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夏は登山 冬はテレマークスキー。 歳なので、身体が、そろそろ言う事を聞いてくれなくなりつつ有ります。 でも何とかだましだましやって行こうと思ってます。

2011年2月20日日曜日

初滑降!

20日の日曜日、珍しく休日のお休みでした。

今日も良い御天気に恵まれ、またもやお山に滑りに行って来ました。
朝飯をゆっくり食ってのんびり出かけますよ、裏山 巻機山 へ。
装備は、車に突っ込んだままなので、お昼と行動食だけコンビニで買ってやって来ました。

休日なので、さぞかし混んでいるかと思いきや、駐車スペースには車は1台も無い。
まあ、村の方から入る方も居るから、まさかオイラ一人って事は無いでしょう。

準備をしていたら、1台やって来たけど、小屋の除雪に来たおじさんでした。
「上まで行くのか?」と聞いて来たので、しばし山談議。
おじさんも、山スキーが好きだそうです。
「遅く成るから早く行け!」との事なので、ボチボチと出発です。

以前は、日の出前から歩き出して、井戸ノ壁 辺りで陽が昇るパターンだったけど、
最近は出かけるのが遅く成り、もうすっかり陽が高く成ってます。

やっぱり、スキーでの先行者の跡は無いですね。
輪かんの跡が有るだけ、それも結構な人数の様です。


さ~て今日は何処を滑ろうかな~。
ヌクビ沢も割引沢も珍しく状態が良いですな~。
表層は落ち切った感じだし、そのデブリ自体小規模の物なので滑りには問題なさそう。
ん~久しぶりに割引沢でも滑ろうかな~どうしようかな~。

さて、でもちょっと沢を詰めるのは嫌な感じなので、大人しく尾根コースを辿ります。


昨日の晴天が祟り、井戸ノ壁はクラストしていて嫌な感じです。
ツボ足に成って輪かんのトレースを登ろうかとも考えたけど、
昨日の物と思われるスキーのトレースが有ったのでそこを登ります。

途中に小規模の表層雪崩の跡が有りました。
昨日ここを滑った人のシュプールが原因の様ですが、
上手く避けた様で巻き込まれた様子は無かったです。



5合目の尾根に出て、米子沢方面を偵察。
経験上、この時期の米子沢は日当たりの関係で、ミックスの雪質で手強そうなのでパスですね。

それより、ナメ沢の調子が良さそうですな~。

まだクラックも小さいし、雪も良さそう。
それに、この辺の斜面で滑っていない斜面はここだけなので一気に滑降意欲が高まりました。
よ~し、今日はナメ沢を滑る事に決定!



最近、ちょっと勢力的に滑っている栂ノ沢ですが、
まだこの時期はオイラのスキルでは難しいです。
何だか鬼の形相ですな~。近寄り難いです。



黒岩峰からまるで屏風の様に立ちはだかる雪壁。
この数あるシュートの何処かにシュプールを刻んでみたい・・・・。
張り出した雪庇はネックですが、条件さえ合えば行けそうな気がしているんですが・・・。
まあ無茶は止めときましょう。大切な命です!

7合目辺りの物見平に出る林の中で、先行のパーティーに追いつきました。
なんと、高校の山岳部の面々でした。
引率の方を入れると20人位の大所帯です。立派なトレースが付いているはずです。
彼らは、物見平までで引き返して行きましたが、オイラはその視線を感じつつ、
ニセ巻手前の急斜面を登ります。
一部氷化した部分も有り肝を冷やしましたが、まあ慣れっこと言う事で難なく突破。

ニセ巻に着き、ここでシールを剥ぎ、ブサ尾根の基部に向かってドロップイン!
吹き溜まりのクリーミーなパウダーを頂きます。
大変美味しゅう御座いました。


さて、またシールを張り付けブサ尾根を登ります。
わざとモンスター化したブサの林に入り込みます。
周りをモンスターに囲まれて幻想的な雰囲気。


緩やかにジグを切りながらいつものドロップインポイントに向かいます。

もう、何回来ているか解らないですが、ここからの景色は最高ですね~。
毎回写真の納めている様な気もしますが、
何度来てもカメラを取りださずにはいられないです。


さて、いよいよまたいつものラインに飛び込みます。
前半のシュカブラ帯は柔らかい雪とアイスのミックスで少々手強かったけれど、
後半は、滑りやすい雪が付いていて楽しく滑らせて頂きました。
山の神様に感謝 感謝。


シールを張り再びニセ巻に登り返しです。
時折後ろを振り返り一本だけ付いている自分の痕跡を見てはニンマリします。
気持ち悪い奴です。(笑)


登り返したニセ巻で再び滑降の準備です。
今日のクライマックスの滑りに期待と不安が高まり、その緊張感を維持したまま、
なんとか8合目までのシュカブラ帯を無難に切り抜け、本日のメインイベントの、
ナメ沢の源頭部に飛び込みますが、サンクラストの難しい雪でした。
ここを何とか歯を食いしばり滑り下り、いよいよナメ沢の核心部に突入です。


意外と斜度は有りませんが、難しい雪質なので侮れません。
5合目からチェックしたクラックの位置も頭に入れて置かなければならないので、
偵察時に取ったデジカメの画像を拡大して確認します。
しかし、デジカメって便利ですな~。こういう使い方も出来るもんね。

さて、準備万端でドロップイン!。
直後の急斜面はジャンプターンでこなし、斜度が緩んできたらベンディング系のターン。
動物的感で、絶妙にクラックをかわして米子沢に一気に滑り下ります。
一気にといっても、そこは下手っぴテレマーカーなので、
何度かお手付き、尻もちも付きましたが、まあ自分としては良くやったと思います。
オイラのナメ沢初滑降です!。
満足という事にしておきましょう。


5合目の尾根から見たナメ沢

一気に緊張感から解き放たれて、米子沢をだらだらと降ります。
思った通りに、ころころ雪質が変わり、
リカバリーで変な筋肉を使い脚をプルプルさせながらゴールです。

本日の行動時間5時間25分。




 え

6 件のコメント:

mbaba さんのコメント...

おお〜〜っ!!
行きましたな〜〜〜!!

巻機山!!!!
さすがに寒そうだ!!

高校生の山岳部は冬山も登らんだの〜。



下界から眺めると、冬の巻機山が
真っ白けになっている理由が
わかるの。

しかしまあ〜
5時間半くらいで、遊んでこられるがんは
やっぱりご〜ぎだ!!

EVA父さん さんのコメント...

くくく・・・悔しい~。
シュプール、生で見てきましたよ!
またまた、とんばさんでしたか!

沢へのシュプールを、追おうかな~と思いましたが、知らないとリスキーかなと、止めにしました。

今日は父さんの貸切でした。

とんば さんのコメント...

babaの兄貴

下界はすっかり春めいて来たども、お山はまだまだ冬の様相でした。でも風も無く穏やかな山登りでしたて~。

高校生も輪かんを履いて隊列組んで元気に登っていました。さすがに、ニセ巻下の急登までは登らんかったどもに・・・。
まあ、物見平までなら大して危険な所は無いので、高校生でも登れますよね。

5時間半と言っても登りで4時間以上かかっているので大したこと有りません。
ちょっと井戸ノ壁でタイムロスしちゃったし、何しろ息が切れて・・・。はぁ~歳ですてぇ~。

とんば さんのコメント...

EVA父さん さま

今日は父さんが貸し切りでしたか。
見っとも無いシュプールでお恥ずかしい限りです。

思い付きでの行動ですが、自分なりに危険ではないと判断してドロップしました。

安易に他人のシュプールを追わない判断は正しいと思いますよ。さすがです!

和泉屋AK.T さんのコメント...

相変わらずとんばさんには脱帽です。
自分もその行動力、体力…、見習わなくては。

写真も素敵です!

とんば さんのコメント...

和泉屋AK.T さん

コメントありがとうございます。
ぼちぼち近所の山を滑っております。
滑走技術は未熟ですが、何とか体力と好奇心で乗り越えております。
同じ所ばっかり滑っている様な気もしますが、その日の天候や降雪状況により、お山 は全く別の顔を見せてくれるので飽きません。

イケナイ事とは知りつつ、独りでの行動で気ままに登って滑っています。体力だけが頼みの綱です(笑)。