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夏は登山 冬はテレマークスキー。 歳なので、身体が、そろそろ言う事を聞いてくれなくなりつつ有ります。 でも何とかだましだましやって行こうと思ってます。

2015年7月12日日曜日

ぶらり谷川馬蹄型二人旅

梅雨だと言うのに雨が降りません。
天気予報も日曜日は晴れ予報。現場で一緒に仕事をしていた番長に 馬蹄型行かない? と誘ったら ハイ行きましょう と成り、昨年計画していたけど悪天候で中止にしていた、「番長 馬蹄型を行く」計画を実行に移す。

膝に爆弾を抱えている番長なので、右回り 左回りどちらが良いか・・・。「もしも駄目な時はロープウエイ下山も視野に入れて反時計回りで」とのリクエスト。ハイどちらでも良いですよ。

早発ちが山歩きの基本。早朝3時に迎えに来て貰う。朝飯は すきや で牛丼、番長はカレーライスを掻き込んで、水上へ。良い天気を確信出来る朝の始まり。

コンビニで目覚ましのコーヒーとおめざのスイーツを買って、助手席で優雅に食す。
白毛門の登山口駐車場に停めて身支度を整え、ストップウォッチを押し歩きだす。さすがにこの時間だと肌寒い位なので、身体を温める為に「ガンガン行って良い?」と訊くと、「良いですよ。行って下さい。」との事なので、絡み合った木の根や岩の多い急登をガシガシ登って行く。若干セーブ気味に足を運ぶが、さすが荒い息遣いながら奴もピッタリ付いて来るので、大丈夫行けるでしょう。


何時もなら大汗をかく所だが、結構強い風が吹いているので快適に高度を上げて行く。木々の間から朝日に染まる一の倉沢の岸壁。見事だ!。
小一時間ほどで松ノ木沢ノ頭に到着。なかなか良いペースだね。ここで、オイラのGPSウォッチが動いていない事に気付く。ついにぶっ壊れたか~と思ったが、メモリーがイッパイで作動しなかっただけの様なので、歩きながら古い履歴を削除したら動き出した。まあ今日は、タイムを気にする事も無いので、時計の役割に徹して貰おう。

この山域を初めて歩く番長は素晴らしい景色に上機嫌。確かに天気は良いし、風が有り暑くは無いので、絶好の山歩き日和である。初めての山域での登山がハードな馬蹄型縦走とは番長らしいw。


ふと見ると茂倉の上に笠雲が。稜線に当たった空気が雲に成り山を越えると消えて行く。理屈では分かっちゃいるが、これはなかなかの見もの。強すぎる風は体温を奪う。この時期でも長時間当って居ると体力を奪って行くが、次第に心地良い具合の風に変わり、発汗を抑えてくれるので有り難い。


白毛門 笠ヶ岳とピークを踏み、走れそうな所は走っちゃったりしながら、朝日岳へ到着。ここまで、数人の先行者を追い抜いて来たが、ここで初めて対向者とスライド。清水峠泊の馬蹄型時計回りの方だね。昨日は風が無く、暑くて参った~と言っておられた。昨晩の白崩小屋の宿泊者は15名程居たそうだ。第二土曜だから山は賑わった様だね。

ジャンクションピークを過ぎ、崩れかかっているトラバース状の道を注意しながら歩く。折角稼いだ高度をどんどん払い戻しながら、このルートの最低標高の清水峠へ向かって下って行く。先程、目線の高さに有った山々が見上げる高さに成って行く。空気も生暖かく成り、風も止み暑さを感じる様に成って来る。
低灌木地帯を抜け出て、送電線の鉄塔を過ぎると緩やかな地形の清水峠。白崩小屋の前にソロの女性ハイカーが休んでいた。この時間にここに居るのは少し妙な気がしたので声を掛けてみたら、彼女も我々と同じで、ワンデイ馬蹄を歩いている方だった。結構早く発ったそうだが、4人に抜かされたと言っていた。(我々の住む地方では 追い抜かれる 事は、抜かされる とは表現しないので、ついつい気に成って仕舞う。恐らく間違った使い方が広まったのだろうな~)
そうか、前に後4人居る!俄然やる気が湧き上がって来たけど、今日はエスコート役に徹しなきゃと抑え込んで、JR小屋前で休憩を入れて、七ッ小屋への登りに掛かる。前方に2人の後ろ姿を確認。知らず知らずにペースアップして高度を上げて行く。荒い息が後ろにピッタリと付いて来る。もう少し上げてみようかと思ったけど、止めて置く事にした。大人げ無いからな~。

七ッ小屋で先行の2人に追い付く。「早いね~目標タイムは?」 「一応8時間です。」と無理な事と分かっているけど、チョイと見えを貼って答える。言うだけはタダじゃい!。よし、後二人だね。追い付くのは無理としても、後ろ姿位は視界に入れたい。先の方が同じ質問を問うたところ9時間目標と答えたらしいので、なかなかの脚の持ち主らしいからね。

ここから蓬峠までは緩やかな地形でついつい走りたくなる。無理して爆弾が爆発したら悪いから、具合を確認したうえで走り出す。風が心地よくてついつい声が出る。トレールの両脇には季節の花が咲きフラワーロードに成っている。花には興味は無いが良いもんだね。


ただいま改築中の蓬ヒュッテに到着。

ここでもソロの馬蹄アタッカーの女性とスライド。以前馬蹄型を歩いた時スライドした方だと思うけど、間違っていたら恥ずかしいのでご挨拶だけ。今日出会った馬蹄型アタッカーの女性はすべてソロの方。一昔前なら、男女を問わず山での独り歩きなど以ての外的な風潮だったけどリスクを含め色んな情報が簡単に手に入るし、山岳会の煩わしい人間関係を避ける傾向も有るし、それから山岳系の雑誌でも独り歩きを煽る様な記事も目に付くから時代は変わったな~。まあどうゆうスタイルで在れ、山に目を向けてくれるのは良い事かな?。

閑話休題
先日来た時は、旧小屋の解体中だった。大工さんや屋根やさんが作業中だが、知って居る工務店の大工さんだったので、気安く中を覗かせて貰った。やはり、先代の小屋の骨組みの鉄骨を利用して、外部に基礎を造り外部を囲った造り。入り口は風向きを考慮してか、先代とは180度変わり後ろ側に回り込んで入る作りに変更されていた。大工さんは泊りこんでの作業。こんな所で仕事が出来るとは羨ましい。

さてここからが、反時計回りの難所の武能 茂倉の登り返し。脚に疲労が溜まって来て辛く成る所だ。多分番長も脚に来てるはずだ。時々膝の具合を確かめるが、大丈夫そうなので気配を伺いながら武能の登りに掛かる。さすがにオイラも脚に来てるけど、こんなの何時もの事なので気にしない。まだまだ動く。
武能のピークから来た道を目で辿る。「さっきまで居た所から、良くここまで歩いて来たな~」と感動している。分かるぞその気持ち。オイラも初めて来た時はそう思ったもんね。
少しの休憩の後歩きを再開。一旦笹平まで下った道は、再び登りに変わる。ここさえ登り切って仕舞えばこの後 激登り は無いのだが、流石の番長も「先に行ってくれ~」と泣きが入る。
置いて行く訳にも行かないので、ペースを落とし歩幅を狭くピッチを刻んで登って行く。お陰で、疲労が溜まりつつあった脚が復活。すっかり風が無くなり蒸し暑い中を汗を滴らせて茂倉のピークに到着。ここまで来たら締めたものと、励ましつつ谷川岳を目指す。
遠目にも オキ トマ の両ピークに人が群れているのが見える。別の意味の難関が待っていたのだった。渋滞と挨拶攻撃が待っている。

さて、難所に赴く前に一の倉沢の覗き込みの絶景と谷川岳から伸びる県境の主稜線の素晴らしい景色を目に焼き付ける。見慣れた景色だが、相棒は初めて見るはずの景色。感動して貰ってからうんざりして貰いましょう。でも「もう登りは無いと言ったじゃん」と、一の倉から谷川の登りを見ながらブツブツ文句を言っている(笑)。

案の定、山頂付近はカラフルなブランドもんの衣装をまとったハイカーが大勢いる。滑り易い岩質なので行ったり来たりでもたもたしてる人やなかなか道を譲っては呉れない人が居たりで、渋滞が起きている。まあ何時もの事で仕方がないが、時計を睨んでいる時はじれったく成ってしまう。今日は急ぐ脚では無いので、大人の心でちゃんと流れの通りに行く。それでも、両ピークには人が群れているので、「パスしても良い」と尋ねると「イヤ行きましょうよ~」との事なので、標柱の記念写真の順番を待って記念写真を撮ってあげる。オイラはトマ耳に有る三角点の痕跡の盤石を写真に収め、この石板のいわれを説明しようと振り返ると、既にスタスタと先に行っているじゃありませんか・・・。


さてと後は下るだけ。まだ残雪が残っていた西黒尾根の降り口。間違えて天神尾根に行かない様に注意して下り始める。まだ登って来る人も居るので、避ける様なライン取りでスタスタと降りる。番長は流石に疲れたらしく、なかなか下りては来ないので、先行して待っての繰り返し。確かになれない人には岩場の下りは手こずるのだろうね。
ここで、背負っていた水袋を中身が空っぽに成ってしまった。気温が上がり、風も弱まり水の消費が多く成ったからね。計画的に水を飲めば良いだけの話だろうけど、なかなか残量の感覚が分からないので飲みたいだけ飲んだ結果だ。水は持てるだけ持った方が良いという基本どうりに、蓬峠の補給ポイントで補給して置くべきだった。ただ、今日は。OS1を持って来て有るので、それの口を切る。

普段なら駆け下りる道を、てくてくと歩いて降りる。送電線の鉄塔を過ぎればもう直ぐ旅が終わる。


6 件のコメント:

番長 さんのコメント...

同行&アテンド、ありがとうございました。
最高の天気で、最高の景色を楽しめました。
天候に関しては運でしょうが、その運が当たってよかったです。
どこを見ても同じ景色かと思いきや、キョロキョロするたびに角度が変わる景色に感動しました。
またロングルート、行きましょう。
懲りずに同行願います。

匿名 さんのコメント...

最近は武能岳ですれ違えない たか です。
12日、私は苗場山にいました。
苗場も天気が良くて大賑わいでした。
特に県外の人々で。
谷川の方も大勢だろうなあと思っていましたがやはりですね。
またどこかですれ違えればと思います。

とんば さんのコメント...

番長へ

旅は道連れと言いますが、足並みの揃った仲間が居ると山歩きの楽しさが共有できて楽しいものです。
また同行しましょう。

とんば さんのコメント...

たかさんへ

どうも御久し振りです。また今回も会えませんでしたね。
毎回武能に登る度にたかさんは居ないか探してしまいます。
先週末は天気が良くて本当に登山日和でしたね。
またどこかでお会いできたらと思います。
お会いできましたら声を掛けてください。

mbaba さんのコメント...

どもです(;´∀`)
日帰り谷川連峰馬蹄形がぶらり旅になっているところが
やっぱりスゴイ!
のんびりでもオラより遥かに速いのでしょうね(*_*;

いいお天気で良かったですね。
前日よりも暑くなったのではないかと思いますけど??

いっぺんに半年分のたくさんの山頂を踏んだような
遙かなる山旅はスケールも大きいですが
もったいないのでゆっくり巡ってっみたいものです(^^)

とんば さんのコメント...

babaさんへ

さすが晴れ男の兄貴の神通力の影響で翌日も絶好の登山日和でした。
オイラの感じからすると、ロングルートをワンデイで歩き通す行為は、スポーツだと思います。のんびりと景色を愛でながら歩く登山はレジャーですね。やはりスポーツですから、装備や心持はのんびり登山と切り替えています。どちらが良い悪いではないですが、同じフィールドで違った事をしていると割り切っています。
テント泊 小屋泊りなどでロングルートを何日もかけて歩く贅沢な歩き方をしてみたいですね。若い頃は、飯豊連峰や朝日連峰を何日もかけて歩いたのですが、またそんな贅沢な時間の使い方がしたいです。