プランは2つ考えて有る。さっさと帰って来られる。プランだなと決めて寝た。
朝起きて、再度予報をチェックしたら、雨マークは消えていた。空は曇り空だが、晴れて行きそうな予感。計画変更だな。プラン1で行くべ。
寝る前に準備して置いたものを持ち、トイレも済まし、パンを頬張りながらチャリに跨る。
今日は、少し長い距離を走るので、もう少し早い時間に出発したかった。
起き抜けの峠は辛いぞ |
先週、気に成った所を調整して、3号車は絶好調だ。後はエンジンしだい。
早朝の動き出さない世間様の隙を突き、脚を廻して峠道を登って行く。起き抜けのこの坂は辛いね。軽いギヤをくるくる回して、のそのそと登って行くので、脚への負担はそれ程でもないし、この程度なら息も切れない。でもさすがに汗だくだ。お天道様は雲の中で助かった。
トンネルを抜けて、びゅ~と下って行く。細い高圧のタイヤに振動の吸収なんて期待しちゃいけない。それにしても、まるで自転車の事なんて考えていない道路だ。端っこなんてデコボコで走れたもんじゃない。ブレーキを握りしめてスピードを殺して降りて行く。
十日町のコンビニで食料調達。坂は空荷で登りたかったので、ここ。
この先目的地までコンビニは無い。今回の目的は、昨年の雨の米山のリベンジ。山頂から海を見るのだ。野田登山口の小村峠までチャリで行くんだ。
日曜日の朝は、人の動きが無いので、どうどうと走る事が出来る。隅っこを申し訳なさそうに走るのは惨めだから、大きな顔をして路面の荒れて無い所を選んで走る。
幾つかの坂を登りトンネルを潜る。湧水 路面ガタガタのトンネルは勘弁して貰いたい。
nexus7に道を尋ねる |
さて、曲がり角が分からない。休息がてら、経路を入れて来たタブレットに道順を訊く。現在位置と道順を照らし合わせる。もう少し走って右に曲がって道なりだ。
道順を調べたついでに、自転車の点検。前輪ブレーキの取り付けボルトが緩んでいたので締め直す。遠くに出掛けると故障が怖い。帰れなく成るかも知れないからね。
まだあんな所まで登るのかよ(泣) |
幾つかの坂道を上り下りして、目的の小村峠を望む。まだあんな所まで登らないといけないと思うとうんざりする。山肌にうねうねと道が続いている。意を決してクルクルとペダルを漕ぐ。歩く程のスピード。脚にも負担が掛からないし息も切れない丁度良いギヤで登る。
遥々来たぜ! |
登り切ってしまうとなんて事は無い道だった。ここから米山登山開始だ。少し腰をおろして休んで、登山モードに入る。いつの間にか、空は晴れていた。道路ばかり睨んで漕いでいたので気が付かなかった。登山口に有る神様に手を合せてから登り始める。
低山特有の夏の暑さは無く、爽やかな木陰を上って行く。コースタイム的には3時間半。昨年は、雨の中を傘を片手に登った。その時は、1時間40分で登れたので、今回も、疲労の具合に寄るが、その位で登りたいところ。
奇形ブナの雄姿 |
登り始めは、案の定脚が上がらない。防風柵が万里の長城の様に並んでいる。急斜面が終わり、緩やかな勾配の稜線を辿る道。走れそうな所は走ってみる。気持ち良いトレールだね~。近くに有れば通い詰めそうな道だ。見覚えのある奇形ブナの老木を眺め一息を付く。
お互い好きですね~ |
谷根コースと合流してしばらく行くと自転車を担いで下山して来る方とすれ違う。舗装された米山林道を登って来て、谷根コースを担ぎ下ろすそうだ。こちらも、南魚から小村峠までチャリで来たと説明してお互いにびっくりし合う。
霞んでいて展望は今一つ |
頂上に付いた。景色は霞んで今一つ。海も見えるが水平線が定かではない。楽しみにしていたのに残念だ。おにぎりとお茶のランチを取り、のんびりもしていられないので、20分の滞在時間で、慌ただしく頂きを後にする。
足を休めたおかげで、快調に下って行く。意外と早く登山口に帰り着いた。歩いていた時間は往復で3時間程か。途中で水袋の中身が空に成って仕舞ったので、目の前に冷えたコーラがちらつく。チャリのロックを外して、ヘルメットを被り坂道を下る。未だにチャリでノダウンヒルは怖い。
里に下りて自販機に飛びついて、冷えたコーラを一気飲み。生き返った!。
さて、後は慌てる事も無いので、来た道を忠実に帰るだけ。さすがに気温は高くなったが、風を切るチャリンコは歩いたり走ったりするよりは快適なのかもしれない。
途中道の駅で昼食を取り大休止。大きなモーターサイクルの集団が爆音を響かせて通り過ぎて行く。こちとら、道路の端っこをよたよたと登って行く。今更ながらだが、サイクリングってそんなに楽しくはない。山の清々しい空気と違い、排気ガスやら砂埃やらを全身に浴びて・・・。気分良いはずはない。
十日町まで帰って来て、またもや休憩。後は峠を一つ越えれば帰れるのだが、うだうだと現実逃避。
こんな事をしていてもどうにも成らないので、いやいやながらチャリに跨る。緩い坂をだらだら登る。これがじわじわと効いて来る。峠のトンネル入り口で気が折れる。
優しい笑顔に自然と手を合せてしまう |
道祖神が「休んで行きなさい」と微笑みかけてくれる。こんな所に道祖神が有った事など気が付きもしなかった。自動車ならスルーする所で気にも留めなかった。長い間旅人の行き来を見守って呉れていらっしゃったのだろう。優しい微笑みに自然と手を合せる。
トンネルを抜けるとびゅーんと下る。余力を残して帰り着く。この位で丁度良い。
出発から帰って来るまで約11時間。
2 件のコメント:
チャリと登山では使う筋力が違うと言いますけど、タフですねぇ。
ナイスライド!ナイスハイク!
基本的にあの位の距離でのチャリによる疲労は少ないですね。精神的には疲れますが。
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