自己紹介

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夏は登山 冬はテレマークスキー。 歳なので、身体が、そろそろ言う事を聞いてくれなくなりつつ有ります。 でも何とかだましだましやって行こうと思ってます。

2014年4月29日火曜日

旅は道連れ火打山。

いよいよ仕事が忙しくなり、「連休は無いよ」と、社長から御達しが有ったのだが、工程の関係上普段は休みでは無い旗日に休日が取れる事に成った。嬉々として何処に行こうかと思考を巡らすが、この時期に成ると行く場所なんか限られて来る。何処を選ぶにしても遠出は覚悟。まあ順番からすると妙高の火打山かな~。

火打山に行きますと呟いたら、フォロワーのTaroさんから 我々も行きますのでよろしく との連絡が入った。お会いできましたら宜しくとご返事。

さて、先日購入したnexus7のナビ機能を試すべく、あえて通い慣れた笹ヶ峰までのルートを案内してもらった。普段通らない道を選択してくれたので、これも勉強と大人しく案内のとおりにハンドルを握る。
何だか睡眠不足で眠たいので、コンビニに寄ったり、まだ余裕が有るのにカソリン入れたりと、寄り道をしながらのんびりと現地到着。
良いタイミングでTaroさんとその仲間たちとお会い出来て、ごあいさつ。そしたら、なんとTakeさんもやってきた!。ゲレンデでは何回か一緒に滑った事は有るが、お山では初めてご一緒します。

それにしても、休日だというのに駐車してる車の数が少ない。休みの日程の関係なのか、崩れる予報の天気をみてなのか、普段のこの時期ならイッパイに成っているイメージが有るので何だか拍子抜け。


準備を整えて出発。黒沢のルートはこの雪の少なさからすると期待薄。EVA父さんの情報を考慮しても無理だろうから、大人しく十二曲りの夏道ルートで行く事にする。
朝から比較的暖かくて黒沢までの長い林のアプローチで既にかなり暑くなり温度調節。
先発のTaroさんグループに黒沢の橋の所で追いつく。橋は出て居たけど、板を脱ぐのも面倒なので、崩れそうな感じのスノーブリッジを渡り十二曲りの急斜面に取り付く。少し板が横滑りするが何とかジグを切りながら高度を上げる。TakeさんとTaroさんは板を背負ってツボ足で登ってる。
トップで十二曲りを登り切り先行者のスキーヤーに追い付く。Takeさんもさすがにパワーが有る。軽量の板とは言えツボ足で登り追い付いてきた。
そのまま富士見平へと続くオオシラビソの林の中を登り、Takeさんの到着を待ち富士見平で一息入れる。


下り坂の天候だが、まだ遠くの山も望める。火打山 焼山う~んテンション上がるぜ。
黒沢岳下のトラバースルートはちゃんと手が入っており、高速道路状態に整えられていた。ここは、気温が下がりクラストすると危険な所で、アイゼンも装着出来ない様な軽登山靴で登って来る登山者が滑落する事例が有ったと記憶している。こんな風にちゃんと道を付けてくれると有り難いね。


高谷池ヒュッテに到着。数人のボランティアの方々がトイレの掘り出し作業をしていた。以前の管理人だった築田さんの近況を伺うとまだお元気で、毎週登って来られるとの事。ついでに、昔お世話に成ったSさんの消息を尋ねると、今はニセコに移住して農業をしているとの事。しばらく来ないうちに代わるものも有るし、変わらないものも有ると感慨に浸るのであった。


さて、のんびりとお話しながら高谷池 天狗の庭を横切り、東尾根を斜めに雷鳥の肩まで登って行く。この辺りから風が強く成り、時折山頂付近もガスで見えなくなる。
肩に着き、帽子が飛びそうなのでヘルメットを被りウインドブレーカーを羽織る。何時もならここから一本雷鳥沢を滑ってから登り返して山頂に向かう。天候も荒れだして来たのでどうかな?と思ったが、一応どんな具合かのぞきに行く。う~ん何時もながら実に滑降欲をそそる斜面である。Takeさんに一本行きますか?と誘おうと振り返ったら、もう山頂に登る気満々でスキーアイゼンを装着してるので、言い出せずにそのまま山頂へ。先行のグループを追いかけるように最後の急斜面をジグを切りながら登って行く。トップの登山者のおじさんは風が強くて景色も見えないので引き返してきたと言いスタコラト下山して行った。


山頂到着!もう何度も登って居るから何の感慨も無いが、Takeさんは初めての山頂なので嬉しそう。時折ガスって視界が閉ざされるが、晴れ間に見える風景を堪能。
風が強いので、長居は無用。早速滑降の準備。晴れ間を見計らってドロップ。
今年良く出会う緩んだ深めのザラメ雪。板を回そうとしても抵抗が大きくてバランスを崩してしまいお手付き尻もちの見っとも無い滑り。クラシックなシュテム系の滑りなら上手く行くのだが、もっと洗練された滑りを目指したいので、あれこれと工夫をしてみるも上手くは行かない。

正面の尾根コースを取ると少し登り返さなきゃいけないので、尾根を迂回して沢に入り高度を下げ過ぎないようにトラバース気味に天狗の庭に向かう。でも結局ここでシールを貼らなきゃいけないんだけどね。

緩やかなアップダウンを繰り返し高谷池ヒュッテに帰着。ここで、お昼休憩。
しばらくマッタリとして、帰路につく。
トラバースルートからサクラ谷に向かってのオープンバーンも滑走欲をそそられるが、そのまま富士見平へ。Taroさん達は高谷池からサクラ谷~鍋倉谷のコースを取ったらしいが、我々は来た道をそのまま引き返す。



富士見平でシールを剥いで滑降の準備。シラビソの間を縫いうねる斜面のテクニカルなコースだがこれはこれで凄く楽しい。十二曲りの急斜面も面白いようにターンが決まる。さすが昔 密林の帝王
と呼ばれた事だけは有るぜ。こんな変な斜面の方が上手く滑れるぜ!。


黒沢を渡り、だらだら長い林を方向を確認しながら登山口を目指す。TakeさんのGPSのお陰で、ばっちりスタート地点に帰ってこれた。
帰り仕度をしながら1時間ほど談笑して帰路につく。
妙高方面に来たらミサの味噌ラーメンは欠かせません。

何時もは自由気ままな一人旅だが、パワーの有る相棒だと足並が揃いノンストレスで楽しい。Takeさん有難うございました。楽しい山滑りが出来ました。

2014年4月20日日曜日

やっつけ仕事的 巻機山スキー

里の雪も融け切り、桜も咲く頃。今日は、地区の農家組合の最初の作業 野鼠駆除 が有りまして~早朝から借り出されて、解放されたのが7時半。それから朝飯を食って、もう行ける山なんて巻機山位だね。
支度を整えて、買い出しをして、桜坂の駐車場に(除雪して有りここまで車で入れた)車を入れる。思ったより停まって無くて10台位かな。あれこれ準備をして出発したのは9時近かった。

もうこの時期に成ると、井戸の壁は雪が何とか付いてるけど、シール登高は快適で無いので、沢を登る事にしている。帰りに滑る様なら様子が確認できるのでね。
天気予報では曇り空の予報だが、だんだん良くなってくる感じ。
沢ルートの先行者はいない様子。
今回は、対岸より黒岩峰に登るルートを確認しながら沢底を覗き込みながら行く。来シーズンは、金山沢方面の斜面の開拓に着手する予定なので、その下見も兼ねての沢ルート。何度も通ってる所でも、意識して地形を見ないと気が付かない事は有るもんで、良さそうなルートを発見。来シーズンの課題。



何時もの所から沢に降りる。前日の物と思われるシュプールが付いている。この辺りはそれ程デブリが出て居ない。アイガメの滝周辺は古いデブリで荒れてはいるが、何時もの事だし、滝の流れも顔を出してはいるが、左岸には雪が付いているので滑るには問題ないようだ。
ここから上は、天狗岩の基部までは全く問題ない綺麗なスロープ。
予定していた割引沢はデブリも酷いが、今にも崩れ落ちそうな雪塊があちこちに有り怖くて行けたもんじゃ無い。勿論ヌクビ沢も同じだろうって事で、落合より物見平に突き上げている斜面を登る。
何度か滑った事が有る素晴らしい斜面。ブロックが一つ転がり落ちてはいるが、綺麗な斜面が続いてる。帰りもここを滑ったら楽しいだろう。

大きくジグを切って、向かって左方向に有るブナ林の中に入り物見平にひょっこりと出る。
すでに、スキーヤーが一人滑り降りて来た。幾らなんでも早いなと思ったら、どうやら檜穴ノ段手前で止めて帰るとこらしく、相棒と思われる方が滑る準備をしていた。
成るほど、登山道右側の斜面が底雪崩で崩壊している。一見雪が上まで繋がっていない様に見えたもんだから、ここで諦めたのだろう。先行のグループもシール登高を諦めて板を背負って顔を出している夏道にルートを求めてる。一寸登って左側の沢方面にトラバースすれば、ニセ巻まで雪は繋がって居る。良く観察すれば分かりそうなものだが?。

オイラは、サクサクと登り切り、何時もの通りにシールを剥いでブサ尾根の基部まで一滑り。
必要以上に慎重に成り、メローなターンに成って仕舞ったが、楽しい。
再度シールを貼りブサ尾根を直登して御機屋方面へ向かう。
3時間チョイで登って来た。まだ時間はたっぷりあるので、裏側の方に斜面の様子を見に行ったが、素晴らしい斜面がボトムまで続いてる。こりゃ行くしかないでしょうって事で、板を脱ぐのももどかしく、そのままシールを剥ぎ、たたんでザックに突っ込み、滑りだす。滑り出しこそ、急斜面のガリつくザラメで制動系の滑りに成っちゃったけど、徐々に雪も緩み、攻めた滑りが出来て大満足。
ボトムでシュプールを見上げご満悦。


再度シールを貼り登り返す。まだまだ良いラインを引けそうな所が沢山有るが、今日は何だか疲れちゃったので、この辺で切り上げて、帰路につく。
何時もの所にラインを引き、細引きで板を引っ張ってニセ巻へ登り返す。何時もなら、小屋の後ろからヌクビ沢に滑り降りる所だが、あの状態を見たらとても行く気に成れない。



ナイスな雪質で急斜面もストレス無しに滑れる。余裕があるから色んな事を試せる。やはりこの時期の山滑りは文句なく楽しい。厳冬期の緊張感を保たなきゃいけない状態もそれはそれで充実した感じが有るけどね。

物見平をぶっ飛ばし、攻めすぎて玉砕しちまったが、その辺はご愛敬。そして、登りに使った斜面に滑り込む。少し緩み過ぎて若干潜って滑り辛く成っちゃってるけど、文句なしに楽しい。


沢に降りたら、ワックス切れかストップ雪の影響か、板の滑りが悪くなったが、ターン弧を変えてみたり、切り替えのタイミングを変えてみたりしながら滑りの研究。
デブリ帯を抜け台地に上がり、滑らなくなったスキーを騙しながら、桜坂にご帰還。



行動時間 5時間8分


2014年4月13日日曜日

光る。越後駒が岳

晴天の予報に誘われてまたもや越後駒へ行って来た。
あちこち行きたい所も在るのだけど、どうしてもこのロングコースの、帰って来た時の何とも言えない充実感に誘われてついつい。

シルバーラインのゲートオープンの30分前に到着。今回は、1時間近く待つような馬鹿な真似はしない様に時間を調節して家を出て来た。それでも30分有るあたりが心配性な性格の表れか?。
今回も時間を有効に使って身支度を整えて、即出撃できるように・・・。

石抱橋の駐車スペースには、山泊の方の車が数台。オイラが駐車スペースに入れたら次から次へどんどんやって来る。さすが日曜日。先日までの平日休みとは訳が違う。今日のお山は賑わいそうだ。


今日は、スタートから快晴の穏やかな朝。
うろこソールの3ピンの細板が今日の相棒。柳沢の尾根の取り付きまでシールなしで行く積り。
凍みて硬くなった雪面に踏み出すが、こんなデコボコの雪面にはうろこのステップの効きが悪いのだが、いまさらシールを貼るのも面倒臭いので、歩き辛いのを我慢してそのまま行っちゃう。
ステップの効きを除けば、軽いし 歩く抵抗もほとんど気に成らないので、まあ良いのではないか。

心配していた骨投沢のスノーブリッジはまだまだ健在で難なく渡られた。ただ、硬い雪面シール無しだと、少しの段差も苦になるので、板を外して歩いて渡る。
朝日に照らされて徐々に雪も柔らかくなって来た。
柳沢の尾根に取り付く前に、体温調整のついでにシールを貼る。後続のソロのアルペンスキーヤーが追い付いてきて、彼もジャケットを脱ぎ体温調節。挨拶をして先に出発。

道行山への尾根は、前日のシュプールや足跡でギタギタ。先日の様な快適なシール登高と言う訳には行かない。細い尾根にジグを切って高度を上げて行く。これが結構時間が掛かる。

道行山の駒が岳絶景ポイントで、若いアベックがテントの撤収をしていた。朝のご挨拶。
今日は、快晴の青空に白い秀山が映える。何度見てもよい景色。

道行山からシールを付けたまま滑り降りるが、今日のシールはモヘアなのでナイロンのシール程滑らない。すぐ後ろに登山者2人接近中。急登で手こずっていた内に差を詰められた様だ。


追い立てられる様に先を急ぐが、振り返ると道行山で休憩したまま動く気配がない。別に競争している訳じゃないと、マイペースに切り替えてとぼとぼと歩く。
先日の小倉山に付けたシュプールがかすかに見える。尾根筋にはシュプールが沢山付いてるが、この辺の真っ白な斜面には、誰も踏み込んだ形跡はない。微かに古いシュプールは見えるが、最近の物は無い。この辺にシュプールを残したい。良さそうな所を見当を付けて、帰りに滑り込む事にする。 

百草ノ池の辺りで、小屋泊したと思われる登山者のグループとスライド。この辺から風が当たり始めたので、シェルを着込み冷えないように・・・。
前駒に到着して上を見上げると小屋上の斜面を見事に滑り降りてくる集団有り。小屋泊して滑り巻くって居たのかな?。羨ましい。
小屋下の急斜面は、ツボ足に成って、有りがたくステップを使わせて頂きの階段登り。一息で小屋。
先程のスキーのグループが休憩をしていらっしゃった。どうやら、オイラのブログを見て下さっていらっしゃるらしく声が掛かる。
少しお話をしながら、おにぎりを頬張る。



皆さんは、次々と滝ハナ沢にドロップして行く。オイラももう一登り と腰を上げて直登して、山頂到着。スタートして約4時間。歩き重視の道具立てだと早いけど、もう少し早く登れたのではないかと自分を責めてみる(笑)。
今日は、オツルミズはパス。先のスキーの方々も、 昨日はガリガリだった と、おっしゃって居たので、止めておいた方がよかろう。
景色を一通り見回して、シールを剥いで、簡易ワックスを塗り込んで小屋に向かって滑る。滑り易い雪質だが、無理に回そうとして上手く行かず、クラシックなシュテム系のずらし系の滑りだとバッチリ行く。道具に頼った切れ重視の滑りばかりしていたからシュテム系の滑りは見っとも無いと思い込んでいた。テレマークなんて所詮こんな滑りなのだ。楽しければそれで良いのだ。
後続のスキーヤーも山頂に向かって登っている。オイラも、もう1本 と、板を手に持ちツボ足で登り返し、滑り降りる。
オイラも滝ハナ沢の急斜面に滑り込むが、思いの外柔らかい雪に成っていて結構結構。
お手付き 尻もちは何時もの事さ。トラバースして前駒へ。
スキーのグループ ボードを背負った人 カメラを構えてる人 色んな人がぞろぞろと登って来る。
滑り降りながらご挨拶は出来ないのでごめんなさい。




さて、お楽しみのひと時。狙いを付けて居たドロップinポイントでは、おじさん2人が宴会中。二言三言会話を交わして滑り込む。ナイスザラメ!滑り易いな 楽しいな。
あんまり下まで降りすぎると登り返しがキツイので、適当な所でトラバースしてステップソールを利かせて、板を脱ぐ事無く稜線に復帰。
先程山頂近くでスライドしたした人たちは、殆ど白沢へ滑り込んだみたい。上から見ると危なそうな個所が何か所も見える。オイラは行かなくて正解だったと思う。

道行山に登り返して、何時もの斜面へ。ここもナイスザラメ!。雪庇の崩壊危険個所は藪の方に逃げて、回り込んで何時もの尾根へ。
この雪質ならこんな道具立てでも何の問題も無い。昔は何処に行くにもこれしかなかった。靴(エクスカーション)がプラブーツに成っただけ有りがたい。

後はすっかりべちょべちょに成った雪原をクラシックなテレマークの道具の良さを生かして、軽やかに滑って。ご帰還。

汗でぬれた衣類を着替えて、途中で追い越してきた、小屋泊のスキーの皆さんが撤収しているのを待つ間に、橋の上から駒が岳を眺めていたら、陽の当たる角度の具合で山が銀色に輝きだした。
何度見ても綺麗じゃ!写真では良く分からないけどね。


今日も良い山遊びが出来ました。感謝感激雨霰。

2014年4月10日木曜日

お手軽BC 600山


朝一でハローワークに出向いて、書類を提出して、明日よりグリーンシーズンの仕事に復帰。
わずか数分の為に貴重な一日がつぶれる感じ。仕方がない。どうせ天気は下り坂。
それでも荒れて来るまでチョッと滑りたかったので、細板を携えて600山へ。勝手に600山って呼んでるけど、丁度標高600mの三等三角点が有るのでオイラが勝手に呼んでる。

六日町スキーリゾートの道を挟んで向かい側の廃ゲレンデを登って行く。ステップソールでも行けそうだけど、念の為シールを張る。ブーツは車に積っぱのエクスカーション。

ポカポカな天気だが、急速に西から嫌らしい雲が・・・。


ふもとは田んぼの雪も消えて春めいて来たけど、雪に覆われた斜面はまだ春は遠い感じ。
それでも、所々にマンサクの花は咲いているし、木々の芽も膨らみかけている。春近し。

のんびりとハイクアップで40分位かな?。里山の山頂。
猛烈な風が吹いてきて、早々と退散。残念な事にまだ三角点の標石は出て居なかった。



緩やかな斜面と、疎らな雑木で滑走距離は短いが楽しい。ストップ雪のお陰で快適な滑りでは無いけど、何度かステップソールを利かせて登り返して遊ぶ。
ほんのチョッと時間が有る時は楽しく遊べるお手軽なバックカントリー。
もっと天気が持てばもっと遊んで居たかったけど、雨が当たりだしたのでゲレンデ跡に移動して逃げ帰る。
 
ここは地元のお仲間takeさんも滑ってますね



2014年4月7日月曜日

リセット済みの越後駒。

シルバーラインが冬季閉鎖を解除してだいぶ経つ。以前は一番乗りに拘って、オープンの日に仕事を休んで越後駒に一番に上る事が恒例だった。
さすがに今はそんな拘りは無い。出かけて来た人のブログを見る限りでは、もうルートはシュプールだらけみたいだ。
そこに来てこの寒波お山はすっかりリセットだろう。今日から天候が回復する予報なので、いそいそと出かけて来た。

シルバーラインは、凍結の恐れがあるので夜間は閉鎖している。ゲートのオープンは6時。その時間に合わせて家を出ればよいものを、随分早く起きて家を出た。小出の すき家 で朝食を摂る積りだったが、店は真っ暗で営業してなかった。仕方ないのでコンビニ弁当を買いこんでゲート脇の広場に駐車して朝食を済ます。
1時間も有れば、買い物を済ませても到着できるのに、2時間前に家を出たものだから、時間が余ってしまった。時間を無駄にしない様に荷物のチェック パッキング。おまけに即出撃出来るように、スキーにシールを張り、着替えを済ませる。ここで、ゴアのオーバーパンツを忘れた事に気付く。取りに帰る訳にもいかないので、車に積みっぱなしにしている仕事用の雨具のパンツをザックに突っ込む。行動着はユニクロの厚手のソフトシェルっぽいパンツを穿いて来たのでそのまま、スパッツはこれまた車に積んである雪掘り用の長靴に被せるスパッツを代用(ホームセンターで400円位で売ってる)。結果的にこの組み合わせ最高に快適だった。風を通さないし蒸れないし・・・。

時間が近づき、ゲートの前に並んだ車は4台。この時間に並んでる位だから、皆さん駒に行くもんだと思っていたら、銀山平で出たのはオイラだけ。
トンネルを出たとたんに強風で雪が舞いあがり視界が時々閉ざされる。道も吹き溜まりが有る。でも、まだ夏タイヤに変えて無かったので、問題無く石抱橋を渡ったばかりの所に車を捻じ込めた。
風が猛烈に吹いているが、空は所々青空が顔を出し始めたので、回復を信じて出発する事に。
風のせいで酷く寒い。ウィンドブレーカーの上にハードシェルを着込み、革の手袋 防寒用にヘルメットを被る完全武装で出発。

辺りは完全リセットで真っ白な雪に覆われている。深い所で20㎝位なのでラッセルと言うほどでも無い。
歩き始めてしばらく経つと背中が汗ばんで来た。下着を濡らしたくないので、シェルだけ脱いでザックに突っ込んで再び歩き出す。山際のルートは風を遮ってくれるので苦にならないが、吹きさらしの平原は少し辛い。
やがて、話題の橋が撤去された骨投沢。渡れそうなスノーブリッジを探す。下流側の奴が渡れそう。色んな方がブログで書いていた物だと思うが、まだまだ大丈夫そうな感じ。
今年は雪の降り方の具合か、白沢は具合が良くないらしいので、柳沢から尾根に取り付く。
道からすぐの尾根じゃなくて、1本上流に入った尾根を何時も登る。登りきったら道行山に続く広い尾根。ここまで来たらまた強烈に風に叩かれるので、再びシェルを着込んで風に耐える。まだここからは、駒は雲の中。一応向うが、状況が変わらない様なら、小倉山辺りで引き返すことも考えるべきだな。


 道行山に向かう急斜面。昨年は、この側面が早々に底雪崩で抜け落ちていたが、今年はクラックさえ入っていない。藪も出ていない。おまけに締まった雪でシールの効きも非常に良く、ほぼ直登で道行山に到着。暫し休息の後、風に飛ばされ氷化した部分にビビりつつ小倉山を目指す。
風は相変わらず強烈だが、天候は回復傾向に有るようで、青空が広がり駒も姿を見せ始めた。
相変わらずシールの効きは良いので、行程が捗る。
何時もの様に、小倉山下を雪庇に怯えつつトラバースしてショートカット。
辺り中、真っ白 面ツルの斜面だらけで、滑走欲が湧いてくる。帰路で時間が有ったらこの辺で遊ぶのも楽しそうなので、良さそうな斜面の見当を付けて置く。

広い尾根は風で雪が付いて居らずカチカチ山状態。こんな時スキーアイゼンが有れば心強いのだろうが、持ち合わせのないオイラは、少しでも雪が付いてシールが効きそうな所を探して前駒の登りにかかる。
まあ何とか登り切り前駒。ここは雪が付いているので問題無く行ける。大チョウナ沢の状態が非常に良い。前駒を登りながらチラチラ見ていたが、上から覗き込むと直ぐにでも飛びこみたくなる衝動に駆られるほど。この時期に何度も登っているけど、こんな良い状態を見たのは初めてだ。
滑り込んでも登り返しが大変なのは分かっているので、無茶はしない事に・・・。

小屋直下の急斜面は直登せずに、トラバース気味に登り、小屋の上部に出れた。
ここまで来れば、後は緩斜面をまっすぐ登り山頂へ。


風が強烈なので長居は出来ない。こんな日は無理だろうけど駄目もとでオツルミズ沢の様子を見に行く。
パックされた手強そうな雪だけど、一応雪は付いてるみたい。行けそうな気がするので急斜面に飛び込む。



案の定、密度の違いか、潜る所 潜らない所と、見た目で判断のつかない雪質に手こずる。
それでも雪が付いている所は良いが、降るに従って雪は吹き飛ばされていてクラスト カチカチの斜面に成り、もう手も足も出ない。ガリガリと斜滑降で意を決してジャンプターン。ビビって腰が引けて転倒 滑落。初めてウイペットのピックが役に立った。あれはやはり両手に持ったほうがよいね。


この斜面は何度も挑戦してるが、良い状態のときに当たった事が無い。快適ザラメ又は極楽パウダーに当たってみたいものだ。こんなカチカチじゃオイラのスキルじゃ歯が立たない。
小屋方面への登り返しも手間取った。ここもやはりカチカチの斜面が続き、シール登高は無理。板を外し手に持って、ブーツのコバを雪面に蹴り込み足場を作り、一歩一歩登って行くしかない。これがなかなか神経を使う。登るに従い斜度も緩みシールも効きそうな感じになって来たので、板を装着して再び山頂を目指す。先ほどの満足いかない滑りの リベンジをこの緩斜面で って訳。
この斜面は極楽パウダーで気持ちがよい。そのままの勢いで滝ハナ沢に飛び込み、適当な所でトラバースして前駒へ。


さすがに陽に当たっていたせいか、カチカチの斜面も幾分滑り易くなり、オイラのスキルでも何とか成る。標高を下げるごとにカチカチ雪は快適フイルムクラストへ。こうなったらしめたもので、切れ切れのターンで滑り降りていく。


 そして、登りの時に目を付けておいた斜面に飛び込む。新雪はすっかりベタ雪に変わり、余り快適な滑りでは無かったが、贅沢を言っても仕方がないので良しとする。
そのまま白沢に滑り込んでも良かったのだが、滝も出ているそうだし、割れてる所も結構有るそうなので、つぼ足で一登りで稜線に出て、道行山へ登り返す。
どうやら後続者がここまで来たらしく、歩き回った足跡や、シュプールが残っていた。確かにここから眺める駒が岳は遥か先なので、戦意喪失するのも分かる気がする。

ようやく風も収まり、暑くなって来たので、温度調節。シェルを脱ぎ、手袋も薄手の物に変える。
さて最後の滑り。何時もの様に登って来た尾根は使わずに、隣の尾根を下りる。一か所嫌らしい所が有るが、後は快適なショートターンコース。最後に杉の植林地を滑り降りて白沢の脇に降り立つ。成るほど今年は流れが出ているな。

ここまで来ればヘルメットは不要なのでザックに縛り付ける。
スキーも、ちょっとした登り返しなどが有るので、平地と言えどもシールを貼った方が歩き易い。

天気が回復して雲一つ無い良い空模様。あちこちで遊んですっかり遅くなってしまた。
遥か彼方に成った駒が岳が逆光に輝く。稜線はまだ風が強いらしく雪煙が上がっている。



2014年4月3日木曜日

デブリの王国 金城山大倉沢

冬季の仕事も終了して、グリーンシーズンの仕事に移行するまでしばらく待機期間。
天気予報では朝からあまりパッとしない予報だったので、越後駒のロングルートはちょっと気が乗らなかったので、ゴロゴロしてようと思ったのだが、朝目覚めてみると外は晴天。
天気の崩れが遅れているみたい。こんな日にゴロゴロしてちゃ勿体ないので、近場でサクッと行って来れそうな所を引出しからリストアップ。
金城山かな~。

板にワックスは入れてルーフボックスに投げ込んであるし、食料さえ調達してしまえば準備はO.K。
昨年初めて滑った金城山大倉沢。中間部にデブリ地帯は有るものの全体を通してみれば楽しい所って印象だったので家からすぐの手軽さも有り足を向けた。



金城集落の最奥のお宅の脇に駐車して出発。昨年は初めてという事も有り、地図読みのまずさも有り沢の入り口の辺りでかなりロスタイムをしてしまったが、今回はすんなりと進んでいく。
沢と沢に挟まれた台地状の地形の上を行き、大倉沢に入って行く。
沢の流れが出ている所を見るとやはり小雪の影響が出ているようだ。

慎重に大丈夫そうなスノーブリッジを選んで渡り、登って行く。やがて、前方にデブリが見え始めたが、想定済みとはいえ大規模過ぎる。とてもシール登高など出来やしないので、ザックに板を括り付けて落石対策にヘルメットを被り左右の残雪の様子を気にしながら、もしも崩れて来ても大丈夫そうなラインを選び、一刻も早く危険地帯を抜けるべく逃げるように登って行く。真新しいデブリが大規模に覆っているから、気温の上昇と共に崩れ落ちて来るか分からない・・・。
・・・この状態からすると、とても滑って降りれない。



危険地帯を抜けると気持ちよい斜面が続く。
ハーフパイプ状の地形を詰め上がると稜線に出る。雲の流れが速く風も強い。
風を遮る所で一休みして、昼飯を食う。
知られてはいないマイナーなルート。デブリの影響を考えるとお勧めはしないがタイミングさえ合えばかなり楽しいルートであることは確かだ。

さて、降るかね。滑り出しは40度位有るかな?。パイプ状の壁に当て込んでのスライド気味のターンは楽しい。ここは北斜面なのでしまった感じの雪質で良い感じ。


日の当る斜面は深めのザラメ雪。ターン毎に湿雪スラフに成ってずり落ちて来る。雪質に合わせてターンを変える。決して人様に見せられるような滑りのテクは無いが、自己満足出来ればそれでよい。

デブリ地帯は、滑れそうな沢の側面を使い高度を落とし、どうしても無理な所は板を手に持ち突破し、危険な個所を抜けると、ストップ雪の緩斜面から杉の林の中へ。快適な滑りではないがこんな所で板をシャッフルしながらだらだら滑るのが楽しいと気づく。

用水路の水で、汚れた板を洗って半日のショートツアー終了。状態は良くなかったけど、それなりに楽しかった。

さてハローワークに行って来るかな。

行動時間 5時間13分