖が顔を出し、前記の通りに言い訳を作り出しては走らない日々が続いた。それならいっそ「何も練習をしなくてどれだけ走れるか」という壮大な人体実験をやろうと決意した次第であります。

何時もの様に番長に迎えに来て貰い、これまた何時もの様に牛丼をかき込んで会場に向かう。余裕が欲しいのでスタート2時間前には現地到着。既に ウルトラ のカテゴリーの参加者はスタートしている。開会式も無い様なので、到着後すぐに受付を済ませる。参加賞のTシャツとゼッケン 計測チップ 名簿を受け取る。オイラの出るフルの参加者は70名弱と寂しい限り。会場の立地条件が悪いのか?、まだ開催2回目で大会の存在自体が周知されて居ないのか?、たまたま有名な大会と被っちゃっているのか?運営しているスポーツエイド・ジャパンは素晴らしい大会運営で有名なだけに残念である。

天気は、今にも降り出しそうな肌寒い感じで、長袖で行くか半袖で行くか悩む所だが、雨に降られると長袖だと袖が重たく成って不快に成るので、半袖Tシャツで行く事に。ふと番長を見ると、全く同じシャツで、まさかのペアルックである。

スタート前の時間はあっと言う間に過ぎるもので、うろうろしていたら何時の間にスタート時間に成っていた。説明を聞いてスタートラインに移動。どう言う訳か最前列に並んでしまい、そのままスタート。「ダイエット目的で」と本人は言っているが、日々練習を積んで来た番長は、潜在能力を見せ付けピュ~と行ってしまい、あっと言う間に視界から消えた。最初から頑張りすぎても潰れるのは目に見えているので、オイラは抑えたペースで行く。

ホテルの広大な敷地を周回するコースを回ってコテージ村からトレイルのコースに入る。そこをしばらく走って、そこからこのコースの目玉の標高差500mの天空農地と呼ばれるアップヒルダウンヒル区間に入る。登るに従って霧が濃く成り視界20m程の坂道を黙々と走る。坂道は得意なので自然と足が前に出るので、スタート直後から前方を走っていた女性ランナーと若い男性二人を抜き去る。昨年もここを走っているので、だいたいの距離感で後どれくらいって事は分かるけど、初参加の方は、何処までも続く先の見えない坂に戸惑うだろう。
結構登り、そろそろかな~と思っていたら、トップ集団の方が居り返して来た。オイラの前を走っているのは番長なので、人数を数えたところ、折り返し時点で6位に付けている。参加者が少ないので、オイラでもこの順位でいけてる。

登りは良い良い下りは怖い
やはり苦手な下りで脚に違和感が起きる。まだ4分の1位しか走って居ないのに先が思いやられる。
今年は昨年とコースのレイアウトが変わっている。坂を下り切ってトレイルを走り、河岸段丘の段丘崖に付けられた道を下り大場集落に入る。地元にもまだ定着して居ないのか、地元民の応援は無しだが、人の気配に驚いたワンコが盛大に吠えて応援してくれる。ここはワンコの村と呼ぼうw。

この大会は、エイドが充実している。お蕎麦が有ったり、おにぎり フルーツ 熱々の汁物まである。エイドの方もフレンドリーで楽しい。今回は、肌寒い陽気で、飲み物は身体が欲しなかったが、サンドイッチやら、バナナなどを美味しく頂いた。

ここは ネイチャーラウンド と呼ばれる地区で、河岸段丘を大谷地ダムまで登り返して、ホテル敷地内のスタートゴール地点を通過して周回するコース。フルの選手は2周 ウルトラの選手は4周する周回コース。ただ、フルのコースは続けて2周する訳では無くて(昨年は続けて2周したのだが)、スタートゴール地点からしばらく進んだエイドの地点から別の道に誘導され、反対側の段丘崖を太田新田集落まで降りて(黄金のみち)再び登り返してから、再度ネイチャーラウンドのコースを周回してゴールへ向かうコース。

普段の練習不足で、黄金のみちの登り返しで脚が終わった。慌ててshotzを摂取するが、そんなにすぐには効いてくれない。擦れ違う後続の選手と挨拶を交わし元気を貰うが、我慢の登りが続く。暫らくのタイムラグがあり、効いて来たらウソみたいに脚が動く様に成る。

登っているか降っているかしかないコースの中で、唯一元気に走れるのが土の感触を感じながら走れるトレイル区間。周回中のウルトラランナーたちを尊敬の眼差しで抜かせて頂きながら先へ進む。もう脚が棒の様に成って来て、いろんな筋肉が悲鳴を上げる。
再び ワンコの村 を抜けて、エイドで 「うどんでも食べて行って」と呼びとめられる。止まると動けなくなりそうだからコーラとバナナを頂き走り出す。後ろから猛烈な勢いで追いかけて来た2人に抜かれ、置いて行かれる。とても付いて行けない。何故あんなに軽やかに降って行けるのか羨望の眼差しで見送るしかない。

脚が痙攣をし始め、いよいよ脚が終わって仕舞った。頑張ればまだサブ4を達成できそうだが、無いものは無いので仕方ない。それでも、大谷地ダムへの最後の登りは頑張った。坂道で歩くのはプライドが許さねぇ~。先程軽やかに抜いて行った方を再度抜き返して登り切る。もうこれで満足。もうこれっぽっちも残っちゃいない。ゴールまで後2km程。少しの下りでさえ歯を食いしばる始末。また数人に抜かれる。もう順位もタイムも関係無い。この苦痛は練習をさぼって来た罰だ。

ゴールまで後数百m。番長から「ラスト~」の声が掛かる。分かっちゃ居るんだよ。でももう脚が動かないんだよ~。脇を女性ランナーが抜いて行く。さすがに癪に障るので追い掛けては見るものの、差はどんどん開く。50mほど差を開けられてゴールに走り込んでお終い。

まあ、「練習せずにどれだけ走れるか」との実験の結果は、走り切れるが、「それはかなり辛い」との結果が出ました。

ちゃんと練習していた番長は、初マラソンなのに サブ4 を余裕で達成で3位入賞です。さすがに 元 アスリート、持っているものが違いすぎます。

もうこの歳に成ると落ちて行くばかりで、それをどの程度の落ち幅に止めて置くかに成る。自分よりはるかに年配の方が良いタイムを出していらっしゃるのは、もともとお持ちだった高いポテンシャルを、加齢による落ち込みを、日々の努力により食い止めているのかな~。
でもオイラには、それ程のモチベーションは無いかな?。

結果 カテゴリー 男子45~54歳 5位
    総合順位  13位
    記録 4:09:36



2 件のコメント:

番長 さんのコメント...

お疲れ様でした。
人体実験…しかと見届けました(笑)
フルマラソンと言う距離的な問題だけなら辛さがなんとなくわかるのですが、今回のコースの高低差でのフルマラソンは見当もつかなく、辛いのか、楽なのかマヒしてしまいました。
練習していなくてこれだけの時間で完走してしまうあたり、やはり只者ではないって再度思っちゃいましたねw
今度は山行、また行きましょう。
来年は70㎞出場してください(笑)

とんば さんのコメント...

番長へ

イヤ~疲れましたな~。
でもあれだ。さすがだな~。
持っている奴には敵いませんな~。

普段走っていなくても、コンスタントに山歩きをしていたから何とか足り切れたんだと思ってます。
もしかしたら5時間くらい掛かっちゃうんではないかと思っていたけどね。

あのコースは、フラットなロードのコースよりは自分には合っているのかもしれないな~。なんて言ってもオイラのフルマラソンの最高のタイムを出したコースだからね。来年も出たい様な出たくない様な・・・。
ウルトラは、それなりの準備をしないと無理だと分かりましたよ。

山行きましょう。