引き続き後編です。
先行者の方は、清水峠で休息した模様なので
此処から先は自分との戦いです?(何を戦うんじゃ?)。
清水峠から七ッ小屋山までの笹原の登りです。
この辺りは、このコースの中で最も標高の低い所です。
結構蒸し暑くてさすがに参りましたが、普段の仕事でこれしきの暑さは慣れっこです。
ここまで来る間に随分と水(薄めたスポーツドリンク)を消費してしまいましたが
先週の下見で蓬峠で補給出来るのを確認しておいたので
心置きなく水分補給出来ました。
行動食としてカロリーメイトをザックのサイドポケットに入れておき
取り出して歩きながら食べましたが
あいつは口の中の水分を全部取りやがるので水無しでは食えません。
あいつは行動食としては失格です。
まだまだ余裕が有りいつか滑りたいと思っていた
大源太山の 丸の沢 を下見に行って来ようかとも思いましたが止めました。
先を急ご~っと!。
七ッ小屋山に到着です。
この辺にはいっぱい飛んでいました。
何だか安心してしまいました。山を歩いていると当たり前の光景なのですが
今まで当り前であったことが貴重な光景に成ったんじゃ悲しすぎますからね。
なだらかな笹の原は気持よく走れます。
所々ぬかるみは有るものの、既に靴は汚れまくりなので気にしません。
緩やかなアップダウンを繰り返しながら蓬峠に到着です。
梅雨明けの晴れ間に、蓬ヒュッテさんはそこら中に布団やら毛布やらを干していました。
さて、ここで水の補給です。
ここから土樽方面に少し降りた所に水場が有るのを先週確認しておいたので
そこまで汲みに行ってきました。
冷たい水を大量に補給して一安心です。
さーて、ここからがこのコースの一番の難所
武能岳~笹平~茂倉岳のアップダウンです。
気合を入れて行きますか~!。
ホォー結構縦走している方が居ますね。
女の子だけのグループとか、若い男女の混成グループとか
連休の中日とあっていろんな方が、それぞれのスタイルで山を楽しんでいるようです。
先行していた女の子3人組を追い越して武能岳でお昼です。
コンビニのおにぎりだけの味気ないお昼ですが
山に入って始めての食い物らしい食い物を腹に入れます。
そんなに腹が減っている訳でもないけど、動けなくなってからでは遅いので
早めに補給です。
おにぎりを頬張っていると3人が上がってきました。
今日は茂倉岳の小屋に泊まるそうです。
華奢な若い女の子が大きな荷物を背負って歩いていると微笑ましい感じですな~。
さて、きつい茂倉岳への登り返しに掛かります。
先週は余り展望がきかなかったけど
雄大な景色に励まされながらひと頑張りで茂倉岳に到着です。
ここにもいらっしゃいましたよ山歩きの方。
「シャッターを押してくれ」と頼まれたので「それではオイラも」とシャッターを押してもらいました。
谷川岳までの稜線ははっきり見えていますが
どうも西の空が怪しい感じ。
ゴロゴロ様の気配がします。
オイラもだてに十数年山に登っている訳ではありません。
おちおちしていられないので急いで進むことにします。
ここまで来たら後は大した事はないので
セーブしていた力を出し切って谷川岳へと向かいます。
・・・が、最大の難所はここからでした。
ノゾキを過ぎた辺りから、すごい数の登山者に行く手を阻まれました。
どうも彼らは、近づきつつ有る危機に気付いていないようです。
渋滞に巻き込まれて思うように進めない歯がゆさ・・・。
イライラしながらヤットコ オキノ耳 に到着~。
凄い人混みです。
いつもの事ながらここの人混みの中に身を置くと
自分は場違いの所にいるような気分になります。
いつも人気の無い所ばかり歩いて居るからでしようかね~?。
まだまだ続々と上がってくる登山者に恐れをなし
そうそうと トマの耳 にも寄らず西黒尾根を駆け下ります。
慣れない岩場にもたついている先行者に
「お先に失礼しま~す」と声をかけながら飛ばします。
・・・が、巌剛新道の分岐を過ぎた辺りから身体に異変が。
足はまだ動くのですが頭がフラフラし出しました。
どうやら熱中症気味の様です。
しばらく降りたら足までパタリと止まってしまい
とぼとぼと歩く有様。
水分は補給していたけど、どうやらミネラル分が枯渇してしまったようです。
いつもは、熱中症対策飴を持ち歩くのだけど今日に限って忘れてしまった。
水分もミネラル配合のスポーツドリンクではなくて
後半は、蓬峠で補給した真水だったからな~。
本当にフラフラになってやっとの思いで下山完了!。
車道に出たらもう真っ直ぐに歩けない状態でした。
マジで気絶してしまいそうでしたよ。
怖いですね熱中症って。
体験して始めて本当の怖さを知りました。これがもし山中で発症したらと思うとゾッとします。
フラフラとやっとの思いでトンバ号が待つ駐車場に到着。
冷たい湧き水で頭を冷やしミネラル飴で失われたミネラル分を補給したら
すっかりもと道理。
タイムは目標の9時間を何とか切り8時間56分。
26Kmにも及ぶ長い山歩きは終了。
達成感はありますがもう2度とやんないぞ~。
もし同じコースを辿るなら小屋泊まりでのんびりと歩きたい。
(・・・と、今は思っているけど、きっとまた遣るんだろうな~)
帰りの高速道路から見た谷川連峰は大きな入道雲の中だった。
今頃はゴロゴロ様が・・・。
ラップタイム
白毛門登山口ー白毛門ー笠ヶ岳ー朝日岳ー清水峠ー蓬 峠ー武能岳ー茂倉岳ーオキノ耳ー
1:26 1:56 2:39 3:29 4:45 5:21 6:20 7:07
西黒尾根スタート ー 西黒尾根ゴール ー 白毛門駐車場
7:22 8:30 8:56