1日の日に登ったばかりなのにまたもや駒!。
このロングルートは癖に成る。
今日は歩き重視でウロコ細板と紐締めのぐにゃぐにゃの革靴で行く。
結果、この道具のチョイスが微妙な結果を招く・・・。
家を5時に出て、小出の「すき家」で朝食を済ませ、
急にもようして来たので、道の駅まで戻って朝のお勤め。
シルバーラインの夜間閉鎖の解除の10分前にゲートまえに着く。
ゲートオープンを待つ車の数が少ないな~。
何時もなら結構列が出来ているのだが、これも今流行りの「ZISYUKU」の影響?
幾つかトンネルを抜けると駒ケ岳のナイスなビューポイントが有るので、
これから登る駒に挨拶がてらにパチリ。
幻想的じゃ~ |
駒に朝の挨拶をしている間に何台か抜かれちゃった訳だが、
ほとんどが駒に登る方々の車?。
石抱橋は既に駐車スペースが少なく成っていたので、
橋の手前に駐車して準備そして出発。
朝霧の中、ウロコ板の本領発揮でシール無しでサクサク歩く。
先発の輪かん部隊のおじさん達を抜いて次にスキーの3人を抜く。
「クロカンで上まで行くの?」と、聞かれたが説明が面倒なので、
「はい。何とか頑張ります」と適当に答えて抜かさせて貰う。
今回はちゃんと一般的なコースを辿ります。
柳沢の尾根に取り付く手前でシールを貼る。
尾根を登り始めると霧が晴れた。
雲海じゃ~。
もう既に汗だくじゃ~。
晴れたのに雪が柔らかいので歩き易いな~。
この装備だとクラストしたらキツイもんな。
枝尾根を登り切り、台地状の主尾根に出る。
まだまだ駒は遥か遠い。
ここまで既に6Km以上移動してきている。
道行山手前にテントが有る。
前日発の山中泊で早出したんだな。
目を凝らすと、既に前駒に人影が見える。
やはりこの道具のチョイスは 歩き 登り だけだったら最強だな。
実に軽快。
そう言えば昔はこんな道具で何処にでも突っ込んで行ったっけな~。
後続を大分引き離したようで振り返っても誰も見えん。
久しぶりに履いた靴なので、チョイと靴ずれっぽい。
履き慣れた靴に裏切られた微妙な気分のままサクサクと登る。
まるでツボ足で歩いている様な軽快感でかなり時間も短縮できてるみたい。
そう言えば今日は、ressenti_manさんも今日は駒に登るそうだ、
白沢を詰めるらしいので、
気にして見ていたらそれらしき姿が見える。
スプリットボードの明瞭なトレースを描きながら白沢に突入して行く。
遥か先にいた先行者2人を捉えた。
でも、なかなか距離は詰まらないね~。速い!。
そろそろお山には、縦溝が出来つつある。
雪が柔らかいから問題ないけど硬いと飛ばされるんだよな。
前駒に着いて山頂付近をみる。
結構あちこちにクラックが入っているね。
ここから、小屋下の急斜面までの間にもクラックが有る。
大チョウナ沢の源頭は一部がすっかり抜け落ち、
大規模なデブリが沢を埋めている。
ここのクラックもチョウナ沢か反対の滝ハナ沢のどちらに引っ張られているのか?
ここ、見極めが肝心だな。
前回来た時には無かったけど、小屋の前にもクラックが。
「そこにクラック有るから気を付けて」
休んでいた先行者の方から声が掛る。
ふと見上げるとトップの2名が滑りだしたところだった。
薄っすら前回滑ったオイラのシュプールが見えるんだけど、どう言う事?
ここも、すっかり縦溝。
えっちらおちら山頂にたどり着く。
またもや風強し。
スキーを脱いでオツルミズを覗きに行くがカリカリでとても無理。
もっともこの道具では滑っても楽しく無さそう。
小屋で休んでいたお二人も上がって来た。
「いや~早いですね。みるみる詰められましたよ」
「こんな道具ですから、歩きだけは早いんです。下りはまるで駄目です。」
・・・・・・・と最初から言い訳をして。
ぐにゃぐにゃの靴は紐をきつく締めても大して変わらない。
滑り出していきなり転ぶ。もう転んでばっかり。
ワンステップターンで無理やりスキーを回し、
転びまくっての無様な格好で小屋まで滑り下りてお昼休憩。
ぞくぞくとかんじき部隊のおじさんおばちゃんが上がって来る。
長靴に輪かんだ。かなりのつわもの一団。元気が良いな~。
小屋から前駒までのタキハナ沢までの楽しいはずの斜面が・・・。
あ~勿体ない。転んでばっかり。
1日で1シーズン分転んだな。修行が足らないな。
いかに道具に頼り切って滑りをしていたか解るな。
道具を言い訳にしてはならないな。・・・言い訳にしているけど。
前駒からは何とか滑れる。
後続の山スキーのおじさんからお褒めの言葉がかかる。
「クロカンでそんだけ滑れれば大したもんだ!」
・・・・だからクロカンじゃないってば。
アップダウンの有る尾根歩きはウロコが本領発揮。
さてreesenti_manさんはどうしたかな?
尾根からときどき覗きこんでは動向を注目する。
う~ん結構苦戦している模様。
応援に大きく手を振ったが見えたかな?
滑り以外は問題無く道行山に着く。
ソロの女性の登山者が昼食中で、ご挨拶がてら休憩。
下りは登って来た尾根をそのまま下る。
何時もは、隣の尾根を下るんだけど、
朝見た時点で雪庇が例年よりデカイので躊躇した。
何時もはあの雪庇を飛び降りてから滑るんだけどね・・・無理。
しかし、何でも無い所で転ぶけどなぜ?
「それは下手だから」と何処かから声が・・・。
あん様があの世から「とんば~ いい気に成ってんな~」と、
言っているのが聞こえる様。
「はいはい、どうせ下手ですよ」
謙虚に斜滑降キックターンで急で狭い斜面をやり過ごし、
滑れそうな所は基本を思い出しながら慎重に滑る。
欠点がわかるね。
緩やかな枝尾根を軽快に下る。
この程度の斜面なら問題無し。
でも、この下の急斜面が・・・。
うお~スキーでカットすると表面の湿雪が流れ落ちる。
敢え無く巻き込まれてどんどん流される。
(そう言えば以前これに巻き込まれて腰まで埋まった事が有ったっけ。
それ以来常にスコップをザックに刺しっ放しにしている。)
こういう時ってみょうに冷静に成る。
適当な木が目に入ったのでスキーを何とか下に向け木に向かってドロップキック!
止まりました~。(汗)
後は長い平行移動。
登りも有るが、細板ウロコの本領を発揮で軽快に歩く。
ポカポカ陽気で気持ちが良い。
銀山平温泉の方からわんこの声が聞こえる。
「村杉」さんのところのスノーの声かな?
長いルートを歩き切って石抱橋にゴール。
自分で散々良い思いをして、
さっさと河を眠らせてしまった開口健の石碑が有りますね。
小便を石碑に引掛けるのが恒例と成っているます。
これが無ければ終わりません。
今日の道具。
板 MOROTTO TOURING2000
靴 アゾロ エキストリーム
歩きは最高!滑りは技術不足で不完全燃焼。
本日の行動時間 約6時間30分 早っ!
8 件のコメント:
お会い出来なくて残念でした。ぼくの行動時間は7時間半を少し超える感じでした。遅いっす。
手を振って頂いたのは全く気付かなかったです。そんな余裕は無く。
最後の写真で写り込んでいるのはぼくの車(エルグランド。前のから買い換えました。11万キロ超の中古ですが)ですね。あの前に停めていたのがとんばさんのお車でしたか。気付かなかった。
とんばさん、山頂で写真を撮って頂いた常吉です。いやぁ、速いですねぇ。はるか後ろにいたのにみるみる追い付かれてしまいました。
ブログ拝見しました。これからよろしくお願いします。
ほ〜〜〜!
クロカンのスキーで
登ったがんだかの???
まさか、走って(滑って)登ってたんじゃ???
どうみても、クロカンにしか見えんて〜!
下りは大変そうだの。
長靴&かんじき部隊も出没してきたみたいなので
登山者も少しはいるがんだろっか?
山スキーのしょばっかだと、
ひねくれてしまうからの〜。
オラも晴れたら行きたいなぁ〜!
歩き重視の装備とは云え、往復6時間半とは速いですね~、父さんなんて登りだけで6時間前後も。
reesenti_manさんとスライドできなく残念でしたね!
長靴&わかんの登山者は、父さんの知り合いの方々のような気がします。
確かトンバさんも、昨年に柄沢山周辺でスライドしてるかも?
ルサンチMANさん
ブログ拝見しましたが例の滝の高巻きでかなり苦労したようですね。
オイラが行った時は、降雪後で雪が良い足場に成ってくれて、難なく突破出来たんですが、やはり所々隠れクラックが有りました。
アドバイスするべきだったのですが、遅かったですね。すいません。
ポールを失くされた様で・・・。残念でしたね。
それから登りに使われた尾根ですが、書かれておりました通り、回り込んで北斜面のオープンスロープを斜登高した方が楽でしたね。
しかし、オイラのトレースがまだ残っていたのですね。山頂付近にもオイラの滑ったシュプールが薄っすら残っていました。
あの後降雪が有って埋まってしまったのが出て来たようです。
いろいろ困難に遭い、経験値を増やして自分なりのスタイルを作って行くのですよね。
素晴らしいと思います。誰かの真似をする必要は無いのです。
常吉さん
コメントありがとうございます。
軽い道具に助けられてのスピードです。あの道具だと 歩き 登り は、快適なのですが、やはり滑りは技術不足が露呈されてしまいます。
こちらこそ宜しくお願い致します。
兄貴~。
クロカンみてーだども、れっきとしたテレーマークスキーなの!。
昔はあんな道具で滑ってたんですよ。
あの当時は、家の玄関で靴履いてそのまま運転して山に直行してたもんです。
板は確かに細くて華奢だけど、何とか成るもんですよ。それなりの滑り方が有るんだよ。
何時もと比べると登山者の数も山スキーのしょの数も少ない感じだったなー。
がっつりと歩き応えの有るコースで面白いよね~。
EVA父さん
相変わらずせっかちな山登りをしています。
父さんも自粛解除エンジン全開で、あちこちいろんなお山に出没している様ですね。
オイラは相変わらず地元のお山ばかりです。
やはりあの集団は父さんのお友達の方々でしたか、何となくそんな感じはしていました。
長靴に輪かんでピンと来ました。
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