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夏は登山 冬はテレマークスキー。 歳なので、身体が、そろそろ言う事を聞いてくれなくなりつつ有ります。 でも何とかだましだましやって行こうと思ってます。

2016年5月29日日曜日

巻機山登山 -当りの日- 

今日は、巻機山に登ると決めて置いた。
昨日の八海山のダメージは殆ど無い。

朝早く起きて、着替えをして、荷物を背負いロードバイクを車庫から出そうとしたら、前輪がぺしゃんこだった。パンクか~?
仕方ないので、通勤用の4号車で出発する。
パーツを換えてギヤ比を重くしてあるとはいえ、所詮20インチのミニベロ車なのでたかが知れている。頑張って漕いでも30km/h が良いところ。まあのんびりと行きますか~。

昨日とは違って、スカッと晴れた空に陽が昇る。我が家から清水の桜坂登山口まで標高差約560mをだらだらと登って行く。途中のコンビニで朝食と行動食を買い求め、店の脇でもそもそと食らう。
大きな荷物を背負った若者たちが歩いて来る。「何してるの?」と問うと「移動キャンプです!」と答える。移動キャンプって何だ?まだ朝も早いというのに、結構な距離を歩いてきたみたい。でも元気。若いって良いな~。

どんどん斜度が増す道をトロトロ登って行く。脚を温存などと考えられない。一番軽いギヤでもキツイ。漕いでも漕いでも前に進まなくてうんざりする。西谷後のバス停の所から、鎖で閉ざされた道をショートカット。鎖を越えて登って行く。この道がまた、なかなかの勾配で、山に登る前に脚が売切れてしまいそうに成る。
足はつかないぞと心に決めて、立ち漕ぎをしたり悪あがきをして、何とか桜坂駐車場に到着する。一等地にチャリを停めて一休み。八海山登山マラソンにエントリーしている番長が気にかかり、タイムラインをなぞる。

今日も持参してきた地下足袋に履き替えて準備完了。
7時前なのに既に結構登って居られる方がいらっしゃる様で、駐車場はそこそこ埋まっている。ゴソゴソやっている脇を数人出発して行ったしね。オイラも出発。

チャリンコ漕いで脚は結構疲労感があるので、ガシガシとは登れない。木陰の気持ち良い空気の中をとぼとぼ登って行く。息が弾まない程度の速さならそれ程汗も出ない。急いでいる訳では無いけど、先行者をどんどん追い抜いていく。

それにしても、登山道の痛み具合には心が痛む。この山に初めて登ったのは20数年前。それから、年に冬春のスキーを含めると4 5回登っているはずだから、通算100回位は登っているんじゃないかな?。まあ無雪期の井戸尾根だと何回くらいかな?まぁ結構の数登っているはずだけど、来るたびに登山道の侵食が進んでいてびっくりする。以前も書いたけど、ほんの数年前までは、これ程登山道に岩は露出していなかった。踏み付け侵食と雨水の流れによる浸食が相まって、こんな味気ない道が出来上がってしまった。百名山だけがクローズアップされて、テレビ番組でも紹介されて、多くの登山者が訪れた弊害だ。多くの人が訪れるのは良いが、それ程地元には恩恵は無い。昔のように、清水の集落の民宿に宿泊して、地元のお土産を買って・・・なんて登山者は殆ど居ない。収入的には、駐車場の料金程度だろう。その料金でさえ払いたくなく、徴収人の方に文句を言って居るのを何度も見ている。
自分は、殆ど地元の山しか登っていないので、他の人気の山の登山道の様子は分からないが、そろそろ整備をする時期ではないのかと常々思っている。山頂付近の木道設置 整備 草地の復元事業等は行われている様だが、井戸の壁の下部 5合目と7合目の間の整備は手を付けても良いと思う。予算はどこから出るのか?誰が施工すのか?分からないが・・・。誰かが声を上げなければ行政も動かないだろう。

閑話休題
すでに下山してくる方々が居る。前日登って、避難小屋 又はテン泊された方。「富士山が見えているよ」と教えてもらう。それは良い時に来たと励みにして登っていく。多く登っているが、富士山を見た記憶は少ない。
成る程、物見平を過ぎて振り返ると谷川岳の左側に秀麗の山が見える。




それにしても、この冬の雪の少なさよ。5月の末とは言え、米子沢 ヌクビ沢の雪渓は少ないし、登山道にも雪は無いし、色んな花は一斉に咲き出したらしいし(花のことは興味無いので詳しくは・・・)。花と言えば、やけに今日は綺麗なお姉さんが多く登って来る。今日は色んな意味で当たりだな(笑)。
ニセ巻を登りきり、木道を駆け下りて、御機屋までラストスパートで110分程。ベストより30分くらい遅いかな。別段急いだ訳でも無いし、アタック掛けた訳でもないので仕方ないが、さすがに少し落ち込むね。今日は牛が岳方面には行かずに割引岳に向かう。少し残雪があるが、柔らかな雪なので問題なく通過して頂へ。一等三角点に訪座して随分早い昼飯にする。天狗尾根方面から話し声が聞こえる。空耳かなって思ったら、青年2人が登って来た。あの嫌らしい雪渓の残り方の割引沢を詰めて来たのか~。登山口にあれ程うるさく『ヌクビ沢 天狗尾根の登山は雪渓が解け切るまで禁止』と書いてあるのにね。無視したのか 見落としたのか?登山は自己責任でって言うけど理解しているのか?。ちなみにこの山での遭難騒ぎは殆ど沢で起きている。まあオイラには関係ないので無視しておく。


見慣れた景色だが、何度見ても良いもんだ。景色を思い切り堪能して帰路に着く。
再び御機屋に戻り、下山に入ろうとしたら、休んでいたおじさんから「雪が残っているみたいだけど、行けますかね?」との問いが。この手の質問には答え辛い。取り合えず「自分は行けましたけど、行けますよとは言えませんね。ご自分で確かめてください」。こう答えるしかないでしょう。
相手の技術 経験 装備も分からずに「大丈夫!行けます」と無責任な事は言えない。ちょっときつく言ってしまったので、他の聞いていた方々も黙ってしまって気まずい雰囲気。慌ててその場を去る事に。何でオイラもっと優しく答えられないのだろう。ヒトリストなので、全てやってみて判断してきたので、この手の質問にはカチンと来ちゃうのだな~。偏屈なのである。
下りながら、木道を歩かずに来る人が居たので、「木道を歩いてください」と言わなくてもいい事を言ってしまい、自分の偏屈加減に気が滅入る。

ニセ巻に登り返して慎重に足場を確認しながら駆け下りる。地下足袋だと足を置く場所を注意していないと、痛い目にあう。トレランシューズみたいにグリップは効かないし、ソールの薄さで尖った石ころを踏むと痛い。丁寧に歩く事を強いられる。これは良いことなのかもしれないな。

まだどんどんと登ってこられる方が居る。オイラみたいなスタイルは疎まれる。気を使って道を譲り、勤めて愛想よく振舞う。只でさえ、あちこちでトレイルランナーのモラルを問うご意見を聞くのでね。別にオイラはトレイルランナーではないが、似たような事をしている身としては、イメージを貶めるような事は控えるべきなのだと思っている。同胞の為にね。


前記のとおり、岩が露出してすっかり歩き難く成った道を慎重に駆ける。ブナ林はエゾハルゼミの大合唱。爽やかな林間の空気に癒されながらしばし聞き惚れる。ふとスマホのボイスレコーダー機能で録音を試みた。帰宅して聞いてみたら、只のノイズにしか聞こえなくてがっかりする。山は景色も花もそして魅力的な 音 で満ちている。鳥の鳴き声 木の葉を揺らす風の音 虫の声 こんな音たちを録りたいな。本格的なレコーダーが欲しくなった。

五合目で一息入れてのんびり下っていく。樹の写真などを撮っていると、登って来る人の姿が。随分ゆっくりだな~と思っていたら、takeさんであった。山を滑っていて膝を痛めて先シーズン棒に振って、ただ今リハビリ中なのだ。あれこれとお話をして、六合目辺りまで行くというtakeさんと別れテクテクと歩いて桜坂まで帰り着く。

苦労して登って来た坂道をピュ~と下って行く。
ちょっと滅入る事も有ったけど、富士山も見えたし 綺麗なお姉さんにも会えたし takeさんにも会えたし。良い山登りが出来ました。
今日も良い一日

本日の行動

チャリンコ 自宅から桜坂登山口まで往復41km 2時間11分

登山    桜坂から割引岳まで往復4時間21分
























2 件のコメント:

たぁーお さんのコメント...

昨今は、何かと空気を読め的な事が重視されてますよね。
だけど、真面目に、真剣に取り組んでいる時に甘い顔ばかりしてられないですよね。
命が関わる事なら尚更の事。
経験が豊な人が乏しい人に時に厳しく接する事って、昔は当たり前だったと思います。
今は、言われた方が切れちゃう時代ですけど。
因みに、こういうところで、こういうコメントを書いて、勝手に激ってる私のような人間を偏屈と言います。

とんば さんのコメント...

たぁーおさん
コメント有難うございます。
只のコミュニケーションの積りの質問だったのかも知れませんが、あの手の問いは困ります。おっしゃる通り、甘い顔で無責任な返答は出来無いです。不器用なもんで。