このところ、休みの度毎に部落の共同作業が有り、
またGWも仕事だったりして、全然滑れていなかったので、
「少々天気が悪くても…」てな感じで8日の日曜日 巻機山に滑りに行って来た。
前日の就業後の花見の酒が残り、完全に二日酔いで気持ち悪い。
家を出るときは青空が広がり、「こりゃ~良いツアー日和だな~」
なんて呑気に車を走らせていたが、
桜坂の駐車場に着いたころには雲行きが怪しくなってきた。
確かに天気予報では寒気を伴った気圧の谷が通過するとか言ってたな~。
8時過ぎに桜坂に着いたのだが、どうやらオイラが最後みたい。
停まったいるのは10台ほどで、少ない感じ。
この時期に成ると夏道通しで行くと 井戸の壁 の藪や泥道に捕まる。
さすがにそれは勘弁して欲しいので、沢を登ることにする。
勝手知ったる我が山 巻機 隅から隅まで知っている。
その時々に有ったコースを選択できる。
ヌクビ沢の中はまだ雪が沢山有る。
シール登高よりはザックに付けたままの方が効率が良いのでツボ足で行く。
木々の新緑が目に優しい。
足跡が有るので先行者が居る様だ。3人だな。
空を眺めると雲の流れが速い。
荒れ出すのが速そうなので、ついつい足取りが速くなる。
アイガメの滝は少し顔を覗かせている。
雪解け水を集めゴウゴウと勢いよく現れてまた雪の下に消えていく。
ここは丁度辺り中の雪崩が集まる所なので、雪の厚さが10m位有るだろうな~。
夏もよくここを通るが、結構遅くまで残っているもんな~。
天狗岩がだんだん近づく。
このままヌクビ沢を通して行くか、割引沢から天狗尾根に出るか・・・。
降りて来るルートの確認のためにそのままヌクビ沢を行く。
急に風が強まり雨が当たり出す。
一転俄かにかき曇り 強烈な風雨が、ものすごい圧力で身体を押す。
何所にも逃れる場所もない沢の中、
なんとか藪の中に潜り込みシェルを着込み縮こまって突風をやり過ごす。
10分ほど小さく成っていたら晴れ間がやって来た。
でも、相変わらず雲の流れが速いので、次のが来ないとも限らないので、
急かされるように登り始める。
しばらく登ると先行者のおじさんたちに追い付く。
「おっ。スキー靴で登って来たの?その靴で歩けるの?」
「えっ?全然問題ないですよ。テレマークブーツですから。」
「テレマークって?」
・・・・・?そんなに認知されてないのかよテレマークって。
3時間程で割引岳に到着。
稜線に出た頃からまた怪しい天気に成って来たので
休憩も早々に、北側の斜面にドロップイン。
ちょいとストップ雪気味の雪質であまり快適ではないが、久々の滑りを楽しむ。
一気に300mほど高度を落とす。
滑り下りた分はきっちりと同じ距離の登り返し。
シュプールを見上げるが明瞭ではない。くすんだ空は山を輝かせないね。
ちょいと楽しいのに任せ下りすぎたかな。
ボトムで少しの間腰をおろし、水分とエネルギー補給。
あ~もうすぐ終わるな・・・・。なんて感慨浸っていたらガスが湧き始めた。
ホワイトアウトになる前に登る方向とだいたいの距離を頭に入れ、
シールを貼り登り返す。
やがて完全に白の世界の中に引きずり込まれ距離感を失う。
でも、まあ登り続けてさえいれば方向を見失うことは無いので気は楽。
高度計を頼りに稜線を目指すが、意外と簡単に目的地に到着。
やっぱりこの山はオイラを見放すような事はしない。
いつものラインを ニセ巻 の基部まで一気に滑る。
南向きの雪質は良い。渾身の滑りで楽しい。
小屋はようやく屋根が出始めたところ。
山には場違いな格好をした若いフリースタイル系のスキーヤーが降りて来る。
彼らの他にも数名のスキーヤーの姿が見える。
オイラ、ルートは違うとは言え、一気に何人もぶち抜いて登ってきたみたい。
皆さんは、一般ルートで ニセ巻 を登り返している。
オイラは、小屋の裏のブサの間を抜けヌクビ沢へと落ちるシュートを滑る。
縦溝が少しあるが気にならない程度。
程良い急斜面をベンディング系のショートターンで快適に飛ばすが、
何だかスッキリしない。
ここを滑ると、シーズンの終わりが近い。
妙に感傷的に成っちまう。歳を取ったせいか?。
時折ブロックが転がり落ちて来る沢の中を、のんびり滑り滑降終わり。
スキーを脱ぎ、台地に這い上がりしばらく藪の間を歩く。
スキーを手に持ち、ポールはザックに付けたカラビナに引っかけて。
バランスを崩してよろめいた瞬間ポールを踏みつけてしまい、
シャフト部分がポッキリ折れた。あーぁ~
何だか晴れない気分で山滑り終了。
今季、巻機山を滑るのは多分今日でおしまい。
行動時間6時間02分。
天気さえ良ければ何度も登り返して滑れただろうに・・・。
なんだか寂しいな~。
2 件のコメント:
あんまりいい天気じゃなくて
残念だったの〜。
井戸尾根はだいぶ雪が解けたがんだの。
尻ソリもそろそろシーズンオフだぁ。
しかし、ヌクビ沢なんて
おっかなくね〜
雪崩は全部落ちたから大丈夫んがぁ??
それに割引岳の斜面ってご〜ぎ急がんだろ〜て。
「テレマークスキーの靴!」
まで、言わないと分からんがんじゃね?
オラも道具だけみても分からんし。
巻機山のスキーもシーズンオフか〜。
これから、県外遠征だろっかの?
ばばさん
朝げは良い天気だったがだども、桜坂に着いたころから雲行きが怪しくなってきて、雨がポツリポツリと当たり出したかと思ったら、急に嵐が来ましたよ。
一時ごーぎに成ったども、かっぱ着て隠れていたらすぐ通り過ぎました。それからもはっきりしない天気だったがだども、そんげにごーぎな荒れ方はしなくて、まずまずでした。
やっぱり、スキー靴で井戸の壁の泥道は歩くのかいやなので、沢を登りました。
まだ沢は雪がごーぎ有るなんが歩きやすいですよ。所々滝が顔を出している所も有るども
そんげに危ねー所は無いですね。
ただ時折起こるブロック雪崩に注意すれば大丈夫です。広い沢だなんが、この時期はおっかなくないですよ。
そろそろ遠征の時期だども、ガソリン代が問題ですね~。
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